東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
対ブルべ特別仕様ホイールを組みました。

Fハブ:XTR HB-M970 32H IHBM970B
Rハブ:ALFINE Di2 SG-S705 11Sブラック 32H (ISGS705BL)
リム:中華カーボン38mm
スポーク:DT Swiss Revolution DB Black Spokes
ニップル:DT #2.0 ブラック真鍮ニップル ロング(16mm)

え?
これは失礼致しました。
要するに700Cディスクブレーキ電動内装11S仕様ということだ。

はぁ?
ああそうそう、ベルトドライブだからね。

・・・
はじめは僕もそんな反応だった。この人は馬鹿なのではなかろうかと。

ご依頼主は工房を始めるずっと以前からの自転車仲間で、風貌は松方弘樹似の至って穏やかなナイスミドルといったところだがまあとにかくブル兵衛と言ったら通じるだろうか。PBPも走る筋金入りのバkおおっと!頭の悪い連中の一人だ。もし長距離走を企てるならば、差し当たってはこの人より酷い目に遭いたいなあと密かに目標にしているがなかなかに難しいことであろう。

数年前まではお隣桑名のご近所さんだったが仕事の関係で渡米し、アメリカでも色々なところを走り幾多の経験を車両にフィードバックしている。その過程で生み出されようとしているのがこの車両だ。いつもながらベクトルが常軌を逸しているなあと他人事だと思って動向を楽しんでいたらプロジェクトに参画させらrさせて頂くことになり、首を突っ込んだ次第だ。

ベルトドライブはアメリカの製品のようだが、日本人で大変参考になるブログがある。
http://www.spoo.co.jp/blog/2012/10/18/belt-check_1/
何故ベルトドライブなのかはここでは特に語らないのでこちらを参考にして頂きたい。
この仕様をチョイスするがために、色々と制約が出てくる。
まずチェーンライン(ベルトライン?)が固定されるのでチェーンの外装変速のようなことはできず、シングルもしくは内装に限定される。
また電動フェチであって、ちょうどいい具合にalfineが電動化したこともあり電動じゃなきゃイヤなの!とワガママをおっしゃるので後輪ハブ及びコンポーネントが確定、それに伴いディスクブレーキとなり前輪ハブはMTBコンポのXTRに確定した。
ここでアルミリムか中華カーボンリムかを選択することになったが、僕の希望で中華カーボンリムにしてもらった。中華製でクリンチャーとすこぶる不安いっぱいな製品ではあるがリムブレーキから解放されるのが大きい。ここはいっちょ挑戦して頂きたいところだ。
http://www.aliexpress.com/snapshot/276121965.html
前後で300ドルかー、魅力的な値段だ。ディスク仕様のシクロフレームでこれをno tubeでチューブレス化してフルフェンダーってのが欲しくなるな。

シマノ製ハブはフクイサイクルでオーダー、リムは通販で届け先を当工房にしてもらった。
フクイサイクルでこの話をしたら、ベルトドライブというだけで理解してもらえた。さすがである。
ここで調べてもらったところ、電動だとチェーンが変速モーターに挟まれるけどクリアランス大丈夫か?という問題が出てきた。後で調べてみるとこんな画像が出てきたのでオッケーかなということでハブを発注した。


リムとハブが揃ったところで有効リム径(ERD)、スポークホールPCD、センター-フランジ間を計測しスポーク長を算出する。ディスクブレーキのため3交差組とする。

Spoke Hole Circle/2 L/R Center to Flange L/R  ERD ERD/2 spoke length L/R

HB-M985 22 20 24.9 35.7 38mm carbon rim 568 284 277.4490903 279.2547334

ALFINE Di2 SG-S705 46.6 46.6 31.5 28.5 38mm carbon rim 568 284 271.4601969 271.1284539

スポークホールPCDは穴の中心で測っているので求められたスポーク長に-1mmしたのがだいたいの値だ。スポークは依頼主にCRCより買ってもらい、また届け先を当工房にする方法で、CRCのDTスポークが偶数の2mm刻みの18本セットなので前輪276,278mm、後輪270mm*2csの計4セットとなった。ニップルはアルミで色付きを希望されたが、ブルべでの酷使とディスクブレーキということもありブラックブラスニップルで我慢してもらった。ちなみに普通の銀色ブラスニップルはスポークに付属される。
ブラックブラスニップルはサイクルベースあさひで購入、#1.8と#2.0、ショートとロングの4種類がある。スポークは異径でネジ部は#2.0となり、付属していたニップルがロングだったのでロングとした。

材料が揃いました。


手始めに前輪から組んでいこう。
ディスクブレーキなのでスポークは右に落とす、で通していき、XTRロゴの下にバルブホールが来るようにしてバルブホールで交差しないようにスポークを通す。一般的にフランジの内側に首が止まって外側を通る方が引っ張りに強いとされていて、駆動はハブを回すとリムを引っ張る方、制動はハブを止めるとリムを引っ張る方に来るようにする。そういった4本の組を選んでバルブホールの隣にセットすればOKだ。


・・・はずなんだが何故か合わない。ひとつずれると丁度いいような気がする。ってことは、左に落とす通し方でやってみよう。そしたらピッタリだ。スポークホールは左右に振ってあるんだけど、今確認してみると正常なリムはバルブホールを下にして進行方向の隣は右に振ってある。このカーボンリムは左に振ってある。常識は通用しないという事だな。

スポークを全て通したら、同じ回転数だけニップルを回せば全周均等な長さとなり均一に張ることができる。通常ならこの時点で縦振れはなく、センターと横振れを微調整すれば仮組は完成となるが、このリムはこの時点で縦振れも発生しており、かなり困難を極めた。縦振れはなかなか解消できないものだが、このリムは割と素直に調節することができる。カーボンリムはそれだけ変形しやすいのだろうか。カーボンの特性なのか中華特有のものなのかは分からないがアルミリムとは少し違う感じがした。

続けて後輪、スポークホールの振り方が同じなのでこちらも左に落としてJIS組とする。中華組と名付けようか。世界的には右に落としてJIS組のはずなのでご注意。


ハブが1.6kgもあるのでとにかく扱いにくい。スポーク通しまでは難なくできたが、そういえばこの振れ取り台だとクイックが無いので固定することができない。固定用のナットは別売りなのでハブには付属していないのだ。
シャフトは何か負荷がかかっていて軽くは回らないので、この状態でホイールを回すとシャフトごと回ってしまい振れ具合を見ることができない。何かハブをバラしてナットをもってこれば良さそうだが面倒なのでシャコ万で挟んだら何とか固定できた。


それはいいけどクルクル回すことができないのでゲージを近づけては当たらないようにする方法で地道に調節した。
何とか仮組して2週間放置後に再度見たが振れはなし、これで完成としよう。


あらかた確認するため、自分のMTBにセットしてみた。後輪オーバーロックナット寸法は135mmだ。


正月の一時帰国に合わせてお渡し、フレームはアメリカのブルべ仲間のビルダーに作ってもらうそうだ。
http://www.harveycycleworks.com/
いつも北米ハンドメイドサイクルショーにも出展しているらしく、これだけ奇抜な車両であればもしかすると出展対象として期待してもいいかも?

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html

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