東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


テーマ:
出張整備3件目になります。

cannondale CAAD9
7900 dura-ace
EASTON wheel

依頼主はLEGONのフレンドのカイロドクターさん。
河原カイロプラクティック院の施術師であられます。
4月6日金曜日、平日だが長女の入学式のため休みだったので、フクイに買出しがてら名古屋市北区へ。15時半発で時間が限られていたが、職場にスタンドや工具があるとのことでザックひとつにゴム手袋を入れて出発。
フクイに行ったら、なんだか店員が手薄で珍しく店長まで忙しそうにしている(失礼!)。
何と、5年選手のベテランメカニックである後藤さんと宮本さんが相次いで離れてしまったそうだ。
それからは店長と2人のスタッフで回しているらしい。1日3台組むのが精一杯(ホント手かけてる)で店内に組みかけのフレームがゴロゴロ、2F倉庫には電動アルテの未組立車が5台待機しているそうだ。電動アルテ売れてるなあ。

名古屋名物対面通行自転車道を無視しつつR19やR41を北上し河原カイロプラクティック院に到着。ヤレた感じの店構えが好感触だ(失礼!)。



フレームで購入し、コツコツと79デュラ等パーツを集めていき、自分で組んだもののちょっと見てもらいたいなあといった御依頼だ。分かる。痛いほど分かる。憧れのロードを初めて手に入れたときのことだ。自分の望みどおりのマシンを完成車でポーンと手に入れることはまず不可能だ。お気に入りのフレームを手に入れ、パーツをコツコツと集めていった。自分で組み付けるわけだが、何せ勉強するのが大嫌いなので何も見ずにやってしまう。それでパーツ本来の性能を引き出せていなかったり痛めつけたりしていたわけだ。チェーンを何度も落としていたので今使っている105クランクは傷だらけになっている。

既に組みつけられている車体の点検内容は大きく、
FD位置と調整
RD角度と調整
チェーン長さ確認
クランクのガタ確認
ヘッドのガタ確認
ハブの回転具合確認
といったところだろうか。このへんは全部自分で失敗しているところだな笑。

実際の工程とは違うけども、1回やってみて効率がいいと思った順番でいってみよう。
まずはフリーハブが正常か、エンドの曲がりは無いかどうかを見る。ここが例えばガタついていたりエンドが曲がっていたりしたらディレイラーの調整自体意味がなくなる。
この部分ではフリーハブを固定するためのボルトの緩みを発見した。EASTONのホイール(モデルは確認していないけど)はシールドベアリングが圧入され、シャフトにフリーボディを入れて両側のロックナットを5mm六角レンチで締めこむという構造になっていると思う。ここが緩んでいても走るぶんには大丈夫そうだけど、フリーボディ自体が左右にズレるため変速不良を起こしそうだ。
CAAD9はリプレイス式のエンドになっていて2本の小さいボルトで固定されているが、このボルトが少し緩んでいてエンドがグラグラしていた。この2点、ディレイラーの調節の後にやったのだが変速に何ら支障はなかったので全然気付かなかった。結構重大そうな事だがくまなく見てみないと分からないものだ。

ハブの回転具合はホイールを回すくらいでは確認する事は出来ない。軸を指で回してみると、悪い時はゴリゴリしていたりグリスが乾いてスカスカしたり軸にガタがあったりする。微妙なグリスの残り具合を判断するには軸を回してみるといい。ベアリングに異常はなし。

クランクの点検はガタを確認するくらいだ。クランクも同じくcannonndaleだが、個別に入手したものらしい。何と涙ぐましい。ここにガタはなく分解まではしなかったが気になったので構造を調べてみると、ベアリングは圧入で、左側クランクにシャフトが付いていて駆動側がオクタリンクと同じような構造になっているようだ。前回のsram redクランクと圧入する位置が左右逆なだけだが、ベアリングとクランクの間に波型のバネ座金が入っているようだ。なるほどこれはいい考えだ。いかにsramが攻撃的であるかが分かる笑。

ワイヤの長さや取り回しに異常はないので、これでディレイラーに影響する原因は排除された。ディレイラーの調整は、ワイヤを外してディレイラーも外して固定からやるのがいいだろう。まずFDは調節ボルトで外側のプレートがアウターリングのすぐ上にくるようにしておき、プレートとアウターとの距離が1mmになるまで近づける。アウターの歯はそれぞれ高さが違うので最も高い歯で合わせる。上から見てフロントスプロケットと平行になる位置で固定する。RDは普通に取り付けるだけで、Bテンションアジャストボルトは緩い方にしておく。緩める方に回すとRDが前に傾き、締めると後ろに傾くようになっている。前に傾いていた方がプーリーとスプロケットが近くなるのでリア変速がダイレクトになる。後ろに傾けるのはローギアが28T等大きい場合くらいで、25Tまではできるだけ前に傾けたほうがいい。
RDはワイヤを付けていない状態で外側の歯の下にプーリーが来るようハイ側のボルトを調節する。アウターケーブル側の調節ボルトを一番短い状態にしておき、指で軽く引っ張ったくらいでインナーワイヤを固定する。調節ボルトで少しずつアウターケーブルを長くしていき、ワンクリックで2枚目に入る位置で止める。こうすると、ちょうど微調節ボルトが長くするほうにも短くするほうにもできる丁度良い位置になるわけだ。ローに入れて行き過ぎないようにロー側のボルトを調節する。っと、何だこれ。プーリーケージとスポークとのクリアランスが2mmくらいしかない。別に異常ではなく、EASTONのホイールがそんな設計をしているのだ。ローギアのすぐにフランジがあって、さらにフランジからスポークが生えている感じだ。確かにスポークは出来るだけ外側にもっていった方がいいが、これでは少しエンドが曲がったりロー側調節ボルトが緩い方になっているだけでRDが高速回転するホイールに突撃してしまう。恐ろしい。
FDはワイヤーを付けていない状態でインナー側調節ボルトを締めるほうにしておき、ワイヤーを固定してから調節ボルトを緩めて適切な位置にする。こうすれば頑張ってワイヤを引っ張ってやらなくても、軽く引いて固定するだけで適切な引きを確保することができる。引きすぎるとインナー×ローの時にプレートが当たってしまったりするので、ちょうど当たらないようなところで固定する。ここはなかなか根気のいる作業だ。インナーを調節したら、慎重にアウターに入れてプレートが外側に行き過ぎないようにする。勢いよくアウターに入れても大丈夫ならOKだ。
チェーンの長さはインナー×ハイにしてチェーンがプーリーにギリギリ干渉しない位置にあるか、またはアウター×ハイにしてプーリーが垂直になるかで判断する。

あとはヘッドを見る。固定方法はマルチプレッシャープラグだ。これはトップキャップのボルトを締めればフォークが固定されると勘違いされることが多いが、締めてもウスが広がるだけでフォークを固定する方向にはいかない。ギリギリ入るくらいまでウスを広げてコラムに入れ、ウスが出来るだけ奥に入るような感じでトップキャップのボルトに当てた六角レンチを思い切り押さえ込み、一気に締めてウスを広げる。コラムスペーサーが簡単に回らないくらいでOKだ。

作業は以上、特におかしい所もなかったので1時間半くらいで終了した。きちんと部分で見ないと不良は見つからないもので、点検というのも大切だと思った。

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html 

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