東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
2010 TREK madone 5.2 オーバーホールです。
オーバーホールというより、コンポ載せ換え+クランク交換という内容。
コンポ載せ換えも電動化であります。

フレーム:2010 TREK madone 5.2
ホイール:FULCRUM Racing ZERO Comp Limited Edition
コンポ:SRAM RIVAL→6770Di2
クランク:SRAM RIVAL→SRAM RED

今回はKABUTOのメンテ台で初めてのオーバーホールだ。
トレーが無いなあと思っていたが、下に磁石が付いたトレーがバッチリくっついて重宝した。磁石をくっつけておけば鉄のトレーが使えそうだ。
チェーンを切りケーブルを外しディレイラー、ブレーキを外しシートマストを抜きクランクを抜く。

BBはTREKのBB90だ。高精度カーボン成形技術を持つトレックのお家芸とも言えるBBらしいが、構造としてはBB86と変わらないように見える。ベアリングの外径を測ってみると両側おおよそ36mmであり、ここが多分BB86とは違っていて、BBはTREK販売店でしか買えないようになっている。madone 5.2はENDURO、つまりセラミックベアリングが付いていた。
クランクはSRAMなので、駆動側がシマノと同じで非駆動側がシムで少し細くなっている。


ハンドル、ステムを外してフォークを抜いてフレームだけの状態にしてBB裏のケーブルガイドを見ると、プラスチックのブッシュで付けているだけのようだ。これはまずいなあ。
電動にするので、ここにジャンクションが来るわけだが、できればここにネジが切ってあってロックタイト付きのネジできっちり固定したいのである。
しかもこのBBはベアリングの間に防水カバーがあるためベアリングを外さないと中を見ることもできない。BBを外すとなると当然打ち出すことになるのであまりやりたくないんだが、ここ以外にジャンクションを付ける場所がないので仕方がない。
ベアリングの内径はBB86と同じなので打ち出す工具も共通して使うことができる。圧入具合もBB86とそう変わらない感じだ。そういえば、さっきからこのへんのグリスが真っ黒になっている。特に回転は滑らかで問題はないのだが、始めからこういう色のグリスなのだろうか。
片方外せば防水カバーが外れると思いきやけっこうガッシリと嵌っていて抜けないのでやむなくもう一方のベアリングも打ち出し、防水カバーを外す。


ケーブルガイドはどれだけ引っ張っても抜けないので、プラスチックのブッシュを切って外した。さてどうやって付けようかなあ。昼ごはんを食べに行きつつカインズで物色する。最近自転車のメンテナンスなのにホームセンター行ってばっかりだなあ笑。
クランクが付いた状態でもジャンクションを外すことができないといけない(ジャンクションの裏でコードの長さを調節するようになっている)ので、内側からボルトを出して外側で一旦ナットで固定、そこにジャンクションを付けてナイロンナットでジャンクションを固定、とするしかないかな。色々見たけどなかなかいいネジがなくて、結局普通のM5キャップ、ワッシャー、バネ座金、ステンナット、ナイロンナットを使うことにした。ワッシャー、バネ座金、ステンナットを付けたらジャンクションが異様に出っ張ってしまうのでバネ座金は抜き、ナットもグラインダで削って薄くした。最終的にはこんな感じに。


何とかクリアしたのでとりあえずベアリングを再度圧入しておく。


次はFULCRUM Racing ZERO Comp Limited Editionのハブを見てみよう。
リミテッドはCULTベアリングを使っているもので、アルミリムのホイールとしてはほぼ最高峰となるスペシャルなホイールだ。
セラミックベアリングはグリスが要らないそうなので実際どうなっているのかな、と分解して中身を確認してみる。フリーボディーを固定するナットを外す。逆ネジになっている。


ナットとスペーサーを取るとフリーボディーが外れる。


左側のオーバーロックナットは両側に六角レンチを入れて緩める。これは正ネジ。


玉押し調整ナットは小さいネジを緩めて外す。


玉押しを取るとシャフトを抜くことができる。


この白いパッキンを外せばボールを取り出すことができるが、やはりボールにはグリスは塗っていなくて、チェーンオイルくらいの低粘度のオイルで濡れている程度である。このへんがセラミック専用かもしれないので触らずに元に戻す。
初期状態で僅かにシャフトのガタが感じられたので、黒い玉押し調整ナットをよく締め込んでみたがそうするとゴリゴリとなる。高精度とうたっているがなかなかにシビアである。デュラエースのハブではこういったことは皆無なのでどうしてもカンパやフルクラムのハブの精度は疑わしいものがあると感じざるを得ない。シャフトがガタつかず滑らかに回転するポイントに調整することはできたが、乗っているうちにまたガタついてくるような気がする。フロントも同様であった。

フロントフォークを付ける。当たり前のように異径コラムだ。下側は極太の1.5インチベアリングが入る。凝っている割に珍しくアルミコラムだ。他にもカーボンフレームにしては珍しくFDがバンド式だったりする。
ステムのネジが締めにくくかなり時間を消費する。


クランクはREDに換装。ここでシマノクランクにする場合はBBの交換も必要になるが、今回はSRAMからSRAMなのでBBはそのまま使える。
RIVALは駆動側に波型ワッシャが付いていたが、REDは相変わらずそんなものは無い攻撃的な仕様となっている。BBとセットで、駆動側に赤いパッキンを入れ、非駆動側に金属製のフタをする。非駆動側を8mm六角レンチで締め込んでいき、ガタなく締め込みすぎない所で止める。規定トルクが47から52Nm(だったかな?)と表示してあるとおり最後はかなり強く締め込まなくてはならない。


この辺の作業もメンテ台の上だととてもやりやすい。

それではいよいよ電動アルテグラの取り付けにはいる。
取り付け方法は6770シリーズディーラーマニュアルを参照。
左右レバーを付けフロントジャンクションに接続、長いエレクトリックワイヤをダウンチューブに這わせてBB下ジャンクションに長さを調整しながら接続する。ブレーキケーブルは従来通りで、リア側はトップチューブ内蔵になっていて、ワイヤはアウター受けカバーを外してピンセットで受け取って通した。

FDはインナーの状態で位置を合わせる。ガイドプレートとアウターチェーンリングとの隙間が1~3mmになるようにする。上から見てガイドプレートとチェーンリングが平行になるような角度で固定するが、FD-6770はイモネジで微調整することができるようになっている。直付けの場合はこのイモネジがフレームに当たるようになっているので保護プレートのようなものが付属しているが、バンドアダプターを使う場合はちょうどバンドアダプターに当たるようになっているので保護プレートは不要だ。特に調整ネジを使わなくても平行に取り付けられるが、ネジは接触させておいた方がよりよく固定できるだろう。モーターが強力なのでワイヤ式とはちょっと違った工夫がしてある。
FDのコードはちょうどワイヤを通す穴を通ったのでこれを使った。写真は駆動側を通っているが非駆動側に通しなおした。


コードに付いているタグも取っておいた。
これもBB下ジャンクションに接続する。ちなみにどこに繋いでもOKだ。
RDを取り付け、BB下ジャンクションに接続する。
バッテリーマウントはダウンチューブのボトルケージ台座に付ける。バッテリーを上に引き抜くことができるようにボトルケージとの隙間を空ける。これもBB下ジャンクションに接続。
これでバッテリーを付ければSTIレバーで操作することができる状態だ。それぞれの位置もそんなに変わることはないのでこの時点で配線を整えて固定しておいてもいい。
この外装用エレクトリックワイヤーカバーだが、塗装が剥がれないようわざと粘着力の低い両面テープを使っているのであまり貼り付かない。曲面は無理なのでなるべく平面に貼るようにする。
あとBBの後ろはタイヤとのクリアランスが少ないし、ホイール取り付け時にグリグリされるので避けた方がいいだろう。駆動側もチェーンでガリガリやられそうな気がしたので避けておいた。


チェーンを張る前にディレイラーの動作範囲を見ておく。FDがチェーンリングと干渉しないか、ガイドがだいたいチェーンリングの上に移動するか、RDはガイドプーリーが綺麗にカセットスプロケットの下にくるのでちょっと感動。ロー側やハイ側に行き過ぎないかを特にチェックする。
チェーンを張って微調整を行う。RDはフロントジャンクションのボタンを長押しで赤点灯させると変速ボタンで微調整することができる。もう一度長押しで消灯すると通常に戻る。ハイとローのアジャストボルトは、例えばロー側はローに変速しておいてボルトを締めていき、動き始めるちょい手前にしておくとこれ以上は行かない。このあたりはワイヤ式と同じだ。
FDはフロントジャンクションによる調整は無く、アジャストボルトの調整のみだ。初期状態でほぼ完璧に動作したので実際には全然調整してない笑。

バーテープを巻く前にハンドルとSTIレバーの位置を合わせるため乗ってもらう。僕も乗ったけどこりゃいいわ電動。後輪を外す(静止状態での変速)のが面倒なくらいでボタンで変速する感覚はどのコンポにも無い快感だ。7970に比べればややメカニカルな感じだが全くもって問題ない。シマノ凄いなあ。
バーテープを巻いて完了です。いやー楽しかった。ありがとうございました!


東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html

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