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2006-10-05 20:51:59

天然のマイタケ

テーマ:ブログ

当農園の近くには、天然のマイタケが生える場所があります。

知り合いの「きのこアドバイザー」に聞いてみると、天然のマイタケが生えるのは近所ではもう一カ所あるだけで、珍しいそうです。


その天然マイタケを今日収穫しました。

合計で3Kgくらい。


この天然マイタケのシロを見つけたのは6年前で、それ以来、毎年約3Kgほど採れています。

去年までは、ほぼ毎年10月10日に収穫できていました。

ところが今年は5日早い今日の収穫です。

3株に分かれて生えていたのですが、その内の一株は採り遅れ気味でしたので、実質6日ほど早い収穫です。


今までは、雨の多い年も少ない年も、暑い年も冷夏の年も、判で押したように10月10日の収穫だったのに、今年は平年に近い気象だったのにも関わらず、5日以上早い収穫。

ちょっと意外でした。


天然のマイタケは美味しいです。

普通にスーパーなどで売られているマイタケは、菌床栽培と言って、オガクズを固めた「菌床」と呼ばれるものに菌を植え付けて栽培したもので、「もやし」的な感じは否めません。

一方の天然マイタケは枯れた木の根っこから生えたもので、椎茸で言えば原木栽培と同じ部類のものです。

美味しいです。


早速今日は、バター炒めと天ぷらにしていただきました。

う~~~ん。

うまかった。




2006-09-27 17:20:19

椎茸栽培法(10011) 9月の管理 椎茸栽培Bセット

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もうすぐ9月も終わりです。

今年の9月は普通に雨があって、気温も秋めいて椎茸にとっては良い月でした。


椎茸栽培セットBの品種は、この9月と10月の雨をもらって、11月頃に生えさせる椎茸の芽を作ります。

逆に言えば、この時期、ホダ木に雨が当たらないと、または、ホダ木に雨が当たっても、すぐに乾いてしまうような環境の場合、今年の秋だけでなく、来年春の椎茸発生にも悪影響が出ます。

大げさに言えば、今後1年間に生える椎茸の芽を今作る・と言っても過言ではありません。


ですから、今の時期、なるべくたくさんの雨に当てて、なるべく乾きにくい場所で管理するのがポイントです。


そうかと言っても、例えば、水たまりの出来やすい場所では、よくありません。

1日程度でなくなる水たまりであれば、椎茸のホダ木は十分に対応しますが、2~3日間消えないような水たまりの場合、困りものです。

場所を変えた方がよいでしょう。


反対に、雨が降っても、その後雨が止んだらホダ木の表面がすぐに乾いてしまうような、乾いた場所もNGです。

せめて半日くらいは樹皮が乾かないような、湿度のある場所がよいのです。


もし、地方によって、最低気温が10度以下の日があったら、その後1週間ほどしたら、ホダ木を見て下さい。

運が良ければ椎茸が少し生えているかもしれません。



2006-09-20 19:07:45

残留農薬のポジティブリスト制度 こぼれ話

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一般の方にはなじみが薄い言葉ですが、今年の5月29日から残留農薬のポジティブリスト制と言うものが始まりました。

これは、スーパーなどで売られる農産物などの食品に含まれる残留農薬の基準を厳しくしたものです。


農産物には、それぞれの品目で使って良い農薬が決められています。

農薬の成分名ごとに、残留して良い量が決まっており、なおかつ、それが農産物の品目ごとに違っていて、極端に言えば、レタスには良くて、キャベツにはダメと言うものもあるそうです。


難しいことこの上ありません。


当農園では、椎茸を栽培するのに、全く農薬を使っていませんので、当初、私は、この制度のことをほとんど気にかけていませんでした。

農薬を全く使っていないのですから、当然と言えば当然です。


ところが・・・


よくよく調べてみると、そんな甘いものではないことが分かりました。

農産物に農薬を散布したかどうかが問題なのではなく、スーパーなので売られている段階で、基準値以上の農薬が含まれてはいけない・と言うことらしいのです。


一見同じ様ですが、実は全く違います。

たとえ、農産物の生産段階で全く農薬を散布しなくても、「ドリフト」と言って、他の農家が他の農産物に散布した農薬が風で飛散して、それが私の椎茸に付いて、検査されて、残留基準値を越えると「NO」となってしまうのです。


厳しい!


はっきり言いまして、隣の農家が散布する農薬まで管理できません。

そんなこと出きるわけありません。


厳しい・というより、何でそんなことまで気にかけねばならないの???と言うレベルです。

まさか、隣人に農薬を使うな!とは言えません。

せいぜい、農薬が飛散しないようにお願いします・と言うのが精一杯です。


しかし、もし、風で飛散してきたら、そしてそれが椎茸についてしまったらどうなるのでしょう。

農薬は目に見えませんから、私には全く分かりません。

普通に椎茸を収穫して出荷します。 (その椎茸には私は全く農薬を使っていません。)


そして、その椎茸がお店に並んで、残留農薬検査をして、値が基準値を越えていたら・・・


法律上は、その椎茸は販売禁止となって回収しなければならないそうです。


その責任は誰が負うのでしょう?

私?


でも、私は農薬を使っていません。

確かに、知らなかったとは言え(他人が散布した農薬の付着した)農産物を出荷したのは事実ですが・・・


農薬を使った人?

それを証明するのは時間もかかるし費用もかかるし、なにより、隣人ですからあまり酷いことは言えません。


お店?

お店は何も悪いことはしていません。


一体、誰が悪いのか???

と言うより、悪い人なんているの???





2006-09-16 17:32:32

走り子

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椎茸にはたくさんの品種があって、当然品種が違えば性質も違います。


その性質の違いの中で、きのこが生える時期の違いには気を使います。

当農園では、1年を通じて椎茸を出荷しています。

暑い真夏も、寒い真冬も、安定して椎茸を生えさせるためには、栽培技術だけでなく、適切な品種の組み合わせも重要になります。


例えば、Aという品種があったとします。

私の考えでは、このAと言う品種、12月に椎茸を出荷しようと考えて管理していたとします。

だいたいはその通りにできるのですが、たまに思っている時期よりも早めにきのこが出てしまうことがあります。


このように品種の持っている本来の発生時期より少し早くきのこが出ることがあって、これを「走り子」と言います。


椎茸農家にとっては、ボーナスみたいな感じです。

普通であれば、棚からぼた餅的な椎茸の収穫に喜びます。


しかし。

これも時と場合によりけり。


関東地方ではこれまでやや暑い天候が続いていたのですが、ここ2,3日、急に涼しくなりました。

そのおかげで、とある品種の走り子が大発生。


今日見てみたら、本来であれば、まだまだ椎茸が生えないはずのホダ木に小さな椎茸がびっしり!

あと、数日で収穫となりそうですが、こんなにたくさんの走り子を見るのは初めてです。


ん~~~ん。

走り子と言うにはあまりの多さ。


数日後の椎茸収穫が恐い・・・







2006-09-14 16:46:32

秋雨

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ここのところ毎日雨が降っています。

椎茸農家にとっては恵みの雨で、8月に雨が少なかった分、ありがたみが大きいです。


一方で、米作りにはイヤな雨です。

稲刈りが出来ないのです。

むかしむかし、手で稲刈りをしていた頃はそれほど大きな問題ではなかったようですが、現代はコンバインで稲刈りをします。

コンバイン稲刈りにとって、雨は大敵なのです。


稲を刈り取るだけなら何とかなるのでしょうが、その後、脱穀(稲藁から籾を落とすこと)した後、稲籾がコンバインの脱穀機の中に詰まってしまいます。

コンバインが壊れてしまっては一大事です。


そんなわけで、雨が降っているとき、そして、振り終わったあと稲が乾くまでは稲刈りをしません。


当農園では、コシヒカリを作付しています。

美味しいお米として有名ですが、大きな欠点が一つ。

稲刈りの時期に、稲が倒れやすいのです。

これは、コシヒカリの品種としての性質なのですが、稲が倒れてしまうと、その上に雨が降ったとき、なかなか稲が乾いてくれません。

そのため、余計な手間がかかりますし、何より、お米の品質が落ちてしまうのが辛いところです。



いつも思うのですが、米作りにとって、日本の気候はあまり適していないような気がします。

田植えの時期、水田の代掻き(田植えの前に田んぼを田植えしやすいようにする事です)にはたくさんの水が欲しいのですが、関東地方では、稲刈りの時期は乾季で、あまり雨が降りません。

一方、稲刈りの時期は雨は邪魔なのですが、この時期は秋雨の時期になります。


田んぼは天然のダムとして、雨の多い日本には必要と言われますが、稲作から見ると、その雨の降る「時期」がもう少しずれていたらありがたいのですが・・・



2006-09-10 18:04:47

原木しいたけ生産者大会(2)

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私は、大分県に行くのは2回目になります。

前回は1992年5月。

あのリンゴ台風の翌年です。


リンゴ台風、調べてみたら正式名称は台風199119号と言うのだそうです。

この台風は典型的な風台風で、青森県のリンゴの樹をへし折り、実の大半を落下させて、リンゴ台風の名が付いたようです。

被害はこのリンゴが有名ですが、しいたけ関係者にとってはそれより九州地方の被害の方が記憶に残っています。


台風19号の猛烈な風が、九州地方の山の木々をなぎ倒していったのです。

おもに東南斜面の杉の木が軒並み倒れたり、傾いたりして甚大な被害でした。


杉の木の根は直根で、地面に2~3mほどまっすぐに生えているだけです。

広葉樹の根のように、ひげ根のようなたくさんの根が大地をわしづかみにしているのと違って、風などに弱いのですね。


その台風19号の被害から数カ月経って、翌年5月に行ったのですが、まだまだ被害はそのままでした。

手つかずと言った感じでした。



そしてそれから14年。

さすがにその時の被害の面影はありませんが、所々に点在した斜めに曲がった杉の木が印象的でした。

ひょっとしたら15年前のリンゴ台風の爪痕かもしれません。




2006-09-09 17:25:58

原木しいたけ生産者大会(1)

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今年、私は「全国大会」の当たり年になっています。

2月:原木しいたけ生産者大会(つくば)

7月:詰将棋全国大会(横浜)

9月:原木しいたけ生産者大会(別府)


どれも、聞き慣れない大会と思います。

「原木しいたけ生産者大会」と言うのは、文字通り、原木栽培でしいたけを生産している農家の全国大会です。

しいたけの生産方法には、2種類あります。

一つは「菌床栽培」と言って、オガクズを固めたブロックのような物に(=菌床)しいたけ菌を植え付けて栽培する方法で、比較的新しく、工業的な生産が可能です。

もう一つが、私のやっている方法、つまり原木にしいたけ菌を植え付けて栽培する伝統的な方法で、「原木栽培」と呼びます。

今回、9月7,8日の両日、大分県別府市にこの原木栽培をやっているしいたけ生産者だけが一同に集いました。


この大会、今年2回あるようですが、2月の大会は前年度の大会になり、、開催時期の関係で2006年に2度の開催となったのです。

私にとっては、詰将棋全国大会と併せて、本年3回目の全国大会出席とあいなりました。


しいたけ生産者はここ10年ほどでかなり減っています。

私の周りの集落でも、20年前は10人以上いた生産者が、今ではたったの二人。

果たして、大分の地に全国から何人くらいの生産者が集まるのか、興味と不安がありましたが、行政関係者も含めると、その数総勢450人。

こんなに集まるとは思っていませんでした。


実は私、日こそ違え少々用事が重なっていたので、興味はあったものの、出席するかどうか迷っていました。

ところが、県の担当者からのお話で、何か賞がもらえるらしいとのこと。

その賞に釣られて、別府まで行ってしまうのでした。


つづく





2006-09-05 17:39:02

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椎茸栽培は、林の中でよく仕事をします。

そしてこの時期、やっかいなのが「蜂」です。

これから秋にかけてだんだん巣が大きくなって、蜂の数も増えてきます。


林の中で仕事をしていて、うっかり蜂の巣を触ってしまうと大変です。

今まで、何度蜂に刺されたことか。

幸い、刺されたのは「アシナガバチ」が多く、多少腫れあがるだけで済みました。

でも痛いです。


これが、スズメバチだと大変です。

冗談ではすみません。


蜂に刺されないための一番の方法は、先に蜂や蜂の巣を見つけることです。

幸い勝手知ったる我が家の林。

今からの時期、蜂が飛んでいないか、飛んでいれば何処に巣があるかを見極めておきます。

たとえ巣があっても、仕事に差し支えないような場所なら放っておきますが、邪魔になる場所にスズメバチの巣があるときは、専門業者に頼んで駆除してもらいます。


2.3年ほど前、家に出入りしている植木屋さんが、大きな蜂の巣を採ってきました。

スズメバチの巣で、形も良く、直径が50cmはあろうかという逸品です。


聞けば、モクセイの木の枝の間にあったとのこと。

剪定中に見つけたのです。

スズメバチの巣は見かけによらず脆いのですが、見つけた巣は偶然にもモクセイの木の枝を取り囲むようにして作ったもので、その枝がいわば骨のようになってかなり丈夫に育っていました。

今では、我が家の家宝として、事務所に鎮座しています。




2006-08-31 18:54:54

地震

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今日、夕方地震がありました。

横浜で震度4くらい、結構揺れたみたいです。


全くの偶然に、その瞬間、東京のお客さんと電話をしていました。

電話の向こうでお客さんが「キャ、地震だ!」(女性の方です)

えっと思って周りを見回しましたが、揺れていません。

一瞬、相手が東京だったことに気づいて、距離があるためまだ揺れていないのでは?と思いました。

そして腕時計を見ていると、その3秒後に揺れ始めたのです。


実際、東京で揺れ始めて、相手の人が「地震だ」と叫び、私が時計を見るまで1~2秒くらい経ったと思います。

お客さんから当農園までの距離は約50km。

その距離を地震波は約5秒で伝わったのですね。

秒速約10km!


良い体験をしました。




2006-08-28 18:16:03

今年のホダ木の出来具合

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もうすぐ8月も終わります。

最高気温が30度を下回る日もポチポチと出始め、秋がそこまで見えてきた感じです。


この季節になると、夏の間は暑さで我慢していた雑菌がよりいっそう見え始めます。

今年のホダ木の出来具合が一目で分かるようになってくるわけです。


今年の関東地方は、2月、3月、4月と雨が少なく、カラカラでした。

しかし、6月、7月は雨も多く、何より日照不足で気温もコノ3年間では最も低かったです。


そのためか、林の中に置いたホダ木から、木の「芽」が出ているのが結構あります。

そして、普通は今頃は枯れてしまうはずなのですが、今年はなかなか枯れてくれません。


しいたけ菌を植え付けた原木が生きていて、本来であれば枯れ込む季節の梅雨前に、温度が低いと、原木が枯れにくくなります。

そして、梅雨に雨が多いと、芽が出てきます。

今年は7月いっぱい梅雨が続いたため、芽が成長して枝のようになっているものもあります。


この状態は、ピンチです。

原木が生きていて芽が出るような状態だと、しいたけ菌は生長できません。


今年春に雨が少ない時期がありました。

その時、うまく原木が枯れていれば、今年の梅雨の雨で、ホダ木の喉を潤したのですが、もし、春先に原木があまり乾いていないと、今年の長梅雨で原木が生き返った状態になってしまったのです。


当農園でも、20~30本に1本くらいの割合で、芽が出ている原木があります。

その芽が今でも元気なものがあるくらいですから、そうした原木は良いホダ木にはなりません。


今年の春先、如何に原木を乾かしたかで、ホダ木の出来が決まる天候です。

と言っても、これは基本なんですが。


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