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February 28, 2011

2月ラスト

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2/28 2月も終わりですね。ヨコハマは冷たい雨が降っています。

写真はイタヤカエデの板材を裁断し、サイズダンウさせながら安定させ、そこからまた挽き割ってスロープヘッド化作業の接ぎ材としているところです。

今回は5弦ベースのスロープヘッド化の為に厚めの接ぎ材を準備しています。設計上は接ぎ厚も計算で出ていますが実際にフラットヘッドを作り替えて具体化してから設定出しして行きます。

たぶん、写真だけ見て「なんだ板っぺらの写真かいな」と思われる方も多いんでしょうね。(^ ^)
ミュージシャン含めそこらへんの反応はそれぞれのように感じますけどね。
完成品の写真じゃないと何の興味も示さない方や、それだけじゃない部分にも興味深いと感じる方と。
総じて、音楽や楽器のこと以外にはあまり興味を示さない方も多いように感じますね。

木材だったら木目がみごとなトラ木とか玉目うじゃうじゃ出てると「お~っ!」と言う反応を示すけど
本当に良い素材であっても見た目が地味だと無反応だったりね。本当にいいものを見分けられる方は昔から業者にすら少ないです。
傾向として、見た目が命の人って日本人に本当に多い様にも感じ残念に思ったりもします。

実際に長年こんな仕事していると分かるんですが、味わい深いプレイ、魅力的な演奏をする方は音楽以外、多方面にも興味を抱いておられる方が多い様に感じます。反対に音楽であっても自分の好み以外の音楽に殆ど興味を示さない方だって結構多いですからね。
やはりそこは音楽ですから、その人の人間性が大きく影響しているからでしょうね。

そうした奏者の場合、なんだか奥行きの無い薄っぺらなものを感じてしまうと言うのも事実ですね。
出来れば、懐の深い演奏家が日本から沢山出て来て欲しいな、と言うのが製作家としてはいつも願うところです。それは取りも直さず、その人の人生の厚みから生まれ出るものに感動したいと言う事ですから。

こんな板っぺらの写真ですが、時に遥か遠くの国から海を渡り、年月を経てシーズニングされ手間暇掛け加工された上で今こうして存在する(実際にこの板材も元は80キロもある板材でした)と感じられれば、単に板っぺら、としての存在とは別の意味を感じ取れるはずです。
現に、ワタクシには単なる板っぺらとは思えないですもん。ひとつの結晶みたいに感じています。

たぶん、そうした様々な想いが最後にひとつに重なって音となって現れて来ると思っています。
そうした思いが愛情であり、技術はそれを具体化させる手段に過ぎません。

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February 26, 2011

リハビリ・ウィーク

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2/26 今日もヨコハマ快晴。暖かいです。

写真はマホ系の板材を挽き割ってブックマッチ接ぎの前段階でのショット。
この素材は正確にはアフリカ産の欅系でマホガニー・トーンを備えながらマホよりも腰が強く粘る素材です。強度が高いのに硬くて倍音が得にくいサペリとかブビンガとは異なりより楽器向きです。
但し加工し易い材ではないのが難点。

セミホロー構造のトップ材にマホを使いたい場合、それは取りも直さずトップの響きにマホのトーンが欲しいからですが、実際にはホンジュラスマホであっても強度の為に柾目に近い木取りをしないと腰砕けのサウンドになってしまいがちで、薄めの材厚に設定するとチープな響きしか得られない傾向が如実にあります。なんだこりゃ、ベニヤ材かっ!って感じ。( ̄ー ̄;)

また柾目木取りは基本的に面積の広い楽器(フルアコやアコギ)には構造強度が必要ですから向きますが、面積の狭いエレクトリック系には表情の乏しいオモシロく無い鳴り方になりがちなんです。キッチリしてたりフラットであったりとメリットは勿論あるのですが、ピッキングニュアンスの違いの差が出にくかったり倍音が整理され過ぎていて無表情的な響きをするのでワタクシは柾目のトップ材仕様はあまり採用しないんです。 なに気取ってんだ、ちゃんと歌えよ! まあ、そんな感じ。
ですからワタクシは基本的にトップ材には響きが豊かで強度も出せる順柾目木取りしか行なわないのです。

皆さんだってそうでしょうけど、例えば見た目がキレイな女子だとしても、あまりに喜怒哀楽に乏しいと、一緒に居てもつまんないでしょ? 嬉しいんだか楽しいんだか、よく分からない女子って。

そんなワケで実際にはマホガニー材ではないのだけれど、欲しいトーンが得られて柾目木取りしなくても強度も充分であり、倍音も豊かでありながら腰があるので音砕けせず、レスポンスも良い。
あえてマホ材でなく採用しているのがその理由です。

しかし、コイツがエラク重量級でして、長さ2m超、厚さ70ミリ、幅600ミリのサイズで100キロ程あるんです。それをひとりでサーフボードみたいに抱えて移動したりひっくり返したりして裁断していくのですが、その際に全身の骨がギシギシきしんで縮む思いがするんですね。
同じ重量でも人間を抱え上げる方が遥かに楽です。1枚のこの材の裁断作業でその後の数日間は身体がガタガタになります。

そうした手強い素材を写真のトップ材用にまで寝かして加工してを繰り返し、徐々に最終サイズにまで挽き割っていくのですが、その作業の代償が言ってみれば今回のワタクシの手術の原因となっているわけですね。背骨の軟骨が擦り切れて無くなり骨同士がぶつかり合う様になってしまうワケです。

量産工場ではフォークリフトがあったりスタッフが何人も居たりしますから身体の負担はぜんぜん少ないのですが個人製作家の場合はそんなわけにもいかないのが現状です。

以上、今週はリハビリ・ウィークでしたから1日4時間作業でしたが、来週はそれを6時間にまで延ばすつもりです。3月の中旬には1日8時間作業に戻しますが、今後はそれ以上の作業は行わない様にするつもりです。
そんなワケでして、今後tmpの営業時間は17時までとなりますのでご了承下さいませ。m(_ _ )m

とは言え、明日は日曜ですが来客の都合で休めません。仕事である以上は仕方ないですねえ。( ̄  ̄)


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February 25, 2011

個別報告

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2/25 今日は風が強めですがよく晴れた暖かな1日です。

写真は引き続きスロープヘッド化の2本。本日HYさんのネックも生地加工全て終了し塗装の下地工程へと移行しています。

どうやらワタクシの勘も戻った様子で以前と同じ加工スピードで作業出来ています。
まあ、以前との違いはまだ少し疲れ易いかな、と言った感じです。
同じ様な手術内容でワタクシより早く入院し手術箇所も少ない方が未だに入院したままだそうですからワタクシの場合、驚異的とも言える回復力みたいです。

とは言え、調子こいて悪化させてはいけませんから今日はこのくらいで勘弁してやろうと思います。(^ ^)

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February 24, 2011

個別報告2件

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2/24 今日のヨコハマは曇り空、時折小雨がパラパラ。

写真はスロープヘッド化の作業の生地加工が全て終了したばかりのギタリストのYさんのtmp製ストラトネックです。
もう1本、スロープヘッド作業に移行したHYさんのCCRのネックは現在ヘッド裏に接ぎ木中です。

Yさんの方は天候が回復したらこのまま塗装作業へと進めます。これでYさんは所有するtmp製の楽器全てがスロープヘッド化ですね。HYさんはこれでSH化は5本目でしたっけ?お二人とも今回もお楽しみに。

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February 22, 2011

個別報告 東京のHYさん

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2/22 復帰2日目は写真のHYさん所有の04年製CCR-SMSのスロープヘッド化作業で本日からスタートです。まずは、作業が遅れました事をお詫び申し上げます。スミマセンでした。m(_ _ )m

この個体はギブソンと全く同じミディアム・スケール設定の楽器です。返し音の設定上、バック材もトップと同じスプルース材を採用しています。

その他の作業では中断していたカスタム製作の数本の塗装作業も進めています。
たぶん来週にもなれば勘は完全に取り戻せると思います。何と言っても身体に染込んでますからね。(u_u)

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February 21, 2011

復帰しました。

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2/21 皆さん、こんにちは。

長らくご心配をお掛け致しました。
本日から、まだ大事を取って午前中だけではありますが作業を再開致しました。写真はギタリストのYさんのtmpストラト・ネックのスロープヘッド化中のショットです。

お陰様で病院の検査で分かったのですが、長らく失われていた左手の握力が56Kgまで戻っていました。本来の握力の8割まで戻ってますので、この部分の神経を圧迫していた要因が手術で消えたと言っていいでしょう。首筋の激痛も無くなりましたしね。嬉しいです。

但し、上半身の負荷を背負っている一番下の腰椎は軟骨が既に失われている為に、すっと立ち上がれる様にはなりましたが、根本的にはこれからなるべく負荷を架けない様に暮らして行かなくてはいけませんので、作業のやり方も変えて行くつもりでいます。
今後は畳くらいある大きく重い板材を担いだり加工したりは避けなくてはいけないでしょうね。

でも大丈夫。自らの身体の現状がどうであるかが今回ハッキリ分かりましたからね。それに見合った生き方や仕事の仕方にシフトしながらいい結果が得られる様にしていけばいいのですから。

人の人生で一番の問題なのは自らの器と言うか実力、力量、度量を把握せずに生きていることです。

努力をし続ける事の大切さと、そして潔く自らの度量を認め、諦めるべき時にはスッと諦めて切り替える。これも重要でしょうね。
どこかの首相みたいに理想を実現出来る実力も無いのに権力の座にしがみついているって、みっともないですし、いっそう混乱を生みますもんね。

今週から仕事は再開しますが当分の間、1日数時間の作業に留めます。完全にペースを戻せるまではそんな感じで行かせて頂きます。
今後は売り上げ減少も覚悟していますので、それに合わせてお手伝いさんも既に辞めて頂きました。

もう一度、自分の仕事の仕方から考え直し、更に素晴らしい楽器作りが出来る様に再構築して参りますので、皆さん今後とも宜しくお願い申し上げます。m(_ _ )m

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February 15, 2011

もう暫く

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2/15 ヨコハマ快晴です。昨日の午前中に退院して、すぐに自宅に戻りました。
その夕方から雪が降り始めて今朝になるまでの間にそれなりの厚さで雪が積もり、その雪が今も街のそこかしこに残っています。
自宅に戻ると、それまで居た病室がいかに暖房が効きっぱなしで暖かだったかが分かりました。
雪が降り積もったことも勿論あるでしょうけど、「あっ、寒いんだ」って思い、慌てて暖房を強めにかけました。

久しぶりに作業場に立つと、まるでいつも寝起きしている部屋に戻った様な気分になりましたね。
世間では10日ちょっとの日にちの流れだったでしょうけどワタクシには確実に人生の区切りの期間だった様に思えています。

身体の方は麻酔をかけられた上での手術とは言え、やはりダメージを負ったんだな、と感じています。
なるべくゆったりとした動きで過ごす様にしています。今週は作業を行わずじっくりとダメージが消え去るのを待とうと思っています。

作業台には寝かし続けたマホ系の板材が置いてあります。(写真)
この板を挽き割っていってTELESAのセミホロウ・モデルのトップ材にするつもりなんです。通常のマホよりも腰が粘り強く太い響きが得られる素材です。順柾目になるように挽き割ってセンター接ぎしてトップ材にします。リヤーはtmp版のテレキャスター仕様です。
目の前の材を手でさすってやると勝手に こうしようよ!って誰かが耳元で言うんですね。

完成時の音はとっくに自分の中で流れていますので実際に楽器にしてその音を聴きたいのです。大雑把に言えば、今回はダニー・クーチマーあたりがいっぱつで惚れ込んじゃう様なサウンドです。

少しずつ形にしていきたいと思います。
それまでにはもう少し休養時間が必要だと身体が言ってますので、お時間を頂きたいと思います。
作業再開までもう暫くお待ち下さい。m(_ _ )m

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February 14, 2011

スウィッチ

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やあ、皆さん 入院10日目の夕暮れを迎えました。
明日昼過ぎには自宅であり工房でもある我が家に戻ります。

多くの皆さんに支えて頂いたお陰で無事に退院が叶います。
ありがとうございます。m(_ _)m

今回の手術に際する検査で、本来背骨と背骨の間にあって,クッションの役割をすべき軟骨がワタクシの場合、何箇所も擦り切れて,無くなっていることが分かりました。
その部分では背骨と背骨が直接ぶつかり合っている為に骨のバリが出て、それが神経の束に食い込んて身体の各所にトラブルをもたらしていました。

今回の手術ではその神経に食い込んでいたバリを削り取ったわけですが、根本的に相変わらず背骨同しがぶつかり合っていることには何ら変わりありません。

これからは、その状態で どう仕事をしていくか、身体を長持ちさせていくか、を考えていかなくてはなりません。

こうした自分自身の実情含めて、それ等を時代の変化と捉えます。
時代の流れを捉えながら生きていくべきが人。
流れに流されず、飲み込まれず、波を捉えて生きれば立ち上がることだって出来ます。

まるで サーファーの様にね。

退院と同時にそのスウィッチを静かに切り換えます。カチッ! (^_^)
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February 11, 2011

芥川賞受賞作品

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巷は三連休。
いきなり雪が舞い出した。

退院することが当面の目標のワタクシは、時間を埋める為に院内の売店で文芸誌を購入して、先日発表された芥川賞受賞作の二作を立て続けに読んでみた。

読んでみて・・・
自分には読む必要は無かったな、と感じた。σ(^_^;)

やはり、自分には宇宙物理学のホーキング博士の著書の方が一兆倍楽しめる。
個人的に博士には あんた側賞
を与えたい。
いらん! (博士談)
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February 10, 2011

開き直り

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あ~ 皆さん こんにちは。
今日はいい天気で、やることも無いし読書、日向ぼっこ、読書、日向ぼっこの延長戦です。♪( ´θ`)ノ

読書もいいもんですけど、読みたい本となるとワタクシの場合、文学より物理化学誌とかネイチャー系なんです。

ここに入院してから読んだもので面白かったのは 先祖代々、マタギとして狩猟の人生をおくって来られた方のインタビュー記事でした。
実に思慮深いマタギとしての日々に感心しました。
あとは、現在手配中なんですが、縄文人と弥生人の比較研究した文献が読みたいです。
日本人って、明らかに二種に大別分類出来そうだと言う気が以前からあって、それは多分、縄文、弥生の2種だろうと。
もう少しその点が知りたいからです。

そんな事知ってどうする、って?

もちろん 暇だからだ。♪( ´θ`)ノ
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