痛み止め、最終手段

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今年は年女だというのに、年の後半は手術・入院が続き、先週も(やっと最後となる)入院をしていた。

幸いなことに、手術といっても全て良性の腫瘍を取り除くだけのもので、最新の医療技術により殆ど苦痛を感じることもなく、私はお気楽入院ライフを満喫していた。

ある日、手術を終えたばかりのお隣のベットの方(推定30代)が病室に戻ってきた。
麻酔から覚めると、だいぶ痛がっているのが伝わってくる。
付き添いのご主人もどうしていいか分からず、ひっきりなしに看護師さんを呼んでは、痛み止めを打ってくれるようにせがむ。

数本の痛み止めと“1回打ったら、6時間あけないと次打てない痛み止め”まで打ち終えた頃、お母さんもやってきた。
娘の痛がる姿にオロオロしている(っぽい。カーテン越しなので予想)。

6時間〜のを打ってしまったのを知らずに、ナースコールを押しまくる母。
「もう後は筋肉注射しかないんです。それはそれで痛いのですが、どうしますか…?」と、看護師さんも伝えづらそうだ。

そうですか…と、肩を落としたお母さん。
それからしばらくして、お隣から何か聞こえてくるのに気付いた。

「…ぇ。〜、〜けぇ…」

…何、何!?
よぅく耳をすますと、お母さんがこう呟いていたのだ。


「痛いの痛いの、飛んでけぇ〜…」

お…、お母さん!!!ぐすん
まさに母の愛、痛み止めの最終手段。
おかげで数時間後には、すっかり元気になっていた娘さんでした。
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