特別扱いしています! | こどもの心はミュージカル!

こどもの心はミュージカル!

こどもの心は喜びにあふれ、歌いたくて踊りたくて、ワクワクしているものです!それは『創造力』『表現力』があふれているから。
その力を、ミュージカルをはじめとする全身表現で、大きく膨らませたい!――― それが私の大きな夢。

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こどもミュージカルは、
一つの物語をつくるので、
主役と呼ばれるものと、
そうでないものがあります。

学校などでは、
「特別扱いをしない」が原則だから、
基本的には
主役をつくらないために、
みんな同じセリフの数にしてあったり、
出番も割り算で割るかのように、
分量が決まったり、
すごく公平さを考えられています。

その公平さたるや、
頭が下がります。

私が以前、指導していた学校では、
セリフの文字数まで
先生が数えてられました。

みんなが公平に。

特別扱いはしない。

私は、それには
疑問を感じます。

私は特別扱いをします。

もし、みんなが
同じ人間なら、
みんな同じでいいでしょう。

でも、
一人一人が違う以上、
一人一人が特別です。

今年は私の主宰するミュージカルは、
『アラジンと魔法のランプ』です。

お姫様になっているのは、
芯がしっかりしていて、
でも、少しおとなしい女の子。

だから、衣装は少し豪華にして、
その子の存在を後押ししています。

勇ましい盗賊は、
はげしい子が多いから、
練習の集中が続きにくいから、
出番は集中して短く作ってあり、
そこでしっかり暴れてもらう。

主役にはならなかった子には、
パンを盗むシーンで活躍してもらったり、
歌のソロを作ったりしています。

がんばる子のために、
新しい役も作ります。

ミュージカルに出る、より、
とぶくじらに来る、が、楽しい子とは、
休憩を楽しく過ごしたり、
早く来ておしゃべりしたり。

甘えん坊さんは背中にしょって、
あるいは抱っこして指導します。

細かく一人一人に声をかけたり、
あるいは声をかけなかったり、
役の分け方で
気の合う同士を一緒にしたり、
気が合わない同士はあえて役を離したり…

そりゃあ、一人一人を
すっごく特別扱いです。

ソロを歌うはずのアラジンが
歌えなさそうなら、
姫の歌に歌を変えたり、
一人のためがみんなのためになるように。

でも、時々、悲しいのは、
自分の子にされている
特別扱いには気づかず、
他の子にしている特別扱いを見て、
質問される方がいること。

「ひいきですか?」

あなたのお子さんのことも、
ちゃんと大事にしてるのに。

人はしてもらったことより、
してもらえないことが
気になるから。

でも、それはうまく伝えないと、
違って伝わるから。

だから、学校は
公平さを大事にするのです。

一人一人を大事にする
指導のあり方は、
ちゃんと大事に伝えていかなきゃと、
肝に銘じる今日この頃です。