自立から垣間見えた思いやり | 今日のご相談

今日のご相談

大田麻美がその日に受けた住宅相談を毎日綴ります。



お父様の一周忌が終わり
今年のお盆が終わったら実家を建替え
一人暮らしされるお母さんと息子さん家族の同居住宅を建築予定。

建て替え計画を前に
お母さまが自宅の荷物の整理をしておられたら
お父様との思い出の品が数々・・・

一生懸命働いてお父様が建築された家。
思い出がつまった家。

「建替えないといけないでしょうか?」 とご相談。
息子さん達にも都合があり今更と悩まれるお母さま。

今の日本では二世帯・三世帯住宅が増えています。
経済的な問題や親子関係の時代背景も大きく影響しています。


迷惑をかけたくないという親の気持ち。
親の老後を心配する子どもたちの気持ち。


お互いが自立を前提に将来の万が一に備えがあれば
思いを優先したのが私の考え。

息子さんご夫妻ともお話をさせていただき
今回の建替えは先延ばしされることに。




文章にするとあっという間の結末なのですが
今回、このご相談を対応させて頂く中でとても印象的だったのは...

お母さまと息子さんご夫妻が共に
自立されたお考えをお持ちだったということ。

頼るや甘えるといった自分都合のお考えがひとつとしてなく
相談を受ける私にはとても気持ちいいものでした。


「やめる」 ではなく 「先延ばし」 という結論にも
互いへの思いやりが込められていました。

私だけお互いのその思いうかがいました。
なんか気持ちがほっこりするいいお話しでした。


改めて自立という大切さを教えられたご相談でした。