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February 28, 2013

1920's

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2/28 ヨコハマ 快晴

2月も終わりですね。
半世紀以上を生きると過ぎ行く日々の早さは20代の頃と比べて倍くらいの速さに感じます。

きっと貴重なんでしょうね、ワタシがこうして楽器製作を行えてる時間も。

スピーカーからエレキやアコギやエレベ、そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、現在ではマンドリンと、様々なアイテムの研究をして来ましたが、製作出来る本数自体はもう僅かでしょう。

最近では新たに設計し直したモデルを新型CCR とでも申しておくなら、そのミディアムスケール・モデルだけを小本数製作して、後は皆さんからの要望で応えられる場合にのみ製作依頼を受ける形にしていきたいと考える様になっています。

写真のフラットマンドリンは1920'Sにメンフィスで製作された個体で、基本設定と作りがよくまとまった個体です。
今日はフレットファイリングや細かな修正を加えて、燻煙処理に移行する準備中です。
それが済んだらウオーターバッファローの骨からナットを削り出しで製作してブリッジ含めて再調整作業を行います。とてもいいマンドリンに生まれ変わると思いますよ。

ギター系の音楽にはボウルバック式のマンドリンよりもフラットマンドリンのサウンドの方がぜんぜんマッチします。トップ&バック板がフラットなものとラウンドアーチ形状の2種がありますが、サウンドホール・タイプとf ホール仕様のモノとのサウンドの違いもあってそれぞれ個性的です。
基本、フラマンはこのA 型(なみだ形状)がベースです。F 型は形状と作りが凝ったモデルですがA 型の応用系と考えていいと思います。ワタシはやはりギターミュージックのアンサンブル楽器としてマンドリンを手掛けたいと思いますね。ボウルバックタイプはやらなくていいな。

3月中にはこのチューンナップ・フラマンを完成させるつもりです。

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February 27, 2013

壊れた楽器が教えてくれる事

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2/27 ヨコハマ 雨は上がっていますが寒いです。

写真のネックは以前に製作してストックされたままだった初期型CCR 用のフラットヘッド・ネックです。
これからスロープヘッド仕様に作り替えてあげてる為にペグの元穴を埋木している最中です。
これを現在製作中のテレキャスターの様なコンポ系のギター用にしてあげようと思っています。

現在製作中のオールローズ風の楽器に惹かれる方が結構いらっしゃる様子なので似た様な楽器をもう1本製作する予定でいます。
今回はイタヤ1PのSH ネックではありませんから数万円安く仕上げられると思います。
たぶん本体のみ/税別:32~33万で販売出来ると予想してます。

もう一枚の写真は8弦マンドリンの研究の為にアメリカから入手した100年近く前に製作されたボウルバック・マンドリンです。
破損では無く、トップ変形による割れと波打ちで使えなくなったまま放置されていた個体です。
なんでこんなモン買うのか、ってお思いでしょうが、ワタシが新しい楽器の研究の際に重要としている事のひとつに「限界設計の把握」と言うのがあります。

通常の8弦のマンドリン・チューニングの張力に長年製作時の精度を保つのにどこまでの強度が必要かを知っておく事が重要なんです。で、こうして耐えきれず変形してしまった個体のトップ厚設定、ブレーシング構造がどうであったか、どこに大きな変形を起こしているかなど、こうして壊れた楽器だけが教えてくれる事があるのです。

これは現代の楽器製作でも言える事でここ半世紀に製作された楽器の多くは変形を恐れて多くの場合、強度を上げ過ぎているのです。厚い材構成、張り巡らされ過ぎた過多なブレーシング補強によって肝心の楽器としての倍音豊かな響きやバランスを失っています。

反対に言えば、箱モノ楽器はトップ材を薄く、ブレーシングを少なめに配せば鳴り易い個体にすることは可能です。が、その場合には強度不足によるトップ変形が起こり、結局はこの楽器の様に壊れて使い物にならなくなってしまいます。
この個体もヘッド角やペグロケーションもなかなか的を得た設定ですしトップ材も2ミリ程ですから、たぶん製作当初はよく鳴り響いていただろうと予想出来きます。でも数年後から徐々にトップ変形が起こり始め、デッドな鳴りに変化し始めた筈です。

こうしたことから逆算でトップ厚は2ミリを下回っては危険である、とか伝統的なマンドリンのブレーシングパターンも理想的とは言えないという事が再設計時のベースになるわけです。

現在も多くのアコースティック・ギターが半世紀以上前の設計と殆ど変わらぬまま製造されています。あえてここで詳しくは語りませんが、ワタシには既に数多くの問題点が浮き彫りになって見えています。そこから生まれたのがアコギのチューンナップで行っているブリッジ台座の設定変更やペグロケーション変更などです。それも問題点がどこをどうすればいいかを教えてくれたからです。
ワタシは誰かの指導を受けた事は無い技術屋ですが、知るべきすべは全て楽器そのものから教わりました。人は誤った方法を信じ込んで生きてる場合が多いので人に頼るよりも自分で再構築して行くしか本来手は無いものです。人の生き方だってそうでしょ? 

ちなみに、この古いマンドリンは修復に手間ひまが掛かり過ぎるのでこのまま手元に置く事にします。そうして自ら「設計を誤ると僕の様に二度と歌えない楽器になっちゃうよ」と、傍らで教え続けてくれるのです。その結果、理想的な設定の楽器の誕生の礎となれれば、きっとこのマンドリンも報われる事でしょう。

こうしてあらゆる弦楽器に精通して行く事が出来れば、それを身につけた人間にしか見えて来ない事が沢山あるものです。
もしワタシが演奏家だったら、楽器の製作を依頼する時にはそうした奥深い見識や様々な技術を身につけた製作家さんにお願いしたいと思う筈なんです。
だからこそ、こうして自分が望む様な製作家に自分がなる為に日頃から様々な楽器に接し研究しています。
それが結果的にワタシに仕事を依頼して下さる皆さんの為になると信じているからです。

それにしても今日は冷えますね~

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February 26, 2013

終了報告 その他

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2/26 ヨコハマ 晴れ

昨日より少し暖かいです。春が待ち遠しいですね。

Wさんの遅れていた初期型CCR の作業全てがやっと終了出来ました。
Wさん、お待ち頂きましてありがとうございました。いつでも受け渡し可能になっております。

本日はメンテナンス品の作業を副数本こなし梱包発送まで1人で行っていた関係でかなり時間を食ってしまい塗装作業が1日2回行うところを1回しか出来ませんでしたが、全体的にはまずまずの進み具合です。

オールローズ風のテレキャスターは生地トップの導管が深い為に平らに仕上がるまでの塗装は本当に大変です。ウレタンを使えたら楽なんですけどねえ~ 
ご売約下さった東京の I さんの為にオールラッカーで地道に仕上げます。完成をお楽しみに。

問い合わせで、以前のSGのチューン品やこのテレキャスターの様な楽器は今後も手掛けられるのですか?とご質問頂きましたが、ご要望があればそりゃいつでもやりますよ!(^ ^)v

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February 25, 2013

メンテナンス時のお願い

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2/25 記

以前にも重ねてお願いした事柄ではありますが、今一度お願いを申し上げます。

多くの方の場合問題ないのですが、メンテナンス依頼などでたまーに「暫く弾いていなかったので見ておいて下さい」と楽器を持ち込まれる方がいらっしゃるのですが、ひとつだけご理解頂きたい点があります。 前にもソレ読んだわ!って方は重複事項なのでお許しを。

まず我々技術屋の基本事項のひとつに[指示されていない部分には手をつけるな]と言うのがあります。

よかれと思って指定を受けていない部分に手を加えた結果「元のあの状態が気にっていたのに」って場合があるからです。その場合、クレーム対応ですから送料は全てこちら持ち、作業手数料も頂けない、こうなるわけです。

特に最近ではネット上に一方的にそうしたクレームを投稿されてしまう、と業者も風評被害に困ってるようです。残念な事にネット上では相手を潰す/評判を落とす書き込みが意図的に行われているのが実情ですからねえ~ 根性が腐ってる輩がいるんだろうね。

とにかく、あくまで依頼者さんの所有物ですから具体的な指示の無い部分に勝手に手を付けてはいけないのが我々の基本なのです。
@どこがどう気になっているのか、その依頼部分に関してが作業テーマになりますから、必ずご要望をお伝え下さいね。

気になる問題点は無い、という場合は基本的にメンテナンスの必要はまだ無いとお考え下さい。
クルマじゃないんでメンテしなくても誰も死んだりしないですから。(^ε^)

また、持ち込まれる場合には使用弦同梱か指定をお忘れなく。
弦高指定がある場合はそれらの明記もお忘れなく。

以上、ご理解の程、宜しくお願い致しますね。
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February 25, 2013

 塗装三昧

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2/25 ヨコハマ 快晴

少し気温は低めではありますが問題なし。塗装三昧の日。

本日は売約済みとなったテレキャスター/オールローズ風のネックにフレット打ち込みを行い、更にピックガード作成までが終了しております。 
まあ、考えたらこうして好きな楽器を作って日々暮らせる何てシアワセなもんですなあ~ 感謝。

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February 23, 2013

終了間近報告 ネック交換のSさん

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2/23 ヨコハマ 快晴 気持ちのよい日です。

写真は修了間近のSさんのストラト。後はCFナット加工と弦溝加工そして調整作業のみです。

@ここでSさんに確認ですが、持ち込みケースに弦が入っておりませんでしたので指定弦(メーカー/ゲージ)に関してご連絡を下さいませ。

今回、Sさんにはトレモロのサドルはブロックサドルの方が良いだろうと判断しマウントしておきました。

ストラトの多くがプレスサドル仕様が多いのですが、プレスサドルは元々がブルースやカントリー、カントリーロック向きの音質ですので、実際には自分はロッカーだと言う方はブロックサドルの方が向いている場合が多いです。
 
@このtmp仕様のブロックサドルの単売ストックは残り7セット程は在庫があります。
 ご要望の方はお早めに。

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追記:19:00 無事に完成しております。
また、製作中のオールローズ風テレキャスターが売約済みとなりました。ありがとうございます。
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February 22, 2013

経過報告 数件

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2/22 ヨコハマ晴れてますが冷えます。

今日は晴れてるのに外で作業をしていると身体の芯がかなり冷えます。

今日はWさんの初期型CCR の仕上げ作業予定でしたが、実際にニス修正部分を触ってみるとまだ硬化不足気味で研磨を掛けられませんでした。それで今回のセットアップは諦める事にしました。これではもう数日寝かすしか無いです。 Wさん、誠に申し訳ない。m(_ _ )m

今日も塗装作業です。それぞれの個体達は順調にコーティングを重ねられております。

ちなみに、現在撮影に使用しているカメラは赤みが強調されて写る傾向があるみたいです。
新しいCCR の試作も実際はアイスティーバースト系の控えめな色合いなのですが、こうしてアップするとかなり赤が強調されています。 これって調整出来んのかなあ? まっ、いいか。



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February 21, 2013

経過報告 大阪の I さん

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2/21 ヨコハマ 晴れのち曇り

いや~晴れてますが冷えますねえ。

写真は I さんのアーチドTELESA のネックでフレット打ちを終了して現在は最終塗装行程に入っています。写真はフレット打ちが終了し塗装直前のショット。

ちなみに、Wさんの初期型CCR のスロープヘッド化その他の作業は23日土曜日完成予定でSさんのネック交換ストラトは24の日曜日完成予定でおります。お待たせしてスミマセン。

もう一枚の楽器は正確にはニューモデルなんです。
以前に「必ずCCR をオーダーしたいので取り置き下さい」と、ある方からお願いされ、ずっと寝かし続けていたボディ&ネックでした。
1年近く経過しているのですが前金のお支払いも無く、結局連絡が取れなくなってしまって困っていたのですが、きっと何か事情がお有りなんでしょう。
取り敢えず、これだけ待てばもういいだろう、ということで新たなモデルにして作ってみました。

そのストックしていたボディ素材がCCR のオーダーがオーバエッジ仕様でも作れる様に外周全体を大きめに切り出して寝かしておいたものですから、幸い今回の新しいデザインラインをそこから作り出せたんです。

CCR はロングスケール前提でヒップの横幅を広くしてレンジの広がる設計でしたが、フェンダー用のハードケースに入らないと言う問題でケース探しに苦労したものですからTELESAでは横幅を縮めて縦方向に長く設計し直し、サウンドを厚くタイトで指向性の強目の方向でまとめました。
ところが、CCR を廃盤扱いにした後にもCCR が欲しいとの声が続いたものですから、少々悩んではいたのです。2機種の受注体制を取るのは小さなtmpにはリスクが大きいにから無理なんです。

それに今後はミディアムスケールのオリジナルモデルだけを製作する方向性で将来的に考えていましたからね。現にロングスケールネックの素材仕込みをもうしてませんから在庫にあるロングスケールネック数本で受注終了なのです。

そもそもTELESA はCCR とは違って無骨な男性的な感じで洗練されたシェイプにまとめたのですが、皆さんは旧CCRの様な女性的なラインがお好きな方が多い様子なのですねえ。
それで今回は初期型CCR とTELESA の合体的なデザインでまとめてみました。

それでまだモデル・ネーミングも無い試作状態ですが 、ミディアムスケールのPW 仕様で設定加工してサンバーストに塗装をしてみました。ついでにネックヘッド面だけマッチングカラーリング済み。
これでもまだ旧CCR がいい、なんて言われても もうダメですよ。ぜってー作んない。(^ε^)

今回にしても取り敢えずリニューアル設計して一旦形にしてみたただけですからね。

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February 20, 2013

経過報告 

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2/20 ヨコハマ 今日は晴れてくれましたね。

午後から塗装に集中。エレキ系は繰り返しのコーティング作業。

SHさん用の5弦ビオラはやっとニス塗りの最終段階まで来ました。相変わらずニスは乾くのに時間が掛かりますからやったら時間を食います。

今日は久々に昔のCDからヤンク・レイチェルの代表アルバムを聴きながら作業してました。
この人はマンドリン・ブルースの代表的プレイヤーさんです。スリーピー・ジョン・エスティスのバックメンバーとしても有名ですね。
ライ・クーダーおじさんもモロ影響受けた人。 やっぱ いいわ~。( ̄▽+ ̄ )

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February 19, 2013

 経過報告 ストラト/Sさん

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2/18 ヨコハマ 雪が静かに降っています。

いや~寒い。連日のこの天候で塗装がストップしたまま。どーしよもないね。

今日はSさんのストラトのPU・アッセンブリーです。
届いたピックガードがご要望のつや消しではなく通常の艶有りの1Pでしたので研磨してつや消しに変更。*最近ではPGのつや消し仕様はメーカーのまとめ発注が無いと製造してない様子です。

今回はピックアップとSW以外を全てtmp仕様に変更してリセットアップしています。
まずは面倒なクライオフラットケーブルの作成から。国産パーツで構成されていた元の配線パーツを破棄して、CTSポットやSWクラフトジャックに変更してのMV+LCV+MT 回路にて組み上げております。これでピックアップが元のままであっても情報量やレスポンスが格段に向上します。

「オレのは純正のパーツ仕様だからあえてやり直す必要は無い」と思われてる方も多いんじゃ?
残念ながら、あくまで純正仕様も量販の線材で組まれてますからベストでは無いのですよ。情報量の多さやレスポンスの良さはクライオフラットケーブル配線には絶対に敵いません。

その他の作業はWさんの初期型CCR のニス修正と5弦ヴィオラのニス塗りなどです。

この空模様ですからネックの塗装が行えません。晴れてくれる事を願います。




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