チガウカラー by Seedless

「色」をテーマに短くて抽象的なストーリーを紹介していきます。
光の角度によって違う輝きをみせる玉虫色のようなストーリー。
読む人の心の状態によって印象がかわり、決して完結しないため、結論は読み手がそれぞれの創造を膨らませて楽しめるように。


テーマ:

久しぶりの仲間と集って楽しいディナーの後、少しワインを飲みすぎたみたいで部屋に戻るとすぐにベッドへクラッシュした僕。飼い猫のジーノがないているいるのが遠くに聞こえる・・・。少しあけてあるベッドサイドの通りに面した窓からは外の喧騒がやっぱり遠くに聞こえる。目の裏には仲間の笑った顔、キャンドルのゴールドの光が映画のように映りゆく。体の中心が重く皮膚に向かって感覚は痺れていく。そしてシーツにくるまった体が溶けてゆくのをゆっくりと感じながら、どうやら僕はすっかりと眠りに落ちてしまったみたい。


どのくらい眠ったのかな?外はまだ暗くて時々車の通り過ぎる音が聞こえる。喉がかわいたな。そう思って体を起こし、キッチンへ立った僕。するとふと背中にぼんやりとした青い光を感じた。TVでもつけっぱなしになっていたのかな?と振り返ると、少し開いたバスルームからその青い光は漏れている。携帯電話?でもおきっぱなしにしてたのかな?でも、電話がなっている音はしない。


ジーノを呼んでみる。カウチの上で寝ていたジーノが眠そうな声でなきながら僕の足元にやってくる。


僕は寝ぼけた頭でバスルームに近づく。何も考えないで。 扉にてをかけて引いた瞬間、僕は体を乗り出して中をみた。バスルームの中はもう既にバスルームではなく深い青いひかりに満ちていた。海の青でもなくて、空の青でもない青。地平線もなにもみえない。光と沢山の青色のトーンが雲のように、波のように形を変えて僕を誘っている。恐怖感は全くなかった。じっと中を覗き込む僕の側にジーノがやってくる。大きく伸びをするとジーノは、すたすたと青いバスルームの中へ入って消えてしまった。「ジーノ!」僕はジーノを読んでみる。猫のなき声は聞こえない。


僕の心臓は好奇心でドキドキいう、眠気もなにも一気にふっとんでしまった。


ジーノの後を追って一歩青いバスルームに踏み出す僕。重心を青い空気の中に入った足にかけた瞬間僕の体は青いバスルームの中に向かって落ちていく。完全に僕の体すべてがその青の中に溶け込んだ瞬間、僕は水の中に浮いているような感覚でゆっくりとゆっくりと仰向けの状態でその青と光の中を漂いはじめる。僕はこの後に何が起こるのかへの期待で胸がいっぱい。元いた世界に戻れるかの不安より、これから起きるであろう冒険に心が躍る。たとえ行く先に、どんな危険が伴おうとも。

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