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2014-07-01 05:56:49

ハワイで実践 バイリンガル育児 その109 国際性を育てる

テーマ:バイリンガル教育
バイリンガル子育てを実践している父兄は、子どもを世界で活躍できる「国際人」に育てたいと望んでいることでしょう。

日本で国際人といえば、真っ先に思い浮かぶのがバイリンガルです。

しかし、外国語が話せる=国際人ならば、世界中のバイリンガルは皆国際人ということになります。

アメリカは移民の国です。

二カ国語を話すバイリンガルに出会うことは珍しくありません。

そこで育てば誰もが国際性を身につけると思われがちですが、実際はそんなことはありません。

アメリカで生まれ育ち、二カ国語が流暢に話せても、異質な文化や価値観に偏見を持っている人はたくさんいます。

もちろん、アメリカは子どもの国際性を育てやすい環境であることは事実です。

これは子どもの学校を見れば一目瞭然で、多様な国籍、人種、民族、文化を持つ生徒が、一つ屋根の下で席を並べて勉強しています。

自己とは異なるバックグラウンドを持つ同年代の友だちと交流することによって「人間は皆同じである」という偏りのない視野を身につけることができます。

しかし同時に、多様性に富んでいるが故に、文化的同質性を求める傾向もまた強くなるのです。

母文化と母語を伝える

異質なものを受け入れる、それを可能にするには、まず、自分が誰なのかを知ることが必要です。

そのためバイリンガル子育てでは、両親の文化を子どもに伝えることが強く求められます。

母文化環境が希薄な海外で育つ子どもにとって、親から継承される文化は「アイデンティティ」形成の土台となる大切なものです。

また、家庭における母語教育をもっと強調しなければいけません。

言葉と文化は車の両輪のようなものであり、切っても切り離せない関係です。

親から言葉を継承せずに育った子どもは、文化アイデンティティも生活する土地の主要文化へと同化してしまいます。

子どもに確固たる文化アイデンティティを与えたければ、しっかりした日本語力を身につけさせることが必要です。

永住家庭の中には「子どもはアメリカで生活するのだから言葉もアイデンティティもアメリカ人で構わない」という考えの方がいます。

しかし、両親から母語と母文化を継承されずに育った子どもは、自己形成の過程で大なり小なり葛藤を抱えることになります。

「自分は何者で、どこに属すのか」という帰属意識(文化アイデンティティと呼ぶ)があいまいであることは、人間の精神をとても「不安定」にするのです。

文化意識を持った子育て


多文化社会を構成する人は、一人ひとりがそれぞれの文化の代表者です。

これは子どもの社会でも同じで、日本人であれば「日本の代表」のように周囲から扱われます。

子ども自身は日本人という意識が薄くても、周囲から「日本ではどうなのか?」と絶えず質問されます。

つまり日本人であることを強烈に意識させられならが育つのです。

日本では子どもが日本人である自分を意識することは少ないですが、海外ではそうはいきません。

両親はこのことを知り、文化意識を強く持って子育てにあたってください。

といっても難しく考える必要はありません。

日本の昔話や絵本を読み聞かせたり、日本の祝祭日を祝ったり、日本の行儀作法を教えたり、日本のポップカルチャーに触れさせたり、和食を食べるのだって立派な文化教育です。

また、日米の文化や習慣の違いについて子どもと話をしましょう。

例えば、日本ではお茶碗を手に持って食べますが、欧米では食器を持ち上げるのはマナー違反です。

どちらが良い悪いということでなく、それが文化の違いであり、それぞれの文化を尊重し、場面に応じて使い分けることを教えてあげればよいのです。

多様な文化に触れる経験

多様性を重視するアメリカでは、世界中の文化に触れる機会が日常的にあります。

学校行事はもちろん、それぞれの文化コミュニティーが相互理解を深めるために様々なイベントを開催しています。

異質な文化と身近に触れ合うことができるアメリカの豊かな環境を子どもの国際教育に利用しない手はありません。

文化というのは居心地が良いものですから、自分でも気づかないうちに、特定グループとの交流や慣れ親しんだ習慣に流されがちです。

しかし、国際人としての広い世界観や視野を子どもに与えたければ、まず、両親が自文化の殻に閉じこもることなく、異文化との交流を楽しむ姿勢を持つことが大切です。
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2014-06-14 10:48:31

ハワイで実践 バイリンガル育児 その108 英語力を身につけるには

テーマ:バイリンガル教育
「アメリカで暮らせば英語ができるようになりますか?」という質問をよく受けます。

答えは「YESでありNOです」。

英語には生活英語力と学習英語力があります。

生活英語力というのは日常生活で必要な英会話力のことで、大抵の子は2~3年アメリカの学校(完全英語環境)に通えば、自然に身につけることができます。

一方、学習英語力は英語、社会、理科、算数などの教科学習で必要な英語力で、読み書きはもちろん、読解力、論理的思考力など高次の認知や思考を要するものです。

学習英語力は毎日学校に通って英語漬けになっても自然と身につくことはありません。

学校の指導、家庭のサポート、そして何よりも本人の努力によって獲得していくものです。

5歳でアメリカに移り住んできた子どもであれば、6~7歳になる頃には友だちとの英会話を楽しめるようになります。

ところが、学校で要求される学習英語力はまだ発達途上であり、授業についていくだけで精一杯、宿題や課題をこなすのに人一倍時間が必要、という状態に陥るのが普通です。

生活英語力は英語環境に浸れば数年で身につきますが、学習英語力を獲得するには5年~10年という長い期間を要します。

学習英語力=リーディング力


子どもの学校適応を促す特効薬が学習英語力の育成です。

なぜなら、学校は勉強する場所であり、子どもは毎日5~6時間授業を受けて過ごすからです。

学習英語力が未熟な間は、授業内容の理解も低いですから、授業を楽しむことも、積極的に勉強に取り組む意欲も湧きません。

この状態が長く続くと「自分は勉強ができない」と自身を喪失していくので要注意です。

では学習英語力を短期間で獲得するにはどうしたらよいのでしょうか。

学習英語力を支えているのは「リーディング力」です。

英語のリーディング力が身につけば、読書を通して語彙力、表現力、文法力など、英語力全般を自分の力で向上させていくことができます。

さらに、授業で理解不足だった内容を読書によって補うことができるのです。

問題は英語のリーディング力を身につけるのは子どもにとって簡単ではないという事実です。

英語の文字を読むだけでも多くの集中力を要するのですが、さらに内容理解も伴わなければならないのです。

満足なリーディング力を身につけるには子ども自身の努力はもちろんですが、環境を整え、子どもを励まし、時には一緒になって読書に取り組む両親の役割が重要となります。

アメリカの文字指導


アメリカは日本よりも一足早く、子どもが5歳になる年からキンダーガーテンで文字指導が始まります。

日本の子どもが小学校に上がると五十音と漢字を習うように、アメリカの子どもたちは「フォニックス」と「サイトワーズ」という方法で英語の読み書きを習います。

フォニックスとサイトワーズの違いを確認しておきましょう。

フォニックスは単語を分解して文字と音の関連を教える教授法で日本語の「ひらがな」のようなものです。

例えば「DOG」であれば「D/ド」「O/オ」「G/グ」と文字単位に分解して読み方を教えます。

一方、サイトワーズは単語を一かたまりで丸覚えさせる教授法で「漢字」のようなものです。

サイトワーズでは「DOG」を「ドッグ」と教えます。

アメリカではキンダーから小学2年生にかけて読み書きを指導しますが、日本人子弟の多くは消化不良に陥りますから家庭でも予習・復習を怠らないでください。

アメリカの学校はあまり宿題を出しませんから、家庭の責任で「Phonics」や「Sight Words」のワークブックを購入して取り組ませましょう。

リーディングへと導くには

フォニックスとサイトワーズを学ぶと簡単な単語が読めるようになります。

ここから本をスラスラ読めるようになるまでのプロセスが学習英語力獲得の最初の難関です。

バイリンガルの子どもは慣れない英語の活字への抵抗感が強いので英語の本を読みたがりません。

だからといって放っておくと学習英語力の定着がどんどん遅れてしまいます。

キンダーから小学校低学年の時期に両親が根気強く読書指導をすることが学習英語力獲得のポイントです。

家庭では毎日30分の読書を日課としてください。

大切なのは、子ども一人で読ませるのでなく、両親がついてあげること。

両親も一緒になって英語の読書を練習するという気持ちで子どもの読書につきあってください。

子どもが困難に立ち向かう時は両親の温かいサポートが必要です。
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2014-06-01 05:41:36

ハワイで実践 バイリンガル育児 その107 学力の土台を作るには

テーマ:バイリンガル教育
バイリンガルの子どもが現地の小学校に上がると、大なり小なり、学習面で困難を経験します。

子どもが基礎学力の獲得で苦労する原因は大きく2つ。

1つは英語のリーディング力の弱さ、そしてもう一つが家庭のサポート不足です。

リーディング力の弱さは、複数言語環境で育つ子どもが避けては通れないプロセスです。

英語力には生活英語力(会話力)と学習英語力(読み書きの力)があります。

生活英語力は2~3年で身につくのに対し、学習英語力の獲得には5年~10年という長い期間が必要です。

もう一つの大きな原因が、家庭のサポート不足です。

日本人父兄の多くはアメリカの学校教育についてあまり知識がありません。

そのため子どもの教育を100%学校任せにする傾向があります。

各教科で今何を勉強しているか、宿題や課題をきちんとこなせているか、授業参加はできているか、子どもの学校での様子を詳細に把握できている両親は少ないのではないでしょうか。

親が英語苦手だから、あるいはアメリカの教育システムに不案内だからと教育を学校任せにしてはいけません。

両親が積極的に学校と関わり、先生と協力し合うことによって、子どもは学力を定着させていくことができるのです。

学習英語力を伸ばすには

両親とも英語が苦手という家庭で子どもの英語力をどうサポートすればよいのでしょうか?

答えは簡単です。両親が子どもと一緒に宿題や課題に取り組めばよいのです。

小学1~2年レベルの勉強であれば、英語が苦手という親でも何とかこなすことができます。

親が一緒に勉強することで、子どもは親のサポートを実感することができます。

その安心感が下支えとなって、困難に立ち向かえる粘り強い心が育つのです。

また、日本語の本を読み聞かせてあげましょう。

子どものリーディング力を高める一番の方法が読み聞かせです。

お母さんが本を読んであげると、子どもは頭の中でイメージを想起し、それを自由に操作することを学びます。

これが想像力となって将来の読解力へと発展していきます。

日本語で培われたイメージ力は英語にも応用されます。

つまり、日本語で高い読解力を有す子どもは英語でも高い読解力を示すようになります。

子どもが小学生になっても読み聞かせは継続してください。

子どもの年齢や興味に応じて少しずつ読む内容を高度にしていきましょう。

また、授業に関連する内容の本(特に理科や社会)を読んであげることで、学習理解を深めていくことができます。

算数の計算プリントに取り組む

英語力がネイティブより劣るバイリンガルにとって「算数」は重要な教科です。

算数は数を扱いますから、英語力が弱くても、努力次第で優れた能力を発揮することができます。

「ボクはクラスメートより算数ができる!」と、子どもが自信を持てれば、その自信が原動力となって英語力もグングン伸びていきます。

算数は子どもの自信を育てる大切な教科であることを知りましょう。

家庭では毎日計算プリントに取り組みましょう。

小学校低学年では、四則計算(足し算、引き算、かけ算、割り算)が正確にできることが目標です。

計算力は学校の授業だけでは身につきませんので、家庭でも必ず練習してください。

毎日1~2枚の計算プリントに取り組むことを家庭のルールとしましょう。

プリントは計算問題がたくさんあるシンプルなものを与えてください。

プリントをさせる時のポイントは子ども一人でやらせないこと。

10~20分程度ですから、お母さんが横について、答えをチェックしながら進めてください。

答えが間違っている時は、子どもにもう一度考えさせます。

消しゴムでごしごし何度も書き直させる必要はありません。

答えがなぜ間違っているのかを発見させることに重点を置いてください。

両親が学校に参加する

アメリカの学校は親の参加を歓迎しています。

学校ボランティアは、クラスマザーなどのリーダー的活動、登下校・休み時間・放課後に子どもの安全をモニターする活動、広報物の製作や配布、図書の整理や補修、行事やイベントの手伝い、スナックや飲み物の用意など、様々です。

まずは担任の先生にボランティアをしたい旨を伝えましょう。

ボランティア活動を通して、先生との間に信頼関係が成立すれば、子どもの学力はスムーズに定着します。

家庭と学校が連携することで、子どもにとって最適、最良の学習支援が実現します。
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2014-05-09 08:50:06

ハワイで実践バイリンガル育児 その105 幼児期の家庭教育

テーマ:バイリンガル教育
子どもは皆無限の可能性を持って生まれてきます。

そして、その可能性を大きく伸ばすのが家庭教育です。

日本とハワイで20年以上に渡って子どもの教育に関わってきた経験からそう断言できます。

特に、乳幼児期に家庭でどのように育てられてきたのかが、子どもの学習面と精神面の方向性を決定づけます。

海外で育つ子どもは、二つの言葉と文化の狭間で成長していきます。

バイリンガルの子どもは、単一言語で育つ子どもたちよりも、はるかに厳しい環境の中で、多くの障害を力強く乗り越えていかなければなりません。

だからバイリンガル育児では、乳幼児期に子どもの「言葉」と「自信」を大きく育てることが必要なのです。

日本と同じような感覚で子育てをしていると、海外では、子どもの言葉も心も栄養失調になってしまいます。

お母さんは子どもの言葉の先生

バイリンガル育児では、子どもが生まれてから6歳までの言語環境に細心の注意を払うことが必要です。

この時期の子どもは言葉を習得する最適期にあり、適切な環境があれば、二カ国語でも三ヶ国語でも何の苦労もなく身につけることができます。

しかし、その一方で、この時期に言葉のインプットが不足すると「言葉の土台」が弱い子どもに育ってしまいます。

子どもの言葉は、周囲から豊かに刺激を受けることによって発達していきます。

子どもの周りに言葉という刺激が少なければ、言葉は生きるためにさして必要ないものとなり、子どもの頭脳は言葉にあまり反応しないように育ってしまいます。

子どもとお母さんが家で二人きり、いつもテレビをつけっぱなしという環境が最もいけません。

子どもと一緒にいる時は、いつも言葉をかけ、歌いかけ、絵本を読んであげましょう。

お母さんが子どもの言葉の先生であるという意識を常に持ってください。

まだ言葉を話せない子どもに何を話かけていいのか分からないという方は、絵本の読み聞かせをしてください。

絵本は感情を込めて抑揚をつけながら読むと子どもがよく反応します。

毎日最低1時間は絵本の読み聞かせを実践しましょう。

乳幼児期に言葉の土台を大きく育てることができれば、第二言語である英語の発達がスムーズに進むことはもちろん、将来、子どもが日本語を失う心配はありません。

日本語と英語が高度に発達したバイリンガルに育てるカギは乳幼児期の言語環境にあるのです。

子どもの自信の源は「愛されている実感」

海外の学校に通う子どもは、言葉、文化、習慣などの違いから、様々な困難に遭遇します。

海外から日本に移り住んできた移民家庭の子どもが、日本の学校適応で苦労するのと同じように、アメリカの学校に通う日本人の子どもも多くの壁にぶつかります。

それらを乗り越え、生き生きと学校生活を楽しむためには、乳幼児期に「自信」が大きく育っていることが必要です。

「自信」が大きく育っている子は、困難に屈することなく、立ち向かっていくことができます。

なぜなら「自分はやればできる」と確信しているからです。

それだけではありません。勉強でもスポーツでも、何事にも恐れずに積極的にチャレンジすることができますから、何に取り組んでも、高いレベルに到達することができます。

子どもの自信を大きく育てる方法はたった1つだけです。

乳幼児期にたっぷり愛情を与えることです。

母親が愛情を惜しみなく与え、子どもがそれを実感することができれば「自信」は大きく育ちます。

「私はお母さんから愛されている」「ボクはママから受け入れられている」これらに勝る自信は世の中に存在しないのです。

子どもの自信は努力して成し遂げたり、トロフィーをもらって得られるものではありません。

母親の愛情を「実感できた時」に得られるのです。

子どもに愛情を伝える一番の方法がスキンシップです。

言葉で百回「愛している」と言うよりも、お母さんがギュッと抱きしめてあげる方が子どもは何倍も感動します。

母親が自信不足に陥らないように

海外子育てでは、子どもだけでなく、母親が自信不足になることがあるので注意してください。

母親が不安を抱えたまま子育てをしていると、必ず子どもに伝染します。

できるだけ外に出て、バイリンガル育児を実践するお母さん方とコミュニケーションをとりましょう。

お母さんが自信を持って、明るく元気に子どもと接することで、明るく、賢く、やさしい子どもが育ちます。
2014-03-28 12:25:40

ハワイで実践 バイリンガル育児 その103 アメリカの移民英語教育

テーマ:バイリンガル教育
移民の国アメリカの学校は、英語を母語としない子どもたちへの英語支援が充実しています。

英語を第二言語で話す子どものサポートプログラムは、ESL(English as Second Language)やELL(English Language Learner)と呼ばれ、大学で専門的に教授法を学んだスペシャリストが指導に当たります。

家庭で英語以外の言葉を話す子どもたちが、どれだけ早期に英語力を身につけられるかは、学力の獲得はもちろん、子どもの学校適応や人格形成に関わる重要な課題です。

ELLプログラムの存在は、多くの移民家庭にとって大きな救いです。

特に両親が限られた英語しか話せない場合、家庭で子どもの英語学習をサポートすることが困難なので、学校のELLプログラムに頼る部分が大きくなります。

その一方で、両親が実用的な英語力を有している場合、ELLには極力頼らずに、家庭の努力で子どもの英語力をサポートしていくことが理想です。

学校の判断でELLに配置された子どもは、普通クラスの生徒とは別に、英語の指導を受けなければなりません。

子どもによっては、クラスメートと離されたり、特別扱いされた経験が、劣等感やコンプレックスにつながることがあります。

ハワイ州のELL認定プロセス


ハワイ州の公立学校に子どもを入学させる際に、保護者は家庭の使用言語調査表(Home Language Survey)を提出します。

子どもの母語が英語でないと判断されると、英語能力テストの受験が義務づけられます。

テストの結果、英語力支援が必要であると判断されると、学校が推奨するELLプログラムへ配置されることになります。

ELLプログラムを卒業するには、州が設定する基準を満たすことが必要であり、通常2年~5年かかります。

ELLプログラムへの配置を決定するに当たり、学校は保護者に対して生徒の現在の英語能力と推奨するELLプログラムの詳細を書面で通知する義務があります。

保護者はELLプログラムへ子どもを参加させるか、プログラムへの参加を拒否するか、他のプログラムへの参加を求めるか、を選択することができます。

両親とも日本人家庭の子どもがこの英語能力テストを受けると、大抵はELLと認定されます。

公立学校への進学を予定している家庭では、学校からのELL通知を見て驚くことのないよう、ウェブサイトなどでELLプログラムについてリサーチしておくことが大切です。

ELL生徒の指導方法について


ELLの授業形態は、Pull OutとPush Inと呼ばれる方法に大別されます。

Pull Outは生徒がクラスを離れて、他のELL生徒たちと一緒に英語指導を受けるスタイルです。

生徒は英語レベルに応じて、週に1日~5日間、各45分程度の指導をELLのスペシャリストから受けることになります。

Push Inは生徒が普通クラス内で、他の生徒たちと同じ授業を受けながら英語のサポートを受けるスタイルです。

英語力が比較的高い生徒が対象で、担任の先生、アシスタント教師、ボランティアなどによる英語指導を受けます。

子どもの英語レベルにもよりますが、普通クラスの授業を受けながら必要な英語支援を得られるPush Inは、教科学習のロスが少なく、総合的な学力向上に有効です。

いずれの場合も、ELLの子どもはクラスメートとは「違う」扱いを受けることになるので、自信やプライドが傷つきます。

両親はこのことを理解し、早期に英語力を向上させられるよう、十分なサポートを心がけてください。

子どもがELLと認定されたら

子どもがELLと認定された場合、速やかに担任の先生と面談し、プログラムの内容や家庭での支援方法について意見交換をしましょう。

バイリンガルの子どもが英語力を獲得していくには、家庭と学校が連携してサポートを与えていくことが必要です。

家庭でも最大限の支援を実践することを学校に伝えてください。

両親が協力的な姿勢を示すことによって、学校もサポート体制を強めてくれます。

両親がいかに学校と関わるかが、子どもの学校適応に影響するのです。

アメリカの学校は親の関与を歓迎していますから、積極的に先生とコミュニケーションをとるように努力しましょう。

先生との信頼関係が強まるにつれ、より適切なサポートが期待できます。

子どもをどうしてもELLに入れたくない場合、英語プログラムを持たない私立学校へ進学させる選択があります。

当然、学校のサポート不足を家庭の責任で補うことが前提となります。

いずれの道を選ぶにせよ、子どもの学校適応で最も重要なことは「両親のサポート」であることを肝に銘じてください。


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2014-03-14 04:07:44

ハワイで実践 バイリンガル育児 その102 日米意思表示スタイルの違い

テーマ:バイリンガル教育
アメリカは移民の国です。

様々な人種、民族、文化背景を持つ人たちが一つのコミュニティーを構成しています。

多様な価値観が混在する社会で、人々が快適に暮らしていくには、お互いが考えを伝え合い、相互理解を深めていくことが要求されます。

日本人から見ると、アメリカ人の意思表現は率直すぎて、思いやりに欠けると感じるかもしれません。

しかし、自分の考えをあいまいにせず、明確に相手に伝えることは、多文化社会で意思疎通を円滑にするために必要なことなのです。

日米の表現の違いで大人以上にとまどっているのが子どもです。

家庭では日本的な「察する」意思表現が(暗に)期待され、学校ではアメリカ的な「率直な」意思表現が(明確に)要求されます。

「家庭と学校、いったいどっちに合わせればいいの?」と、子どもは混乱します。

アメリカの学校教育を理解する

アメリカで暮らしていても、日本人家庭では、子どもを日本的価値観に基づいて育てるのが普通です。

親の価値観や文化を継承することは、アイデンティティ形成に不可欠なプロセスであり好ましいことです。

しかし、親が過度に日本的な物の見方に偏った子育てをしていると、子どもが現地校適応で苦労することになるので注意が必要です。

現地校に上がれば、アメリカ的個人主義に基づいた教育が子どもを待っています。

そこでは、生徒一人ひとりが自分の考えを持ち、自分の考えの根拠を説明することが要求されます。

意思表現が苦手な日本の子どもたちは、先生から指名されないようにと、教室の隅で小さくなっているのです。

現地校の生活はカルチャーショックの連続です。

「答えは自分で考える」「分からなければ質問する」「意見を言う時は理由を言う」「話し合いで問題解決をする」。

大人でも難しい表現力を要求される子どもが、毎日どれだけ苦労しているのか、少しはお分かりいただけるでしょうか。

なぜアメリカの学校で意思表現が重視されるのか?

それは、自分を深く知ることができると同時に、他人にも自分を知ってもらうことができるからです。

自分は何が好きで、何が嫌いなのか、自分の良いところは何で、悪いところは何か、自分は何を考え、何をしたいのか。

意思表現を通して、人間は一人ひとりが違う存在であること、そして、互いの違いを尊重することが、より良い社会形成につながることを理解させるのです。

子どもに選択させるのがアメリカ流


アメリカの子どもたちは生まれつき自己表現が得意かというと、そんなことはありません。

家族や周囲の人によってトレーニングされているのです。

アメリカは個人主義が徹底していますから、子どもといえども意思を尊重します。

はっきりしない子どもに「Yes or no!」「It’s up to you!」と親が選択を迫る場面に遭遇した経験を持つ方も多いと思います。

どのアイスクリームが食べたいのか、ジュースは何を飲みたいのか、靴は何色が欲しいのか、おもちゃはどれが欲しいのか、プールで遊びたいのかサッカーがしたいのか、子どもは常に選択を迫られて成長していきます。

選択することによって、自分のことがよく分かるようになり「好き・嫌い」や「イエス・ノー」をはっきり表現できるように育つわけです。

一方、日本人の子育てでは、幼い子どもに選択させることはほとんどありません。

食べ物も洋服も、親が選んで与えるのが一般的です。

親からすれば、子どものためにより良いものを選んであげているわけですが、その一方で、子どもが選択する機会や「僕はこれが好き!」と意思表現するチャンスを奪っているのです。

意思表現の源は「自信」です

大抵のバイリンガルの子どもは、現地校に数年通えば、アメリカ的な意思表現ができるようになります。

それは、生きていくために必要だからです。

しかし、形だけの意思表現では、周囲に受け入れてもらうことはできません。

日本の学校に通う外国人が、日本人に溶け込むために、日本人の真似をしても、違和感を感じると言えば分かりやすいでしょうか。

意思表現にはアイデンティティが伴います。

「私はこういう人間です。だからこう考えます。」

そう胸を張って表現できることが理想です。

そのためには、何よりも、子どもが自分に「自信」を持つことが大切です。

海外生活では子どもが「自信」を喪失しがちです。

両親は子どもの「自信作り」に配慮した子育てを実践してください。

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2014-02-13 16:29:15

ハワイで実践バイリンガル育児 その100 欧米流コミュニケーションスキル

テーマ:バイリンガル教育
アメリカで暮らす日本人の子どもたちに求められるのが、欧米流のコミュニケーションスキルです。

「以心伝心」に代表されるように、非言語コミュニケーションを重んじる日本人にとって、自分の気持ちを伝えたり、意見を主張するのは苦手分野です。

しかし、アメリカで育つ子どもが、欧米流のコミュニケーションスキルを身につけずに現地校に通い始めると、学校生活や対人関係で様々な不利益を被ることになるので注意が必要です。

これは子どもだけの問題ではありません。

ネイティブとコミュニケーションできるレベルの英語力を身につけている大人でも、欧米流のコミュニケーション「スキル」が未熟なため、地域コミュニティーに溶け込めなかったり、誤解を受けたり、無用なトラブルに巻き込まれたり、という経験を持つ方は多いと思います。

欧米流のコミュニケーションスキルというと「自己主張ばかり」と思っている方がいますが、それは誤りです。

相手の感情や立場に気を配りながら「自分の考えを正確に伝えるスキル」は、多様な価値観が共存する社会で人々が快適に暮らしていくために身につけなくてはならない生活技術なのです。

日米コミュニケーションスタイルの違い

ほぼ単一民族国家である日本では、いちいち言葉で伝えなくても察し合える非言語コミュニケーションが、生活のあらゆる場面で通用します。

最近では非言語コミュニケーション能力の高さが、社会性や集団適応力の尺度と考えられているようです。

いわゆる「KY」「空気が読めない」という流行語の登場です。

一方、多様な人種、民族、価値観が混在するアメリカでは、自分の考えをきちんと言葉で伝えなければ、正しく理解してもらえなかったり、誤解を受けることがしばしばあります。

文化背景が異なる相手と円滑な意思疎通をするには、互いの意見を明確にした上で、互いを理解しようとするコミュニケーションスタイルが必須なのです。

海外で子育てをしている家庭では、日米のコミュニケーションスタイルの違いを認識し、両者をバランスよく育てることが望まれます。

現地校では日本流の非言語コミュニケーションは通用しません。

周囲の意見に合わせたり、授業中に黙っている生徒は、学習内容を理解していない、英語力が不足している、授業に参加する意欲がない、などマイナスの評価を受けてしまいます。

日米子育て文化の違い

日本の子育てでは、個性が強い子よりも協調性が高い子、自己主張する子よりも素直な子が「良い子」の条件と一般的に考えられています。

子どもが自分の意見を押し通せば「我がまま」や「生意気」とマイナスに捉えられるのではないでしょうか。

このような、集団、調和、協調を重んずる価値観を受け継いだ日本人の子どもたちが、直接的な自己表現をためらい、議論や衝突を避ける性格に育っていくのはうなずけることです。

他者に共感したり、他人のことを気遣う思いやりを育てるのは素晴らしいのですが、同時に、自分のことを他人に理解してもらうことの大切さも子どもには伝えたいものです。

「言葉に出さなくても分かり合える」自分ではそう思っていても、相手は自分のことをちっとも理解していない。

また、実際は自分も相手のことをよく分かっていない。

そんな経験をしている方がたくさんいるのではないでしょうか。

欧米の子どもたちは、コミュニケーションスキルを身につけている親によって育てられますから、家庭で「伝える技術」が自然にトレーニングされています。

欧米の子育てでは、子どもが自分の考えを持ち、その考えを周囲に伝えることが何よりも重視されます。

これは子どもが生まれた直後から母子のコミュニケーションを通して始まり、成長に応じて段階的にトレーニングされていきます。

子どもの言葉に耳を傾けよう

もちろん日本人の子どもも意見や主張を持っています。

ただそれを「言葉で伝える」訓練が足りないだけなのです。

日本人としての価値観やアイデンティティを維持しつつ、必要な場面ではしっかりと自分の思いを表現できるように、子どもを導いていけばよいのです。

伝える技術を育てる一番の方法が、会話に「なぜ?」「どうして?」を増やすことです。

自分の思いを言葉で表現することを習慣づけるのです。

問いを増やすことで思考が深まり、豊かな表現が身についていきます。

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2014-01-30 06:20:05

ハワイで実践 バイリンガル育児 その98 日本語力を維持するには

テーマ:バイリンガル教育
海外で暮らす日本人子どもが、日本語を維持・向上させていくのは長く険しい道のりです。

子どもがまだ小さい頃は日本語を育てるのは簡単でした。

両親が日本語で語りかけ、絵本の読み聞かせをしてあげれば、子どもはどんどん日本語を吸収していきました。

ところが、現地の小学校(完全英語環境)に通い始めると、順調だと思っていた日本語学習が停滞し始めるのです。

考えてみればこれは当たり前です。

子どもは現地校で、毎日5~6時間、英語で授業を受けています。

学校から帰ってきても、英語の宿題をこなし、英語のテレビを楽しみ、読書も英語中心です。

また、この頃の子どもは兄弟姉妹や日本人の友だちとも英語でコミュニケーションをとりたがりますから、ほぼ一日中英語漬けの状態です。

さらに、日本語学習の内容が読み書き中心になり、多くの集中力を要すようになると、日本語に対するモチベーション低下に拍車がかかるのです。

幼児期に読み書きの力をつける

小学校時代に起こる日本語の停滞期は焦って改善しようとしないことがポイントです。

現地校で日々英語と格闘している子どもからしてみれば、英語力の向上が優先であり、日常生活であまり必要のない日本語は二の次なのです。

両親はこの子どもの心理を理解し、現地校の勉強を中心にサポートしてあげてください。

現地校の勉強で自信が持てなければ、子どもは安心して学校生活や課外活動を楽しむことができないのです。

日本の同年代の子どもたちと同じレベルの日本語力を与えたいという親の気持ちは分かります。

しかし、英語の重要性が高まる小学校時代に日本語教育を強制すると、かえって学習意欲を低下させる原因になるので注意しましょう。

一時的なペースダウンは仕方がないものと考え、日本語については細く長く学習を継続していけるように環境を整えてあげましょう。

日本語の停滞期を乗り切るには、小学校低学年までに、日本語の読み書きを一通り教えておくことが大切です。

基礎的な読み書きの力が身についていれば、一時的に伸び悩んでも、あるいは学習を休止しても、日本語力を失う心配はありません。

将来、子どもの意志で学習を再開した時には、幼児期に獲得した日本語がよみがえり、スムーズに日本語力を伸ばしていくことができます。

テクノロジーを活用する

海外で暮らす子どもたちが日本語に触れ、日本語を使う(読む・書く)機会を増やすにはどうしたら良いでしょうか。

現代社会は対面での会話よりも、Eメールやテキストなど、文字を使ったコミュニケーションが主流となっています。

このテクノロジーを日本語学習に活用しない手はありません。

アメリカでは小学校からコンピューター指導が始まるのが一般的ですから、家庭でもコンピューターに触れさせて、使い方を教えてあげてください。

まだ早すぎると思わずに、5~6歳の子どもにも使わせてあげましょう。

使い方を教える入り口は、子ども用の学習ソフトが良いでしょう。

日本で販売されているタイピングゲームやソフトウエアを活用すれば、英文タイプだけでなく、ローマ字変換の方法もゲーム感覚で覚えていくことができます。

子ども用のメールアカウントを作り、日本にいる祖父母や親戚と日本語でコミュニケーションする方法を教えましょう。

子どもは遠い日本に住む人たちと手軽にコミュニケーションできることを喜び、自分から日本語でメールを書くようになります。

日本に住む友人や親戚に協力してもらい、簡単な日本語で書かれたメールを子ども宛に送ってもらいましょう。

日本語・日本文化への興味は復活する

日本では多くの親の目の敵ですが、海外で暮らす子どもにとってマンガは日本語の教科書です。

子どもが好きそうな分野のマンガを選んで読ませてみてください。

子どもの目に入る場所(トイレなど)に置いておけば、必ず手に取って読むようになります。

マンガにはルビがふってありますから、漢字が苦手という子でも読み進めることができます。

現地の中学や高校で第二外国語を習い始める年齢になると、子どもの日本語への興味は必ず復活します。

その時まで、あらゆる方法を駆使して日本語を維持してあげることが、親の大切な仕事です。

異国で育つ子どもにとって、日本語は心の故郷であり、アイデンティティの拠り所であり、かけがえのないものなのです。

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2014-01-17 17:57:41

ハワイで実践バイリンガル育児 その97 英会話力はインプットで育つ

テーマ:バイリンガル教育
バイリンガルの子どもは話し言葉の発達が遅いと言われます。

確かにハワイで育つ日本人にも、3歳になっても言葉が出ない、4歳になっても2語文しか話せないという子どもたちがいます。

言葉の遅れは、一般的に、複数言語環境で育つことが原因と思われています。

実際には、海外生活が引き起こす言語インプット不足に起因するものがほとんどです。

話し言葉を育てるには大量の言語インプットが必要なのですが、海外で暮らす日本人家庭では、ほぼ100%、子どもの言語環境(日本も英語も)は貧弱になります。

日本で生活していれば、両親、祖父母、親戚、友だちなど、子どもの周囲には生きた言葉が豊かにあります。

しかし、海外生活では両親が意識的に言語環境を整えてあげなければ、日本語はもちろん、英語も十分なインプットを与えることはできません。

子どもの言葉の発達は空のボトルを水で満たすようなもと考えてください。

言葉の水をボトルに注ぎ続けていれば、やがてボトルは一杯になり、水が溢れ出てきます。

反対にボトルにちょっとしか水を入れなければ、いつまでたっても水が溢れ出てきません。

子どもをバイリンガルに育てる最初のステップは、日本語と英語、それぞれのボトルを、それぞれの言葉の水で一杯にすることです。

赤ちゃんを沈黙のまま育てない

生まれたばかりの赤ちゃんは、いくら話しかけても言葉を理解するはずがありません。

だからといって沈黙のまま過ごさせていると、赤ちゃんにとって言葉は生きるためにさして必要のないものとなって、あまり言葉に反応しない子に育ってしまいます。

両親が子どもの世話や遊びを通して言葉がけをたくさんしてあげれば、言葉が刺激となって、言葉に応じやすい頭の回路が成長していきます。

おとなしくて手のかからない赤ちゃんだと喜んではいけません。

おとなしい赤ちゃんは、周囲とのコミュニケーション機会が一層少なくなります。

そのため与えられる言語刺激が少なくなり、言葉の発達が遅れることがあるのです。

赤ちゃんが泣かないから、静かにしているからと放っておいてはいけません。

両親は絶えず語りかけ、歌いかけ、読み聞かせをすることを心がけてください。

海外生活では子どもの周囲に生きた言葉が不足します。

母親と赤ちゃんが家の中で二人きり、テレビをつけっぱなしという環境が最もいけません。

テレビの情報は一方通行ですから、赤ちゃんの言葉の発達に何らプラスの影響を与えません。

家ではテレビを消してお母さんの声を常に聞かせること。

また、家の中にこもらず、外に出て人と触れ合う機会を作るように努力してください。

二カ国語での語りかけ

国際結婚家庭では、お母さんは日本語、お父さんは英語というように、それぞれの使用言語を決めて話しかけてください。

「二つの言葉で育てると子どもが混乱しませんか」という心配する方がいますが、全く問題ありません。

大切なのは一親一言語を徹底することです。

親が日本語と英語のミックスで語りかけていると、二カ国語が育つどころか、どちらの言葉もインプット量が不足してしまい、言葉が遅れる原因となります。

子どもの言葉は、豊かにインプットされるからこそ、豊かに出てくるようになります。

子どもをあやしている時、着替えの時、食事の時、入浴の時、たくさんの言葉をかけてあげてください。

お父さんとお母さんが競争して、英語と日本語を大量にインプットすることができれば、両言語とも高度に発達した優れたバイリンガルに育てることができます。

豊かな語彙を獲得させることが大切

良質な言葉を繰り返し聞かせて育てると豊かな語彙力、理解力、感性が育ちます。

子どもを学業で成功に導く秘訣の一つが、乳幼児期に強固な言葉の土台を築くことです。

小学校低学年までに獲得している語彙数の差は、学力の差となって学齢期を通して継続するという事実を知りましょう。

小学校までに多くの語彙を得ることができれば、子どもは勉強が得意になります。

勉強が得意だから学校が楽しくなり、ますます勉強が好きなる、という好循環が生まれます。

言葉の大量インプットが有効なのは小学校低学年までです。

乳幼児期に両親から与えられた言語環境の質と量が、言葉と思考の土台となって、子どもの基本的な頭脳の方向性を決定づけるのです。

両親が一生懸命言葉をかけ、豊かな語彙を与えることで、質の良い「地頭」を育てることができるわけです。

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2014-01-04 11:17:57

ハワイで実践バイリンガル育児 その96 学習英語力を育てる

テーマ:バイリンガル教育
子どもの英語力には「生活英語力」と「学習英語力」があります。

「生活英語力」は社会生活を送るために必要な会話力を中心とする英語力。

「学習英語力」は学校の授業で要求される読解力や作文力など認知と思考を伴う英語力です。

バイリンガル子育てを成功させるカギは、この二つの英語力を区別し、それぞれの発達に必要な環境やサポートを与えていくことです。

「生活英語力」は日常生活の中で獲得していく能力で、子どもが現地校(完全英語環境)に2~3年通えば自然に身につけることができます。

例えば、3歳からプリスクールに通い始めた子であれば、小学校に入学する6歳頃には、ネイティブと変わらない発音で英会話を楽しめるようになります。

生活英語力は年齢が小さいほど、また、社交的な子どもほど楽に身につけることができますから、家庭では社会性の育成に配慮した子育てを心がけましょう。

一方、「学習英語力」は完全英語環境に浸っても自然に身につくことはありません。

学校での指導、両親のサポート、そして子ども自身がコツコツと努力を重ねることで獲得していく英語力です。

英語を第二言語とする子どもの学習英語力がネイティブの平均レベルに達するには5~7年、学年トップレベルを目指すのであれば7年~10年という長い期間が必要です。

学習言語力イコール読書力

バイリンガルの子どもたちが現地の小学校で抱える共通の問題が、読解力、語彙力、作文力の不足、つまり学習言語力の未熟さです。

これは子どもに十分な「読書力」が身についていないことが原因で起こります。

国語、算数、理科、社会、教科学習を効率的に進めるには、文章を読み、正しく理解し、自分の考えを文字や言葉で表現することが要求されます。

この力を上達させるには、毎日の読書を通して語彙力と読解力を高め、思考を深める練習を繰り返すことが必要です。

アメリカの小学校が読書教育に非常に熱心なのは、この時期に獲得する読書力の差が将来の学力を左右するからです。

「我が子は英語ペラペラだから大丈夫」と、英語を流暢に「話せること」に安心して読書力の育成を怠ると、子どもが小学校に入って勉強で苦労することになります。

読書嫌いの子は本を集中して読むことができません。

読んでもただ字面を追うだけで理解が伴わず、読み終わっても何が書いてあったのかさっぱり覚えていません。

文章を書かせても語彙力、文法力、表現力、構成力が不足しているため、年齢に応じた水準に至りません。

子どもに学習英語力を獲得させる最初のステップが家庭での読書教育です。

両親が日本人という家庭では、英語の読書教育を施すことは困難でしょうから、日本語で読書力を育ててあげてください。

日本語で培われた読書力はそっくりそのまま英語にも応用されます。

子どもが自分の力で本をスラスラ読め、内容をしっかり理解できるようになるまで、家庭で読書力をサポートしてあげましょう。

9歳までに読書力を身につけることがポイント

ロサンジェルスタイムズ紙は「9歳までに読書力を身につけよう(Reading By 9)」という読書啓蒙活動を1998年から行なっています。

移民家族が多い南カリフォリニアを中心に読書教育の重要性をガイドブックやワークショップを通して広めようというという試みです。

移民子女の学力不振が社会問題となっているアメリカのバイリンガル支援の一例ですが、移民子女という点においては日本人にとっても人ごとではありません。

確かに、9歳前後は読書力を身につけるクリティカルピリオドと言えます。

この時期までに読書力が身についていない子どもは、具体的思考から抽象思考へ、直接体験から間接体験へとシフトしていく学習内容にだんだんついていけなくなります。

日常生活の身近な話題から、歴史、文化、自然科学へと学習内容が広がるに伴い、抽象思考を支える読書力の発達が学習活動に大きな影響を与えるようになるのです。

幅広い分野の読書へと導く

「子どもは読書が好きですが、読解力が弱いです」という相談をよく受けます。

そのような子は「偏った読書」をしています。

語彙を増やし、知識を広げていくには幅広い分野の読書が必要です。

小学3~4年生からは、子どもの好きな本に加えて、自然科学や科学技術に関連する本、政治や経済に関連する本、歴史や伝記に関する本など、多様な分野の本に触れられるように両親が導いてあげてください。

読書を子ども任せにしていると必ず特定分野に偏るので注意しましょう。

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