VooDoo BANTU オーバーホール | 東員自転車工房の作業日誌

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ボロボロのMTBを再生してみます。

車体:VooDoo BANTU
コンポ:shimano ALIVIO


ケーブル類のちぎれ、動作不良、ドライブトレインの錆び、フロントサス動かない、パンクなど割とダメージの大きい車体だけどこれくらいなら消耗品の交換で済むだろう。
結果的にはブレーキ・シフトケーブルセット、チェーン、Vブレーキシューを交換して材料代は6000円くらいだった。フロントサスは動かないままだけど。


MTB系のブレーキワイヤは切り込みを合わせて抜くことができるので便利だ。


チェーンウォッチャーが付いている。


シフトワイヤはネジのようなキャップを取るとそこから抜くことができる。


FDはトリプルでもアウターとの隙間が3mm程度になる位置にセットしてあるようだ。


クランクは通常の四角テーパーで、コッタレスクランク抜き工具を用いて取り外す。
BBはカートリッジ式でアダプターを用いて取り外すが、ものすごく固いのでフィキシングボルトとワッシャでアダプタを押さえ、32mmヘッドスパナを当ててハンマーで叩く。


ヘッドは予想通りの有り様ではあるが致命的というわけでもない。ケーンクリークのヘッドパーツは金属製のフタを使用していてまだまだ使える。これが樹脂製のものもあるけど、10年もしたらたいていもうその役目を果たしていないことが多い。交換しにくいパーツなだけに、新車購入する時にチェックしておきたい項目だ。


かなり錆びが進行していたパーツ達だが、ワイヤブラシでこすったり錆び取り剤をウエスに付けて拭き取るだけで見違えるほど綺麗になる。


フォークを取り付けてフレームを磨く。


錆ついたスプロケはひたすらワイヤブラシで磨く。固着したペダルをあの手この手で取り外す。


ディレイラーもまだまだ使える。


Vブレーキも大丈夫だ。


Vブレーキシューは1mm厚いシビアコンディションだ。普通のXTRブレーキシューは音鳴りしにくいんだったかな?一応何か特徴があったと思う。定価はシビアコンディションの方が安い。
シューを差しこんでからピンを入れる。あまり知られていないようだが、横向きに入れて縦向きにするとロックされるようになっている。結構重要だと思うんだけど説明書きはない。
自分用のMTBが今だにVブレーキを使っていて、王滝に出てた時なんかはスペアと小さいラジオペンチを入れたり非船式を携帯したりしていた。


ホイールはシマノの前後1万円くらいの激安ホイールだ。センターロックにラバーキャップがしてあるのだがボロッと取れてしまった。
何故かセミエアロスポークが使われている。


ハブはフリー側の玉が曇っているが状態は良好だ。ナスカグリスでグリスアップする。


後輪がパンクしているようなのでチューブを取りだすと、スポークホール側が1か所だけ穴が開いていた。リムテープがずれていた所だったのでこれが原因かな。パッチで補修してリムテープのずれを直す。
26×1.25インチの細いスリックタイヤだがリム幅があるのでちょっと合わないかもしれない。実際ビードがなかなかきちんとはまらない。


ケーブルセット、6~8Sチェーンはシマノ純正を用いる。シフトケーブルはアウターカップを10個くらい使うのでケーブルセットが便利だ。グリスはシフトにSP41、ブレーキにレスポチタンスプレーを使用。


Vブレーキバナナは中のライナーを交換する。


シフトのアウターキャップはたくさん付いている中に少し違うものが入っている。特にどこに使えという事は書いていないが、防水ライナーのあるものは後輪の泥をくらう所で、金属のものはRD接続部だろう。


チェーンを取り付けて変速調整を行う。
トリプルの場合は、ミドルに入れて後ろをハイでもローでも当たらない所でケーブルを設定する。あとはアウター、インナーでチェーンが落ちないように調節ボルトで可動範囲を設定すればOKだ。


FDのケーブル末端はクランクに干渉しないように短く切ったり曲げたりする。
Vブレーキの末端はタイラップでアームに固定したり長く残して適当に引っ掛けるのがスタンダードだろう。シューの減りに伴い調節するのでタイラップはちょっと面倒かなと思う。
クイック固定式の変わったスタンドだ。クイックを緩めるだけで取り外しができて意外と便利そうだ。


カーボンシートでヘッドチューブを補修した車両であります。
携帯ポンプをチェックする。圧はかかるのでOKだ。
色褪せたサドルはフレーム用のワックスで拭いたら多少はまともになった。


完成しました。
まだまだ使えます。

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