貿易の達人:168.貿易を科学する:貿易ドリル33:物理的差_142.貿易で「就活・副業・起業」 | tntのブログ

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No.168.貿易を科学する

最速で貿易事業の達人になる秘訣 -142-

「差」で稼ぐ貿易の法則」 -140【副業から起業編】




<貿易ドリル>No.34




(前章までの内容)

この章では、「差」で稼ぐための貿易の

法則を実践的な例を交えながら解説して

います。




(本章では)

今回から、貿易事業に関わるに当たって

便利な貿易ドリル(実務演習)により

実際の貿易業務の内容を実践に即して

解説します。




【貿易ドリル】34回目


前々々回より、納期の日数計算と納期のリスク

計算をしています。




今回は、転送リスクが無いかどうかを


入力できるようにしました。

転送リスクとは、下記のようなケースです。




神戸港向けで、輸出地から出荷された貨物が

大阪など別な港で陸揚げされる場合です。

滅多にありませんが、船会社の都合で

そのようなことが発生する場合があります。




その原因は、安価な船を手配した時に、

よく起きるようです。筆者も何度も経験が

あります。安い船賃の便には特に

注意が必要です。




このようなケースでは、一旦、大阪港で

陸揚げしてから、陸送で神戸港まで転送

されます。コンテナを船から下してから

転送するので、国内にもかかわらず

1週間近くかかる場合があります。




従って、転送リスクのある便かどうかの

確認が必要です。

事前に、そのような便を絶対に使わない

ような契約が必要です。




高精度計算サイト




No.167の高精度計算サイトへ


リンクができなかったようなので


No.167.の内容は、No.168.に


含めて掲載しています。








***************************************




毎週ある船便のCut日に間に合うどうかの

のリスクを追加しました。

それ以外は、No.167.と同じです。




Cut日と言って、輸出地で船に持ち込む期限

があります。これに遅れると次の便が来るまで

待たなくてはなりません。




通常、週に数便までが普通なので、1便しかない

地域の場合、輸出地での1日の遅れがCut日に

かかると、最大で7日間遅れることになります。


そこで、このCut日に関わる便数の入力により

納期リスクを加味することにしました。




*****************************************

以下、(復習)一部修正して、再掲載。




貿易の場合、下記の要素により納期が

変動します。

輸出地の工場を出荷してから、自社に

届くまでの期間(日数)を納品期間

とします。




①工場渡し条件か、船上渡し条件か

②コンテナか、混載便か

③航路途中で積換えがあるかどうか

④通関検査があるかどうか

⑤週何便ある航路か


*通関日数を別枠で計算。




工場渡し条件か、船上渡し条件か


この場合は、出荷者側の意識が

工場から出荷した時となるので、

船上渡しと比べると、早く連絡が

来るはずですが、工場から港まで

運ばれる日数の計算が必要です。

そこで、工場出荷時の連絡から

スタートして計算する場合は、

船上渡しと比べて1日余分に計算

します。






コンテナか、混載便か


この場合は、混載便の方が通常

コンテナ便よりも船への積込みが

遅くなります。

その理由は、混載便は、次の工程

としてバンニングと言って、

コンテナに積込む作業の期間が

必要だからです。

これは、出港前と入港後に発生する

ので、混載の場合は、2日程度は

コンテナ便より時間を要するもの

仮定します。




航路途中で積換えがあるかどうか


この場合は、積換えがあると

かなり遅れる場合が多いでしょう。

その理由は、ある港で一旦、

コンテナを下して、別の船に乗せる

ことになるからです。




安い船便を手配するとこのような

ことが発生しやすいので、

この場合は、少なくとも4日間は

余分にかかると見込みます。






通関検査があるかどうか


滅多にありませんが、税関検査が

ある場合を想定するかどうかです。

ある想定した場合、最低1日は

余分に見ておくほうが賢明でしょう。




今回は、納期が延びる4点の可能性

のみに注目して納期の計算方法と

そのリスクを検討しました。

しかし、実際は次章からご紹介します

が、もっと様々な要素により、

遅延したり、早くなったりします。




高精度計算サイトで計算してみて

下さい。




次章に続く。