東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
BMC RaceMaster SLX01 2010
SRAM RED 初代
FULCRUM RED WIND 50 XLR CULT

何と1年前のオーバーホールからの再依頼であります。
ホイールがフルクラムのalu/carbonのディープリムにグレードアップしております。

問題が2点。
ヘッドがガタついている。
トップキャップのボルトは締まっているが、ボルト脱落防止?のナットが当たって締めこむことができなくなっていた。ヒラメのマルチプレッシャーアンカーだ。
ここは解決したが、ヘッドスペーサーのカップがフレームに干渉してしまう。すでにラバーシールが劣化してボロボロになっていたのでカッターナイフで削り落としたら干渉しなくなった。

クランクがわずかにガタつく。
SRAM RED初代のクランクだ。前回オーバーホール時もわずかにガタついていて、組み立ての際に思い切り締めこんだらガタはなくなった。
クランクを緩めようとすると、ものすごく締めこんである。これ以上締めこむことは不可能だ。
新品のBBをオーナーから預かっていたので説明書を見ると、68mmシェルの場合は付属のスペーサーを入れるとあったので入れてみたが全然ダメだ。BBは片側12mmで変わらずBBシェルが4mm変わればそりゃそうだ。で、スペーサーを外して新品のBBを取り付け、クランクを圧入していくと丁度適正トルクくらいでいい当たりを出すことができた。
これ、プラスチックのブッシュが使用とともに変形しているのではないだろうか。SRAMのクランクは特にBBシェル幅に対して調節がきかないのでちょっと運用を考えないといけないかもしれない。ベアリングの劣化よりも先にプラスチックのブッシュが逝くと考えるならば、セラミック等の高価なものを導入するより普通のBBを高頻度で交換した方が良さそうだ。
クランクは特にガタがあると力が大きく逃げるので、ベアリングを堅くするよりBBを常に新品にする方が高いパフォーマンスを保つことができるということだ。それか薄いスペーサーで調節するかだな。




と、2点解決したので有意義なオーバーホールとなった。
改めて全行程を紹介しよう。
このフレームは下3本がアルミ、上2本がカーボンとなっている。

まず全部外して洗浄していく。

リアディレイラーはプーリーがセラミックのシールドベアリングになっているようだ。
回転が異常にいい。lowerや回転方向の表示があり、上下でボルト径も変えてあるなど親切だがサードパーティーものに交換する場合は注意が必要だ。


ディレイラーやキャリパーは液状ディグリーザーを付けて長毛ブラシで洗浄し、bc-9を吹き付けエアーコンプレッサで吹き飛ばして仕上げ、レスポチタンスプレーを可動部に吹き余分なオイルをふき取る。
チェーンリングは表面がザラザラしてて洗浄しにくい。異様な素材感だがこれもしかしてチタンだろうか。FDのガイドプレートもこの時のはチタンだしなあ。

このフレームの厄介なところは、ワイヤ内臓というところだ。リアブレーキはガイドが付いているようで全く問題ないが、シフトが非常に通しにくく前回苦労した覚えがある。そこで糸を使ってみた。釣り糸なんかがあるとちょうどいいが、手持ちで極細の針金があったのでこれを使ってみよう。
まず出入口がインナーワイヤがやっと通るくらいの細さなので、ワイヤに結んで通すのは難しいし無理に引っ張ったら取れてしまいそうだ。そこで、こより状のものを1本だけほどき、残りを切断、ほどいた1本に針金を連結する手法をとった。これで格段にやりやすくなった。


解体中は針金の先を丸くしておけるので針金もなかなか使いやすい。
新しいワイヤを通す時も同様に。


これで内臓モノも問題なしだな。

次はFULCRUM RED WIND 50 XLR CULTのハブを分解して中の様子を確認する。スプロケ外しは長年自作のものを使っていたが、BBBの安い11Sまで対応のものを仕入れた。安物だが全然問題ない。


まずはフリーボディーを外すため、フリーボディーのナットを緩める。六角レンチで軸を固定し、17mmハブスパナを用いてナットを「右回り」で緩める。逆ネジだ。


ラチェットがかなり黒くなっている。CULTなのであまりいじりたくはないがここは洗浄してグリスを入れなおそう。


フリーボディーが外れたら左側のナットを緩める。これは正ねじだ。両側から六角レンチを入れて回す。


小さいネジを緩めて玉あたり調節ネジを外すと軸を抜くことができる。


これがCULTの中身だ。普通のセラミックベアリングとの違いは玉受けにある。ここにセラミックボールに耐えうる素材を使っているとのことだ。それによりグリスなしを実現している。
これを見ると、左側は低粘度オイルだがフリーボディー側はグリスが付いているようだ。基本的にケミカルを混合することはできないので、ラチェット部の耐熱性リチウムグリスが隣にあるためやむを得ず同じリチウムグリスを付けてあるのだろう。
ここの組み付けはラチェットにレスポチタングリスを使い、ベアリングはレスポチェーンスプレーを使うことにした。レスポチタングリスはチタンスプレーで粘度を調節する使い方もできるので混ざったとしても問題ない。
玉あたり調節ネジは軽く当たったくらいで良かった。これはすごくいいなあ。個体差があるのか?


フロントも同様にレスポチェーンスプレーにしておこう。
右側のフタを外して左側のナットを外し(正ねじ)、シャフトを抜く。


フロントはやはり両側低粘度オイルが吹いてある程度だ。玉あたり調節ネジは軽く当たるくらい。


チェーンはオーナー持ち込みのこれを使用。中国語表記で怪しさ満点笑。コネクトリンクが付属。チェーンカッターも一応11Sまで対応のものが仕入れてある。11Sで使ったことはないけど。


バーテープはフィジークの皮っぽいやつで、伸縮性が全くなく難易度が高い。コーナリングはオーバー気味で巻くといい感じだ。


完成しました。やっぱりBMCかっこいいなあ。



東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html

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