恐怖の終わり、そして始まり | 思考回路

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驀進して見る♪

地下核実験場

多くの政治家・軍人・科学者が見守る中、

核爆発のカウントが読まれていく

「3、2、1・・・・」

静まり返ったオペレーションルームの、

大きな画面に映し出された映像には、

何の変化も見られなかった。 

「放射能自然界通常値、核爆発確認できません。」
とオペレーターが叫んだ。

するとオペレーションルームに集まった政治家・軍人・科学者から、

歓声の声が上がった。

人類が科学の力によって、

核兵器を無力化する技術を手に入れた瞬間だ。
  
人類は核の恐怖から解放された日・・・世界中が歓喜に沸いた。
 
それから数年後、洋上のイージス艦のブリッジで副官は艦長に
「あの実験は人類に取って幸せだったのでしょうか?。」
と聞いた。


艦長は
「さあな・・・所詮、人類の心しだいって事だ。

人が変わらん以上、何も変わらんさ。」
と呟くように言った。

その時、イージス艦から迎撃ミサイルが数発発射された。
イージス艦の上空では、

ロボット兵を積んだ輸送機が戦地へ向かって飛んでいった。

核による人類滅亡がないと悟った人類は、再び大戦へと突き進んでいった。


おわり



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