February 15, 2017

 終了報告 ギタリスト I さん

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2017 0215  ヨコハマ 晴れ
 
本日は作業段取りの関係で持ち込まれたばかりの I さんのギブソンLG-0のチューン作業を行い無事に終了いたしております。
写真は形状加工を終えて、これから研磨に入るところのショット。
この個体は既に t.m.p-tune 済みでしたがCFフレット加工がなされておりませんでしたので今回処理を行ったものです。
CFフレット加工データ:
内角/89.27度  0フレット/R=1412.8   12フレット/R =1725.8 
の算出データを元に加工。
 
 
処理後はスッキリとピッチが揃い、実に心地よい LGサウンドで響いてくれています。
ノーマルフレッティングの不共振性が消えると弦楽器はこんなにも心地よく響くものかと思われる様ですね。この楽器もその通りですね。
February 14, 2017

ウクレレの考査

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2017  0214  ヨコハマ 晴れ
 
新たなOHANA製のウクレレが到着しました。
今回の個体はソリッド・シダー材のトップにマートル材(ブナ系)のサイドバックにマホガニーネック仕様の限定品のコンサート・ウクレレです。
かなりのグレードの楽器です。
更に、これからフレット再仕上げ/CF加工、水牛の角材でナットとサドルを作り変えて t.m.pチューン仕様に作り変え更にグレードを高めます。
 
実はウクレレに関しましては今から35年ほど前にカマカ製のコア材仕様のウクレレ(その後、著名なプレイヤーさんにお譲りしました)を入手して以来、ヴィンテージ・ウクレレを含め、かれこれ4〜5本ほど所有して来ましたが、いざウクレレを製作するか?となると、毎回躊躇して来ました。
 
今でこそ、ウクレレ女子も沢山おられるそうですが、日本人でウクレレをプレイしたい方がどれだけいるのか?って考えますと、う〜ん・・本格的にやる方は少ないだろうなあ、と感じざるを得ませんでした。
一方、ウクレレ一に拘るオヤジ・プレイヤーさん達は、ヴィンテージのカマカやマーティン製を高額でも入手されたりしてる様子ですし。
反対に最近の若手のウクレレ・プレイヤーさん達は、なんだろう、俗に言う超絶技巧的?なプレイをウクレレでしてたり(だったらギター弾けば?って思ったりしてますが)本来の穏やかで優しいミュージックのハワイアンサウンドそのままにウクレレを楽しむ方も勿論いるでしょうしね。
ある種、ウクレレは本来のハワイアンから離れてしまっている様にも感じます。
 
そこで、製作する場合はどんなサウンドのウクレレにすべきか、そこからが製作のスタートなのですが、その最初の段階でワタシは迷ってしまったのです。
純粋にハワイアンミュージックを演奏するわけでもないのにウクレレを弾く人が増えているのだから従来の定番ウクレレでいいのだろうか?と。
 
そうしてウクレレに関しては製作に踏み切る気持ちになれない日々が長らく続いて来たんですね。但し、ウクレレに張る弦の理想的な張力設定だけは検証済みでしたので、いつでも製作に乗り出せる状態ではありました。
 
そんなある日、いろんなアングルから写されたあるウクレレの写真を見まして、ん!
設計出しした設定にこのウクレレはかなり近い感じがするな、と思って実際に取り寄せてみたのが、この OHANA製のウクレレだったのです。
案の定、実測でヘッド角もペグロケーションも驚くほどワタシの出した設定値に近く、作りも丁寧ですし、採用している素材もコアやマホガニーだけでなく、ギター系素材も取り入れて週類が豊富なんです。
 
このブランドのウクレレなら自分の提供したかったウクレレをわざわざ最初から手作りしなくても、入手して t.m.p チューンナップすれば、お客さんが20万も30万も出さなくても、かなりのグレードのウクレレが供給可能だな、と思ったのでした。
 
実際、今回も個体も素材は素晴らしいですし、チューンして OHANA製の純正ソフトケースも付きで、税別¥82.000で提供出来ます。1本切りです。
本当にいい音ですよ〜
@毎回、素材や個体グレードで入手値段が異なりますので、最終的にチューン済みの販売価格も毎回異なります。その都度のプライスです。
@ソフトケースなしの場合、¥3.000お安くできます。
 
たぶんですが、オモチャみたいなウクレレなんて、欲しいと思わないし、かと言って、ウクレレに20万も30万も出す気にもなれないなあ、と思われてる方が多いんじゃあないでしょうかね?
10万いかない値段でそれよりずっとクオリティの高いウクレレなら1本欲しいなあ、と思われてる方のために、マツシタが一肌脱ぎます。
 
カマカのハワイアンコアのコロン!と抜ける響きが、好きです、とか、マーティンのゆったりとした鳴り方が好きです、とか好みをお伝え下されば、適した個体を手配しますし、手持ちのウクレレのサウンドを作り変えるチューンも承ります。
ヘッド角/ペグロケーション変更などで、レスポンス系にもゆったりしたレイドバック系のサウンドにも作り変えることは可能です。*工賃は3万〜5万ほどです。
 
まあ、こんなスタンスでのチューンナップが t.m.p らしくてイイかな?と。
仮にワタシが本格的にウクレレ製作を始めちゃうと、またしても徹底的にやり出してどツボにハマってしまうに決まってますからね〜 あぶねーあぶねー(-"-;A
 
とにかく、1本はウクレレのイイやつ欲しいな、とお考えの方はメールください。
ワタシが責任もって安価でもハイグレードなウクレレをお届けしますからね。
February 11, 2017

 経過報告 福岡のOさん

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2017  2011  ヨコハマ 晴れ
 
建国記念日の祝日です。
何本もチューン依頼を頂戴した福岡の Oさん、最後の1本はチューンナップ・ストラトのバージョンアップ作業です。
この個体は既にスロープヘッド化はなされておりますので、今回はLCV回路の追加とサドルをプレスサドルからブロックサドルへと変更いたします。
が、既にオリジナルサドルは在庫にないために、ゴトー製のサドルを加工して作り変えて同じスペックにしてマウントする予定です。
 
Oさん、サドルが到着してからの作業となりますので、それまでお待ちください。
February 09, 2017

終了報告 福岡のOさん

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2017  0209  ヨコハマ 雨&みぞれ
 
さむーい1日でした。
本日、福岡の OさんのCCR 2本の作業が終わり本日出荷済みです。
CCR-P90Wのホンマホのニス仕上げは結局、用意したサドルとプレートの相性がイマイチでしたので、元のウィルキンソン製を手加工で作り直してマウントし直しました。
このホンマホは非常にタイトな個体でしたので、P−90のサウンドと相まって、伸びやかに突き抜けるような鳴り方をしています。今回はいつものアーニーの011〜048ゲージの在庫が無かったので、ダダリオの同じゲージのニッケルを張っておきましたが、やはりアーニーの鳴りの方がナチュラルですね。
 
昨日仕上げたHP共々発送済みですのでお楽しみにお待ちくださいませ。
ご依頼ありがとうございました。
 
February 08, 2017

終了報告 OさんのCCR-HP

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2017  0208  ヨコハマ 晴れ
 
本日は07年製のOさんのCCR-HPのフレットファイリング、WBHナット交換、ネック仕込み設定変更、LCV回路に変更、サドル再加工仕上げを終了しました。
現在、 P-90ワットのスロープヘッド化作業中の CCRと共に発送予定でおります。
製作当時は腰の強く太いサウンドのホンジュラスマホ/ニス仕上げでしたので、音の定位を若干上げ目で設定してありましたが、今回はLCV回路を追加しておりますので、音の太さはコントロール可能ですから仕込み変更により音の定位をマックスまで下げて仕上げ直しております。
この個体は既にスロープヘッド化されていますので、011〜048ゲージにて仕上げてありますが、音の腰の強さや太さはそのままに、まるで010〜046ゲージなのかと思うほど、伸びやかにベンド可能です。
 
011〜048ゲージを張って、こんなにチョーキングビブラートを伸びやかに掛けられ、しかも腰が砕けない鳴り方をするギターは t.m.p 製の楽器以外には無いはずです。
これこそが、スロープヘッド構造に求めた特徴です。
存分に弾き倒してあげてくださいね。
February 06, 2017

終了報告 青森のHさん

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2017  0206  ヨコハマ 晴れ
 
本日はウクレレのチューンを完成させHさんに発送も終了。
奥様へのプレゼントだそうです。素敵なプレゼントですね。
コンサートサイズとは言え、小さな楽器であるこの個体にもフレットはCFフレット加工処理を行い、ナットとサドルは水牛の角材から作成してオクターブ加工も勿論。
ウクレレのフレット仕上げは高級品であっても削りっぱなしで台形型にしか仕上げられていない場合が多いのでピッチはアバウトなんです。フレットが細いからこれでいいだろ!ってな感じですね。
マンドリンと共通の細〜いフレット仕様のウクレレへのCF加工はなかなか集中力が必要です。小さくてもやることは同じで手間がかかります。
でもその甲斐あって従来のアバウトで曖昧なピッチ感の楽器だったウクレレにしっかりとした音程感が生まれています。
ちなみにこの個体へのCF加工設定は内角が89.29度、0フレットで1109.5-R、12フレットで1299.5-Rの算出値を元に加工処理を施しております。
 
ちなみに、大雑把にウクレレ弾きの皆さんにアドバイスですが、数多くのウクレレが出回ってはおりますが、ペグロケーション設定、ヘッド角設定でバランスの崩れた中途半端な鳴りの個体が多いのが実情です。また重目のダイキャスト製のペグが装着された個体も多いのですが、材質量が軽いウクレレにダイキャストペグは不向きです。ナイロン弦の振動がペグに吸収されて木への響きが抑えられてしまうからです。
軽量のギヤードタイプへの変更をお勧めしますね。
 
また、マーティン系の様にゆったりした鳴りも、カマカ系のレスポンスの良い張りのある鳴りも、基本的には張力設定いかんで決まっています。別な言い方をすれば、その部分の作り変えでサウンドはコントロール可能なのです。
オリジナルのまま、ってことに拘る方は別ですが、もっとゆったりした鳴りにしたい、逆にもっとレスポンスが良い鳴りにしたい、鳴りのバランスを良くしたいなど、 t.m.p チューンナップではその部分の作り変えに力を入れています。
他所では決して手を下せない非常に重要な部分だからです。
 
t.m.p のウクレレ・チューンは世界中の誰もやっていない作業だと思いますが、ウクレレ弾きの皆さんのご要望にお応えすべく頑張りますよ。ウインク
February 03, 2017

やっといい仕事が出来るようになってきた。

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2017  0203  ヨコハマ 晴れ
 
本日もOさんのCCRのネックのスロープヘッド化と本体のバージョンアップ作業がメインです。ネックはあとはペグ穴加工の直前まで生地加工仕上げを済ませました。
とてもいい仕上がりに出来ました。この道に入って40年経って、やっといい仕事が出来るようになった気がしています。
今回はサドルを06年当時に採用していたウィンルキンソン製を取り止めて、新たなブラスサドルにオクターブ加工を加えてマウントします。また、元はMV+2T回路でしたが、MV+MT+LCV回路に変更してあります。
 
写真のウクレレは OHANAと言うブランドのコンサートサイズの個体です。
マーティンやカマカ製のまともなやつは20万近くしますが、この個体は4万程で入手可能です。トップはシダー材単板、サイドバックはフレイムマホの合板仕様ですが、とにかく設定が素晴らしい。非常にいい設計と丁寧な作りをしています。
 
最近では斬新なデザインの手工ウクレレなども見かけますが、ギターと同じく、ヘッド角やペグロケーション設定が残念な個体をよく見かけますね。まあ、弦楽器設計で最も難しいのが張力設定ですからね。
さらには、ウクレレにダイキャストペグを採用しているものも多いですね。
あんな軽量楽器のウクレレに重目のペグ、ってのは基本的にナシですね〜 まあ、付け替えてロケーションもしなおしてあげれば、ずっとまともには出来ますけどね。
このOHANAはヘッド角もペグロケーションも全く問題無いので、ナットとサドルをWBH製に変更して、レスポンスと倍音を豊かにしてあげます。
今後、弾き込んであげれば素朴なトーンが魅力的なコンサート・ウクレレになるでしょう。安価でクオリティの高いウクレレをお探しの方にはオススメです。
@このウクレレは青森のHさんご売約となりました。ありがとうございます。
 
February 02, 2017

経過報告 福岡のOさん

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2017  0202  ヨコハマ 晴れ
 
本日からOさんの06年製CCR-P90Wのスロープヘッド化、およびバージョンアップ作業をスタートさせています。
まずは元のペグ穴の埋め木からヘッド裏面へのイタヤ楓材の接合です。
スロープヘッド化は t.m.p ならではの作業とはなっていますが、正確には少しニュアンスが違うんです。そもそもフェンダーの基本構造であるフラットヘッドのネックは1インチ厚のUS規格材から作り出せる事が量産化に適していたわけでして、規格寸法材は材単価が安く抑えられます。
しかし、6連のペグを配してネックを作りますと張力バランス上、不足した弦にテンションピンを設けて、それを補う必要が出てきますが、実際には補い切れていないのが実情なのと、フラットヘッド構造では経年変化でヘッド面がめくれ上がってしまい、だんだんデッドな響き方になってしまうという問題点がありました。
 
それをテンションピン無しでバランスを得る構造がスロープヘッド構図なのです。
勿論テンションピンなどは不要でキレイに各弦のバランスを得ていますし、この構造の特徴のひとつ、コシが強く有りながらベンドフィールに優れ、同じゲージであっても指に対する反発力が抑えられているために弾き易く表現力がフラットヘッド構造を上回ります。
試奏品のスロープヘッド化された楽器を試奏品として用意しておりますのも、それを実感していただくためです。あくまで従来のフラットヘッド構造は量産の設計構造に過ぎず、それがベストな構図では無いことご理解いただきたいと思っています。
 
数多くの方々がフラットヘッド仕様からスロープヘッド化の要望をいただいていますが、その他の独自のチューンナップ・ノウハウに対するリピーターさんのお陰で t.m.p はこれまで支えていただいております。
特にCS製の楽器の所有者さんからの依頼が多いことも特色のひとつでしょうね。
February 01, 2017

試奏品 準備完了

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2017  0201  ヨコハマ 晴れ
 
時々、t.m.p のチューンナップ品の試奏希望の方から連絡を頂戴するのですが、タイミングによりましては殆どエレキ系もアコギ系も試奏品が無い場合があり、せっかく連絡下さったのに申し訳ないな〜と言うことがこれまでに幾度もありました。
 
そんなことで、今日は張り切って元が95年製のCSテレキャスターとヤマハの1986年製LL-5Dの2本を完成させました。さすがに2本仕上げるのは疲れました。
単に製品として問題なく販売できる状態にするだけの作業でしたら何のことはないのですが、最終的なサウンドの落とし所にドロップさせるのはキャリアを積んでいても難しいものです。今回は無事に着地出来ましたので満足しています。
 
ヤマハのLL-5Dはトップがエゾマツの単板仕様の個体ですので音が厚く粘り強い鳴りを示しています。分かり易く言えば、マーティンのD-28 のサウンドを太くした鳴り、ですね。ローの厚さが全体のサウンドを豊かにしていますので、実に大らかに朗々した鳴りです。012 ゲージを張っていますが、通常のアコギよりベンドが掛け易いのも魅力ですね。ストロークでもソロでもこの設定ならではのサウンドです。
ペグもダイキャスト製としては軽量のタイプに変更済みです。
これを販売するとしたら本体入手価格+チューンナップ工賃で税別¥168.000 ですね。
 
テレキャスターの方は、95年製と20年以上も前の作りでだいぶ木部に暴れが出ていましたので注意深く設定変更作業を行いました。
例えば、これもオールドではよく見かける症状ですが、ネックだけではなくて、ボディもソリを生じるんです。皆さんからすると「ボディも反るの?」って思われれるかもしれませんが、反る個体は反ります。その場合、ボディの裏面に向けて反ることはなく、必ず弦の張力負荷が掛かる表面に反りが出ます。
このテレキャスターのボディも逆への字状態でしたね。
 
ですから、仮にネックポケットを水平に加工して、そこにネックを水平に仕込んだとしても、その延長上にあるブリッジ部分がボディが反っていることで水平延長上よりも高い位置にブリッジはあるわけですから、そのままネックを仕込んではダメなんです。どういった状態にあるかを把握して、その状態に応じて全体を設定対応する必要があるのです。
なんか俺のこのギター、オールドなのに鳴らないんだよね〜、って原因のひとつがコレになってるかもしれませんね。でも設定変更すれば問題なく鳴りまくりの楽器に生まれ変わらせることは可能ですからね。いつでもご相談ください。
 
このテレキャスターはもうバッチリ生まれ変わってますからね。これぞテレキャスターサウンド!と言うお手本みたいな個体です。とりあえずアーニーの010~046ゲージを張ってますが、これが010ゲージ?ってくらい太く味わい深〜い表現力が魅力です。2連ポットを使用して LCV回路付きです。税別¥238.000( HC付き)
 
 
と言うわけで、テレキャスターの試奏希望のYさんや、0さんも早めに試奏に来てくださいね〜 試奏した方に「コレ売って下さい!」って頼まれるとね〜お譲りしたくなっちゃいますからね〜 試奏希望の方はお早めに。
January 31, 2017

終了報告 福岡のOさん

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2017  0131  ヨコハマ 晴れ
 
1月が終わります。あっと言う間。
今日は福岡の0さんご依頼の04年製作のCCR-CUSTOM P90-Wのチューンナップのセットアップ作業でした。
この楽器への作業内容は、スロープヘッド化、ネックの仕込み設定変更、フレット再整形、WBHナット作成、ピックアップのポールピース変更、ブリッジサドルのイモビス変更とサドルのオクターブ加工です。アーニーの011~048ゲージにて調整し、本日出荷済みです。
t.m.p お得意の独自のギブソンとフェンダーの融合サウンドキャラクターです。
011ゲージですが、腰の太さはそのままに010ゲージ並みのテンション感でベンド出来ます。これはスロープヘッド構造だからこそ作り出せる世界です。
 
楽器の到着をお楽しみにお待ちください。ご依頼ありがとうございました。