中学受験をしない選択 | 東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大合格へわが子を導く「我が家の教育戦略」

東大生の母親のブログです。
子供が東大に合格して分かったことは、「東大は、特別な子だけが行く学校でない。」ということです。ここでは我が家がたどった教育戦略をお話ししていきます。

●中学受験をしない選択

中学受験を子供にさせるメリットは、いろいろなところで語られています。

でも、その言葉の中には、中高一貫校の良さばかり強調して、公立中学の悪い点ばかりをあげつらって、子供を公立中に進学される母親を翻弄させるものもあります。

でも、本当に私立がよくて、公立は、全然ダメなのでしょうか。息子の周りには、公立中学から公立高校へ進み、一流と呼ばれる学校に進んでいる子もたくさんいます。

受験という道のりで中学受験をスタートと考えると、大学受験は、ゴールです。その間の道のりが違っていても、同じゴールで再開したということは、よくあります。

おまけに、今は、大学全入時代なのです。親の時代とは、受験の様相も違ってきています。

前回の記事:大学全入時代の中学受験を考える

ですので、今回は、中高一貫校に進んだ場合と、公立中学、高校に進んだ場合に、勉強面で一体何が違うのかを考えてみたいと思います。だだし、私の知りうる範囲ですので、若干的外れなことがありましたら、お許しくださいませ。

中高一貫校に進んだ場合に公立学校と大きく違う点は、

・中学2年までで、中学のカリキュラムは終了。中学の学習要領の中で、高校受験にしか出題されない部分(大学受験に必要のない部分)はカットされる
・中学3年生から、高校のカリキュラムに入り、高2で終了。高3の1年間は、受験勉強に費やされる。


中学受験をすると、中学生の勉強まで踏み込んで学びますので、中高一貫のプログラムでは、中学の勉強は、2年間でさらっと終わらせて、高校の学習内容を4年間かけて学んでいきます

高校課程は、中学課程と比べるとレベルが格段に難しくなりますので、ここに4年という時間をかけて、十分な受験対策をするというのが中高一貫校のカリキュラムのアドバンテージです。

ただ、この先取りは、息子の学校を基準に考えると、数学と英語が顕著で、他の科目はそこまで進度に差があるとは、思いませんでした

また、文系数学に限って言うと、公立高校でも数ⅡBは、高2で終了しますので、高3の1年間を受験対策に充てることができます。

つまり、先取りに関しては、英語と理系に進む場合の数学対策が焦点なのです。だから、どこに差があるのか、この点を分かって対策をするということが、鍵になると思います。

具体的には、英語と理系数学を、どんどん自力で前倒しで勉強し、高校のカリキュラムを、2年生までに終わらせることができれば、先取りの差はほどんどないのではないでしょうか。

現実的には、1年先取りしている部分を自力で補うことは、大変なので、塾や家庭教師などの教育機関にお世話になることになると思いますが、公文や進研ゼミやZ会といった添削を利用したりすることも選択肢になりうると思います。

実際に、息子の友人には、地方の県立高校から塾にも行かずにZ会だけで、東大に合格しているツワモノもいるのですから。

また、参考書で自力でどんどん勉強できるのなら、これが一番安上がりです。大学受験では、予備校のカリスマ講師が執筆しているようないい参考書がたくさんありますので、これらを使って、予備校に行くのと同じ位の効果を上げることもできます。

要は、お子様が今置かれている現状認識を分析し、目標に達するための最適な道具、アプローチを考えることが、目標に近づく第一歩だと思うのです。そうすることで、最初は達成できないと思われていたようなゴールにも達成できるのでは、ないのでしょうか。

私は、これこそ、わが子を誰よりも理解している親でないと、なかなかできないことだと思っているのです。

中学受験は、子供の人生に大きな影響を与えますが、決して、中学受験をしないと、わが子の将来は悲観的なものになってしまうという訳ではありません。

スタート時点が公立中学だったら、わが子のゴールへの最適なアプローチは何かを考えることで、将来の展望が大きく変わってくると思うのです、

お子さんの未来にはたくさんの夢や希望があります。

そして、人生は長いのです。その時々にさまざまな試練があります。ですから,どの選択肢を選べはよかったなんて、簡単に言えることではないと思います。

子供が大学生になった今でも、迷ったり、振り返って、こうしてあげればよかったと、後悔することもたくさんあります。

ですが、その局面、局面で、わが子の進路を真剣に考えていけば、最善とは言えなくても、それなりの道は開けてくるのだと思います。そして、そう信じて、親は、歩いて行くしかないのだと思います。

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