駆けこみ交番 | ろーれるの本(読書)ブログ

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駆けこみ交番 (新潮文庫)/乃南 アサ
¥620
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裏表紙より『新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた……。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。』

とどろきセブン
聖大がもっと忙しいところに赴任したかったが赴任先は閑静な住宅街で、先輩が機嫌がすぐ変化する扱い難い、そんな聖大にも早朝訪ねてくる文恵おばあさんはほっとしていた。そして文恵さんに気に入られて仲間の老人7人を紹介されその老人がメールをくれるのだが

これは再読です。「鼓動 ―警察小説競作 」のアンソロジーで読んで気に入り、この聖大に読みたくて「ボクの町 」読んでますます聖大が気に入りました。それの続編がこの本です。普通の感覚の若者・聖大と年寄りだけど元気なとどろきセブンのやり取りが読んでいて元気付けられます。
サイコロ
ある小学生の兄弟ととろどきセブンの棟梁があることで知り合いになって話を聞くと親がいなくて二人で過ごすこともあると聞き、聖大に相談するが警察はその段階ではどうすることもできない、そんな時に兄弟が10日間の行方不明で誘拐かととなるが…

終わり方が粋でいいニコニコ冒頭の事件は解決したのか気になる。
人生の放課後
文恵さんのご主人が亡くなった頃から始まり〝とどろきセブン〟の七人がどうして集まったのかこのクラブの結成話です。

今回は文恵さんが主役で語り手はナヲさんです。このクラブにこんな理由があったとは「サイコロ」の冒頭のシーンも頷けます。
ワンワン詐欺
交番に犬が誘拐されてと言ってくる、調べてみるとたくさんの被害届が出されていた。聖大は定年まじかの刑事のアシスタントを命令される。

今回が聖大が本物の刑事に会っていろいろ学ます。最後に意外な展開がこの終わり方好きですニコニコ
以上4編

この本を読み終えてひとつの言葉に〝見捨てる〟がある意味全体的に関わってるような気がする。「サイコロ」のテーマの幼児虐待がもっとも関わっている感じだが「とどろきセブン」の最後の事件も他の事件もある意味〝見捨てる〟が関わってる感じがする。
聖大のキャラにまた会いたくてこの本を買いましたが満足いく結果でした。俺的にはこのままおまわりさんの聖大も見たいですし刑事になった聖大も見てみたいです。聖大をシリーズしてほしいですねビックリマーク