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2014-03-28 12:25:40

ハワイで実践 バイリンガル育児 その103 アメリカの移民英語教育

テーマ:バイリンガル教育
移民の国アメリカの学校は、英語を母語としない子どもたちへの英語支援が充実しています。

英語を第二言語で話す子どものサポートプログラムは、ESL(English as Second Language)やELL(English Language Learner)と呼ばれ、大学で専門的に教授法を学んだスペシャリストが指導に当たります。

家庭で英語以外の言葉を話す子どもたちが、どれだけ早期に英語力を身につけられるかは、学力の獲得はもちろん、子どもの学校適応や人格形成に関わる重要な課題です。

ELLプログラムの存在は、多くの移民家庭にとって大きな救いです。

特に両親が限られた英語しか話せない場合、家庭で子どもの英語学習をサポートすることが困難なので、学校のELLプログラムに頼る部分が大きくなります。

その一方で、両親が実用的な英語力を有している場合、ELLには極力頼らずに、家庭の努力で子どもの英語力をサポートしていくことが理想です。

学校の判断でELLに配置された子どもは、普通クラスの生徒とは別に、英語の指導を受けなければなりません。

子どもによっては、クラスメートと離されたり、特別扱いされた経験が、劣等感やコンプレックスにつながることがあります。

ハワイ州のELL認定プロセス


ハワイ州の公立学校に子どもを入学させる際に、保護者は家庭の使用言語調査表(Home Language Survey)を提出します。

子どもの母語が英語でないと判断されると、英語能力テストの受験が義務づけられます。

テストの結果、英語力支援が必要であると判断されると、学校が推奨するELLプログラムへ配置されることになります。

ELLプログラムを卒業するには、州が設定する基準を満たすことが必要であり、通常2年~5年かかります。

ELLプログラムへの配置を決定するに当たり、学校は保護者に対して生徒の現在の英語能力と推奨するELLプログラムの詳細を書面で通知する義務があります。

保護者はELLプログラムへ子どもを参加させるか、プログラムへの参加を拒否するか、他のプログラムへの参加を求めるか、を選択することができます。

両親とも日本人家庭の子どもがこの英語能力テストを受けると、大抵はELLと認定されます。

公立学校への進学を予定している家庭では、学校からのELL通知を見て驚くことのないよう、ウェブサイトなどでELLプログラムについてリサーチしておくことが大切です。

ELL生徒の指導方法について


ELLの授業形態は、Pull OutとPush Inと呼ばれる方法に大別されます。

Pull Outは生徒がクラスを離れて、他のELL生徒たちと一緒に英語指導を受けるスタイルです。

生徒は英語レベルに応じて、週に1日~5日間、各45分程度の指導をELLのスペシャリストから受けることになります。

Push Inは生徒が普通クラス内で、他の生徒たちと同じ授業を受けながら英語のサポートを受けるスタイルです。

英語力が比較的高い生徒が対象で、担任の先生、アシスタント教師、ボランティアなどによる英語指導を受けます。

子どもの英語レベルにもよりますが、普通クラスの授業を受けながら必要な英語支援を得られるPush Inは、教科学習のロスが少なく、総合的な学力向上に有効です。

いずれの場合も、ELLの子どもはクラスメートとは「違う」扱いを受けることになるので、自信やプライドが傷つきます。

両親はこのことを理解し、早期に英語力を向上させられるよう、十分なサポートを心がけてください。

子どもがELLと認定されたら

子どもがELLと認定された場合、速やかに担任の先生と面談し、プログラムの内容や家庭での支援方法について意見交換をしましょう。

バイリンガルの子どもが英語力を獲得していくには、家庭と学校が連携してサポートを与えていくことが必要です。

家庭でも最大限の支援を実践することを学校に伝えてください。

両親が協力的な姿勢を示すことによって、学校もサポート体制を強めてくれます。

両親がいかに学校と関わるかが、子どもの学校適応に影響するのです。

アメリカの学校は親の関与を歓迎していますから、積極的に先生とコミュニケーションをとるように努力しましょう。

先生との信頼関係が強まるにつれ、より適切なサポートが期待できます。

子どもをどうしてもELLに入れたくない場合、英語プログラムを持たない私立学校へ進学させる選択があります。

当然、学校のサポート不足を家庭の責任で補うことが前提となります。

いずれの道を選ぶにせよ、子どもの学校適応で最も重要なことは「両親のサポート」であることを肝に銘じてください。


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2014-03-14 04:07:44

ハワイで実践 バイリンガル育児 その102 日米意思表示スタイルの違い

テーマ:バイリンガル教育
アメリカは移民の国です。

様々な人種、民族、文化背景を持つ人たちが一つのコミュニティーを構成しています。

多様な価値観が混在する社会で、人々が快適に暮らしていくには、お互いが考えを伝え合い、相互理解を深めていくことが要求されます。

日本人から見ると、アメリカ人の意思表現は率直すぎて、思いやりに欠けると感じるかもしれません。

しかし、自分の考えをあいまいにせず、明確に相手に伝えることは、多文化社会で意思疎通を円滑にするために必要なことなのです。

日米の表現の違いで大人以上にとまどっているのが子どもです。

家庭では日本的な「察する」意思表現が(暗に)期待され、学校ではアメリカ的な「率直な」意思表現が(明確に)要求されます。

「家庭と学校、いったいどっちに合わせればいいの?」と、子どもは混乱します。

アメリカの学校教育を理解する

アメリカで暮らしていても、日本人家庭では、子どもを日本的価値観に基づいて育てるのが普通です。

親の価値観や文化を継承することは、アイデンティティ形成に不可欠なプロセスであり好ましいことです。

しかし、親が過度に日本的な物の見方に偏った子育てをしていると、子どもが現地校適応で苦労することになるので注意が必要です。

現地校に上がれば、アメリカ的個人主義に基づいた教育が子どもを待っています。

そこでは、生徒一人ひとりが自分の考えを持ち、自分の考えの根拠を説明することが要求されます。

意思表現が苦手な日本の子どもたちは、先生から指名されないようにと、教室の隅で小さくなっているのです。

現地校の生活はカルチャーショックの連続です。

「答えは自分で考える」「分からなければ質問する」「意見を言う時は理由を言う」「話し合いで問題解決をする」。

大人でも難しい表現力を要求される子どもが、毎日どれだけ苦労しているのか、少しはお分かりいただけるでしょうか。

なぜアメリカの学校で意思表現が重視されるのか?

それは、自分を深く知ることができると同時に、他人にも自分を知ってもらうことができるからです。

自分は何が好きで、何が嫌いなのか、自分の良いところは何で、悪いところは何か、自分は何を考え、何をしたいのか。

意思表現を通して、人間は一人ひとりが違う存在であること、そして、互いの違いを尊重することが、より良い社会形成につながることを理解させるのです。

子どもに選択させるのがアメリカ流


アメリカの子どもたちは生まれつき自己表現が得意かというと、そんなことはありません。

家族や周囲の人によってトレーニングされているのです。

アメリカは個人主義が徹底していますから、子どもといえども意思を尊重します。

はっきりしない子どもに「Yes or no!」「It’s up to you!」と親が選択を迫る場面に遭遇した経験を持つ方も多いと思います。

どのアイスクリームが食べたいのか、ジュースは何を飲みたいのか、靴は何色が欲しいのか、おもちゃはどれが欲しいのか、プールで遊びたいのかサッカーがしたいのか、子どもは常に選択を迫られて成長していきます。

選択することによって、自分のことがよく分かるようになり「好き・嫌い」や「イエス・ノー」をはっきり表現できるように育つわけです。

一方、日本人の子育てでは、幼い子どもに選択させることはほとんどありません。

食べ物も洋服も、親が選んで与えるのが一般的です。

親からすれば、子どものためにより良いものを選んであげているわけですが、その一方で、子どもが選択する機会や「僕はこれが好き!」と意思表現するチャンスを奪っているのです。

意思表現の源は「自信」です

大抵のバイリンガルの子どもは、現地校に数年通えば、アメリカ的な意思表現ができるようになります。

それは、生きていくために必要だからです。

しかし、形だけの意思表現では、周囲に受け入れてもらうことはできません。

日本の学校に通う外国人が、日本人に溶け込むために、日本人の真似をしても、違和感を感じると言えば分かりやすいでしょうか。

意思表現にはアイデンティティが伴います。

「私はこういう人間です。だからこう考えます。」

そう胸を張って表現できることが理想です。

そのためには、何よりも、子どもが自分に「自信」を持つことが大切です。

海外生活では子どもが「自信」を喪失しがちです。

両親は子どもの「自信作り」に配慮した子育てを実践してください。

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2014-02-13 16:29:15

ハワイで実践バイリンガル育児 その100 欧米流コミュニケーションスキル

テーマ:バイリンガル教育
アメリカで暮らす日本人の子どもたちに求められるのが、欧米流のコミュニケーションスキルです。

「以心伝心」に代表されるように、非言語コミュニケーションを重んじる日本人にとって、自分の気持ちを伝えたり、意見を主張するのは苦手分野です。

しかし、アメリカで育つ子どもが、欧米流のコミュニケーションスキルを身につけずに現地校に通い始めると、学校生活や対人関係で様々な不利益を被ることになるので注意が必要です。

これは子どもだけの問題ではありません。

ネイティブとコミュニケーションできるレベルの英語力を身につけている大人でも、欧米流のコミュニケーション「スキル」が未熟なため、地域コミュニティーに溶け込めなかったり、誤解を受けたり、無用なトラブルに巻き込まれたり、という経験を持つ方は多いと思います。

欧米流のコミュニケーションスキルというと「自己主張ばかり」と思っている方がいますが、それは誤りです。

相手の感情や立場に気を配りながら「自分の考えを正確に伝えるスキル」は、多様な価値観が共存する社会で人々が快適に暮らしていくために身につけなくてはならない生活技術なのです。

日米コミュニケーションスタイルの違い

ほぼ単一民族国家である日本では、いちいち言葉で伝えなくても察し合える非言語コミュニケーションが、生活のあらゆる場面で通用します。

最近では非言語コミュニケーション能力の高さが、社会性や集団適応力の尺度と考えられているようです。

いわゆる「KY」「空気が読めない」という流行語の登場です。

一方、多様な人種、民族、価値観が混在するアメリカでは、自分の考えをきちんと言葉で伝えなければ、正しく理解してもらえなかったり、誤解を受けることがしばしばあります。

文化背景が異なる相手と円滑な意思疎通をするには、互いの意見を明確にした上で、互いを理解しようとするコミュニケーションスタイルが必須なのです。

海外で子育てをしている家庭では、日米のコミュニケーションスタイルの違いを認識し、両者をバランスよく育てることが望まれます。

現地校では日本流の非言語コミュニケーションは通用しません。

周囲の意見に合わせたり、授業中に黙っている生徒は、学習内容を理解していない、英語力が不足している、授業に参加する意欲がない、などマイナスの評価を受けてしまいます。

日米子育て文化の違い

日本の子育てでは、個性が強い子よりも協調性が高い子、自己主張する子よりも素直な子が「良い子」の条件と一般的に考えられています。

子どもが自分の意見を押し通せば「我がまま」や「生意気」とマイナスに捉えられるのではないでしょうか。

このような、集団、調和、協調を重んずる価値観を受け継いだ日本人の子どもたちが、直接的な自己表現をためらい、議論や衝突を避ける性格に育っていくのはうなずけることです。

他者に共感したり、他人のことを気遣う思いやりを育てるのは素晴らしいのですが、同時に、自分のことを他人に理解してもらうことの大切さも子どもには伝えたいものです。

「言葉に出さなくても分かり合える」自分ではそう思っていても、相手は自分のことをちっとも理解していない。

また、実際は自分も相手のことをよく分かっていない。

そんな経験をしている方がたくさんいるのではないでしょうか。

欧米の子どもたちは、コミュニケーションスキルを身につけている親によって育てられますから、家庭で「伝える技術」が自然にトレーニングされています。

欧米の子育てでは、子どもが自分の考えを持ち、その考えを周囲に伝えることが何よりも重視されます。

これは子どもが生まれた直後から母子のコミュニケーションを通して始まり、成長に応じて段階的にトレーニングされていきます。

子どもの言葉に耳を傾けよう

もちろん日本人の子どもも意見や主張を持っています。

ただそれを「言葉で伝える」訓練が足りないだけなのです。

日本人としての価値観やアイデンティティを維持しつつ、必要な場面ではしっかりと自分の思いを表現できるように、子どもを導いていけばよいのです。

伝える技術を育てる一番の方法が、会話に「なぜ?」「どうして?」を増やすことです。

自分の思いを言葉で表現することを習慣づけるのです。

問いを増やすことで思考が深まり、豊かな表現が身についていきます。

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2014-01-30 06:20:05

ハワイで実践 バイリンガル育児 その98 日本語力を維持するには

テーマ:バイリンガル教育
海外で暮らす日本人子どもが、日本語を維持・向上させていくのは長く険しい道のりです。

子どもがまだ小さい頃は日本語を育てるのは簡単でした。

両親が日本語で語りかけ、絵本の読み聞かせをしてあげれば、子どもはどんどん日本語を吸収していきました。

ところが、現地の小学校(完全英語環境)に通い始めると、順調だと思っていた日本語学習が停滞し始めるのです。

考えてみればこれは当たり前です。

子どもは現地校で、毎日5~6時間、英語で授業を受けています。

学校から帰ってきても、英語の宿題をこなし、英語のテレビを楽しみ、読書も英語中心です。

また、この頃の子どもは兄弟姉妹や日本人の友だちとも英語でコミュニケーションをとりたがりますから、ほぼ一日中英語漬けの状態です。

さらに、日本語学習の内容が読み書き中心になり、多くの集中力を要すようになると、日本語に対するモチベーション低下に拍車がかかるのです。

幼児期に読み書きの力をつける

小学校時代に起こる日本語の停滞期は焦って改善しようとしないことがポイントです。

現地校で日々英語と格闘している子どもからしてみれば、英語力の向上が優先であり、日常生活であまり必要のない日本語は二の次なのです。

両親はこの子どもの心理を理解し、現地校の勉強を中心にサポートしてあげてください。

現地校の勉強で自信が持てなければ、子どもは安心して学校生活や課外活動を楽しむことができないのです。

日本の同年代の子どもたちと同じレベルの日本語力を与えたいという親の気持ちは分かります。

しかし、英語の重要性が高まる小学校時代に日本語教育を強制すると、かえって学習意欲を低下させる原因になるので注意しましょう。

一時的なペースダウンは仕方がないものと考え、日本語については細く長く学習を継続していけるように環境を整えてあげましょう。

日本語の停滞期を乗り切るには、小学校低学年までに、日本語の読み書きを一通り教えておくことが大切です。

基礎的な読み書きの力が身についていれば、一時的に伸び悩んでも、あるいは学習を休止しても、日本語力を失う心配はありません。

将来、子どもの意志で学習を再開した時には、幼児期に獲得した日本語がよみがえり、スムーズに日本語力を伸ばしていくことができます。

テクノロジーを活用する

海外で暮らす子どもたちが日本語に触れ、日本語を使う(読む・書く)機会を増やすにはどうしたら良いでしょうか。

現代社会は対面での会話よりも、Eメールやテキストなど、文字を使ったコミュニケーションが主流となっています。

このテクノロジーを日本語学習に活用しない手はありません。

アメリカでは小学校からコンピューター指導が始まるのが一般的ですから、家庭でもコンピューターに触れさせて、使い方を教えてあげてください。

まだ早すぎると思わずに、5~6歳の子どもにも使わせてあげましょう。

使い方を教える入り口は、子ども用の学習ソフトが良いでしょう。

日本で販売されているタイピングゲームやソフトウエアを活用すれば、英文タイプだけでなく、ローマ字変換の方法もゲーム感覚で覚えていくことができます。

子ども用のメールアカウントを作り、日本にいる祖父母や親戚と日本語でコミュニケーションする方法を教えましょう。

子どもは遠い日本に住む人たちと手軽にコミュニケーションできることを喜び、自分から日本語でメールを書くようになります。

日本に住む友人や親戚に協力してもらい、簡単な日本語で書かれたメールを子ども宛に送ってもらいましょう。

日本語・日本文化への興味は復活する

日本では多くの親の目の敵ですが、海外で暮らす子どもにとってマンガは日本語の教科書です。

子どもが好きそうな分野のマンガを選んで読ませてみてください。

子どもの目に入る場所(トイレなど)に置いておけば、必ず手に取って読むようになります。

マンガにはルビがふってありますから、漢字が苦手という子でも読み進めることができます。

現地の中学や高校で第二外国語を習い始める年齢になると、子どもの日本語への興味は必ず復活します。

その時まで、あらゆる方法を駆使して日本語を維持してあげることが、親の大切な仕事です。

異国で育つ子どもにとって、日本語は心の故郷であり、アイデンティティの拠り所であり、かけがえのないものなのです。

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2014-01-17 17:57:41

ハワイで実践バイリンガル育児 その97 英会話力はインプットで育つ

テーマ:バイリンガル教育
バイリンガルの子どもは話し言葉の発達が遅いと言われます。

確かにハワイで育つ日本人にも、3歳になっても言葉が出ない、4歳になっても2語文しか話せないという子どもたちがいます。

言葉の遅れは、一般的に、複数言語環境で育つことが原因と思われています。

実際には、海外生活が引き起こす言語インプット不足に起因するものがほとんどです。

話し言葉を育てるには大量の言語インプットが必要なのですが、海外で暮らす日本人家庭では、ほぼ100%、子どもの言語環境(日本も英語も)は貧弱になります。

日本で生活していれば、両親、祖父母、親戚、友だちなど、子どもの周囲には生きた言葉が豊かにあります。

しかし、海外生活では両親が意識的に言語環境を整えてあげなければ、日本語はもちろん、英語も十分なインプットを与えることはできません。

子どもの言葉の発達は空のボトルを水で満たすようなもと考えてください。

言葉の水をボトルに注ぎ続けていれば、やがてボトルは一杯になり、水が溢れ出てきます。

反対にボトルにちょっとしか水を入れなければ、いつまでたっても水が溢れ出てきません。

子どもをバイリンガルに育てる最初のステップは、日本語と英語、それぞれのボトルを、それぞれの言葉の水で一杯にすることです。

赤ちゃんを沈黙のまま育てない

生まれたばかりの赤ちゃんは、いくら話しかけても言葉を理解するはずがありません。

だからといって沈黙のまま過ごさせていると、赤ちゃんにとって言葉は生きるためにさして必要のないものとなって、あまり言葉に反応しない子に育ってしまいます。

両親が子どもの世話や遊びを通して言葉がけをたくさんしてあげれば、言葉が刺激となって、言葉に応じやすい頭の回路が成長していきます。

おとなしくて手のかからない赤ちゃんだと喜んではいけません。

おとなしい赤ちゃんは、周囲とのコミュニケーション機会が一層少なくなります。

そのため与えられる言語刺激が少なくなり、言葉の発達が遅れることがあるのです。

赤ちゃんが泣かないから、静かにしているからと放っておいてはいけません。

両親は絶えず語りかけ、歌いかけ、読み聞かせをすることを心がけてください。

海外生活では子どもの周囲に生きた言葉が不足します。

母親と赤ちゃんが家の中で二人きり、テレビをつけっぱなしという環境が最もいけません。

テレビの情報は一方通行ですから、赤ちゃんの言葉の発達に何らプラスの影響を与えません。

家ではテレビを消してお母さんの声を常に聞かせること。

また、家の中にこもらず、外に出て人と触れ合う機会を作るように努力してください。

二カ国語での語りかけ

国際結婚家庭では、お母さんは日本語、お父さんは英語というように、それぞれの使用言語を決めて話しかけてください。

「二つの言葉で育てると子どもが混乱しませんか」という心配する方がいますが、全く問題ありません。

大切なのは一親一言語を徹底することです。

親が日本語と英語のミックスで語りかけていると、二カ国語が育つどころか、どちらの言葉もインプット量が不足してしまい、言葉が遅れる原因となります。

子どもの言葉は、豊かにインプットされるからこそ、豊かに出てくるようになります。

子どもをあやしている時、着替えの時、食事の時、入浴の時、たくさんの言葉をかけてあげてください。

お父さんとお母さんが競争して、英語と日本語を大量にインプットすることができれば、両言語とも高度に発達した優れたバイリンガルに育てることができます。

豊かな語彙を獲得させることが大切

良質な言葉を繰り返し聞かせて育てると豊かな語彙力、理解力、感性が育ちます。

子どもを学業で成功に導く秘訣の一つが、乳幼児期に強固な言葉の土台を築くことです。

小学校低学年までに獲得している語彙数の差は、学力の差となって学齢期を通して継続するという事実を知りましょう。

小学校までに多くの語彙を得ることができれば、子どもは勉強が得意になります。

勉強が得意だから学校が楽しくなり、ますます勉強が好きなる、という好循環が生まれます。

言葉の大量インプットが有効なのは小学校低学年までです。

乳幼児期に両親から与えられた言語環境の質と量が、言葉と思考の土台となって、子どもの基本的な頭脳の方向性を決定づけるのです。

両親が一生懸命言葉をかけ、豊かな語彙を与えることで、質の良い「地頭」を育てることができるわけです。

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2014-01-04 11:17:57

ハワイで実践バイリンガル育児 その96 学習英語力を育てる

テーマ:バイリンガル教育
子どもの英語力には「生活英語力」と「学習英語力」があります。

「生活英語力」は社会生活を送るために必要な会話力を中心とする英語力。

「学習英語力」は学校の授業で要求される読解力や作文力など認知と思考を伴う英語力です。

バイリンガル子育てを成功させるカギは、この二つの英語力を区別し、それぞれの発達に必要な環境やサポートを与えていくことです。

「生活英語力」は日常生活の中で獲得していく能力で、子どもが現地校(完全英語環境)に2~3年通えば自然に身につけることができます。

例えば、3歳からプリスクールに通い始めた子であれば、小学校に入学する6歳頃には、ネイティブと変わらない発音で英会話を楽しめるようになります。

生活英語力は年齢が小さいほど、また、社交的な子どもほど楽に身につけることができますから、家庭では社会性の育成に配慮した子育てを心がけましょう。

一方、「学習英語力」は完全英語環境に浸っても自然に身につくことはありません。

学校での指導、両親のサポート、そして子ども自身がコツコツと努力を重ねることで獲得していく英語力です。

英語を第二言語とする子どもの学習英語力がネイティブの平均レベルに達するには5~7年、学年トップレベルを目指すのであれば7年~10年という長い期間が必要です。

学習言語力イコール読書力

バイリンガルの子どもたちが現地の小学校で抱える共通の問題が、読解力、語彙力、作文力の不足、つまり学習言語力の未熟さです。

これは子どもに十分な「読書力」が身についていないことが原因で起こります。

国語、算数、理科、社会、教科学習を効率的に進めるには、文章を読み、正しく理解し、自分の考えを文字や言葉で表現することが要求されます。

この力を上達させるには、毎日の読書を通して語彙力と読解力を高め、思考を深める練習を繰り返すことが必要です。

アメリカの小学校が読書教育に非常に熱心なのは、この時期に獲得する読書力の差が将来の学力を左右するからです。

「我が子は英語ペラペラだから大丈夫」と、英語を流暢に「話せること」に安心して読書力の育成を怠ると、子どもが小学校に入って勉強で苦労することになります。

読書嫌いの子は本を集中して読むことができません。

読んでもただ字面を追うだけで理解が伴わず、読み終わっても何が書いてあったのかさっぱり覚えていません。

文章を書かせても語彙力、文法力、表現力、構成力が不足しているため、年齢に応じた水準に至りません。

子どもに学習英語力を獲得させる最初のステップが家庭での読書教育です。

両親が日本人という家庭では、英語の読書教育を施すことは困難でしょうから、日本語で読書力を育ててあげてください。

日本語で培われた読書力はそっくりそのまま英語にも応用されます。

子どもが自分の力で本をスラスラ読め、内容をしっかり理解できるようになるまで、家庭で読書力をサポートしてあげましょう。

9歳までに読書力を身につけることがポイント

ロサンジェルスタイムズ紙は「9歳までに読書力を身につけよう(Reading By 9)」という読書啓蒙活動を1998年から行なっています。

移民家族が多い南カリフォリニアを中心に読書教育の重要性をガイドブックやワークショップを通して広めようというという試みです。

移民子女の学力不振が社会問題となっているアメリカのバイリンガル支援の一例ですが、移民子女という点においては日本人にとっても人ごとではありません。

確かに、9歳前後は読書力を身につけるクリティカルピリオドと言えます。

この時期までに読書力が身についていない子どもは、具体的思考から抽象思考へ、直接体験から間接体験へとシフトしていく学習内容にだんだんついていけなくなります。

日常生活の身近な話題から、歴史、文化、自然科学へと学習内容が広がるに伴い、抽象思考を支える読書力の発達が学習活動に大きな影響を与えるようになるのです。

幅広い分野の読書へと導く

「子どもは読書が好きですが、読解力が弱いです」という相談をよく受けます。

そのような子は「偏った読書」をしています。

語彙を増やし、知識を広げていくには幅広い分野の読書が必要です。

小学3~4年生からは、子どもの好きな本に加えて、自然科学や科学技術に関連する本、政治や経済に関連する本、歴史や伝記に関する本など、多様な分野の本に触れられるように両親が導いてあげてください。

読書を子ども任せにしていると必ず特定分野に偏るので注意しましょう。

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2013-12-15 05:48:12

ハワイで実践バイリンガル育児 その95 早期言語教育のすすめ

テーマ:バイリンガル教育
子どもを将来勉強で苦労させないために最も必要な能力は何でしょう。

それは読書力を育てることです。

読書力を身につけた子どもは、日本語でも英語でも、学力を楽に伸ばせるようになります。

学校の勉強や宿題を簡単と感じるようになるのです。

反対に、読書力が育っていないまま小学校に上がった子どもは勉強で苦労するようになります。

アメリカの教育省による調査では、小学校入学時に読書力が育っていない子どもは、育っている子に比べて、ドロップアウトする割合が3~4倍高くなると警告しています。

子どもができるだけ小さいうちから読書力の育成を意識した教育を与えましょう。

そのためには早い時期から文字を教えることが必要です。

多言語環境で育つ子どもは、言語発達が遅く、小学校入学までに読書力が身につかないケースが多いので注意が必要です。

小学校入学時に自分で本をどんどん読む子と、全く読まない子の学力差は歴然としています。

文字を知ることによって、話し言葉を知っているよりも、はるかに知的な思考力を身につけることができます。

文字は抽象的な思考や高度な思考を可能にしてくれるのです。

文字学習にはくり返しが必要

文字を読む力はどのようにしたら育てることができるのでしょうか。

それはどの子どもにできるようなやさしい訓練を何十回、何百回とくり返すこと、そして両親が毎日継続して教えることです。

子どもが一つのことをできるようになったからといって、それが十分活用できる能力に育ったと思ってはいけません。

くり返し同じ取り組みを行うことによって、習熟度が増し、強固な能力として定着するのです。

くり返しは多ければ多いほどよく、やさしいことをくり返し与えてやることで非常に高い能力に育ちます。

10回、20回の訓練よりは、100回、200回の訓練がよいのです。

子どもが次の段階のことができない場合は、それ以前の段階のことをもっとくり返し訓練してやるとよいでしょう。

昨日1ができたから、今日は2を教える、今日2ができたから、明日は3を教える、という教え方では高い能力は育ちません。

例えば、ひらがなを覚えたての子どもは、一つの文字を見せて、それを何と読むのかと聞くと、答えるまでにかなりの時間を必要とします。

思い出すための時間が必要なのです。

これを瞬時に言えるようにならないと読む力につながらないことは、おわかりいただけると思います。

2~3歳から文字学習を始める

まだ早いと思わずに2~3歳からひらがなを教えてあげましょう。

5~6歳になって教えた方が効率的だという意見もありますが、人類が文字を獲得した後、そこからの発展が急速だったように、子どもの人生の中で早く文字を獲得させてあげるほうが、そこからの急速な知的発達が期待できます。

小学校入学前に文字読みをバタバタと教えるのではなく、2~3歳から文字を教えてあげる方が子どもにとってはるかに楽なのです。

ひらがなを教えるには、ひらがなを書いたカードを子どもに見せて「あ」「い」と言ってくり返し教えたり、ひらがなチャートを指差しながら読み方を教える方法がよいでしょう。

また、生活の中に文字が使われていることに気づかせ、文字が役立つことを教えて、興味を引き出すことも大切です。

例えば、子どもの持ち物や洋服には子どもの名前を書いてあげます。

持ち物だけでなく、家中の物、例えば、「ほん」「いす」「くつ」「れいぞうこ」「おもちゃばこ」などの名前を書いておけば、文字を使う意味を自然と学ぶことができます。

毎日子どもに絵本を読み聞かせることも文字や本に対する興味を引き出す上で大切です。

子どもに無理に文字を教えこむという形で始めるのではなく、そのような動機づけを考えるのが賢明なお母さんです。

文字に興味を持たせる環境がないと、子どもはいつまでも文字に興味を持たず、そのうちに文字を覚える最適の時期を逃がしてしまうことになります。

日本語の早期読書教育は必須

アメリカの小学校に入れば、否が応でも「英語」が生活の主要言語となります。

その時に日本語と英語を同時に学習することは、子どもにとって大きな負担です。

それよりも、幼児期に日本語の読書力を身につけておけば、英語の読書力も学力も簡単に身につけることができるように育つのです。

バイリンガル育児を成功させる秘訣は早期文字教育にあることを知ってください。

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2013-12-02 03:06:31

ハワイで実践バイリンガル育児 その94 個性を育てる

テーマ:バイリンガル教育
海外で暮らすバイリンガルの子どもは、二つの言葉と文化の狭間で成長していきます。

彼らは成長の中で、多かれ少なかれ、アイデンティティの揺らぎを経験します。

自分は日本人なのかアメリカ人なのか、日本の集団主義とアメリカの個人主義どちらの価値観で行動すべきなのか、日米文化とアメリカ文化、どちらを優先すべきなのか。

異文化へ適応する道のりは、自己を見つめ、アイデンティティを確立していくプロセスでもあります。

アイデンティティの揺らぎを経験することは、人格形成にとって有益であり、決して悪いことではありません。

但し、海外で育つ子どもの場合、アイデンティティの混乱が長引くと、自己や個性の否定につながるケースがあるので注意が必要です。

アメリカ社会への同化を急ぐあまり、本当の自分の心の奥に押し込め、周囲と同じように振る舞うようになるといった行動が一例です。

国際社会では、多様な背景を持つユニークな個性こそが尊重されます。

子どもが日本人である自己に気づき、誇りを持てるように配慮した子育てが両親には要求されます。

何も日本への愛国心を強調しなさいということではありません。

日本の文化や価値観が肯定される環境、そして同時に、日本以外の文化や価値観が肯定される環境に子どもを多く触れさせてあげればいいのです。

多文化意識を持った子育てが大切


家庭では日本語を話し、日本食を食べ、日本的価値観に基づいた生活をしていても一歩外に出ればそこはアメリカです。

学校ではアメリカ的個人主義、アメリカ的論理思考に基づいた教育が与えられ、子どもたちはアメリカ式の行動パターンを身につけることが期待されます。

これは子どもにとって大きなカルチャーショックでありストレスです。

子どもを異文化にスムーズに適応させたければ、まず親自身が、自分の文化と異文化を客観的に観察し、両者のよい点を積極的に受入れる態度を持つことが必要です。

親の文化観が偏っていると、子どもはどの文化に対しても誇りを持てなくなります。

異質な文化を受け入れる前提は、自文化への愛着と誇りを持っていることです。

自己への自信があるから他者を受け入れる余裕が生まれるのです。

世界は異質なものから成り立っていて、文化や習慣に上下や優劣はない。

自分の文化を大切にするのと同じように他者の文化も尊重する。

そんな機会を日常生活の中でたくさん経験させてあげましょう。

アメリカは多種多様な文化が共存している国です。

自文化の殻に閉じこもることなく、たくさんの文化に触れる機会を作りましょう。

その経験の多さが子どもの異文化適応を促進します。

アメリカ流の子育て文化から学ぶ

日米のコミュニケーション方法には大きな違いがあります。

日本と異なりアメリカでは自分の意見や考えを表現しないと「理解していない」「表現する能力がない」と判断されてしまいます。

子どもがアメリカの学校生活で苦労しないためにも、アメリカ的子育て文化について少し勉強しておきましょう。

1)子どもの人格を認める

アメリカでは子どもといえども「一人の人格者」として扱います。子どもの意見や考えを尊重し、一人前に扱うことによって自立心を育てます。同時に一人の人格者としてのマナー、エチケット、道徳など社会的責任を教えます。アメリカの子育ての根底にあるのは自立心の強い子どもに育てることです。

2)コミュニケーション能力を育てる
コミュニケーション能力の育成は、家庭教育で最も重要されます。幼い頃から自分の考えを伝えることが訓練されます。親は子どもの話を真剣に聞き、同時に子どもは相手の話をしっかり聞くことが要求されます。兄弟間、友達間で衝突があった時には当事者の話し合いによって解決することを学びます。

3)自主的な積極性を育てる

自主的な積極性がなければ、アメリカ社会で生き抜くことはできません。幼い子どもでも自分でできることはやらせます。また自分でしたいことを子どもに選ばせ、やらせます。親はできるだけ手出し口出しをせずに見守ることで子どもの自主性、積極性を育てます。

4)家事分担で社会性を育む

アメリカ社会はコミュニティの一員として、自覚と責任ある行動が強く求められます。家事の手伝いを子どもに分担させることで、家族の一員としての自覚と社会性を育てます。また手伝いの報酬として小遣いを渡すことで労働の意味と価値、金銭感覚を育てます。

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2013-11-03 05:58:04

ハワイで実践バイリンガル育児 その93 英語力が弱い子どもの心配

テーマ:バイリンガル教育
両親が日本人の家庭に育つ子どもは、たとえアメリカで生まれ育っても、英会話力の発達はネイティブよりも遅れます。

これは当然で、家庭内の使用言語が日本語であれば、子どもは日本語を母語として身につけるからです。

子どもの会話力の発達は言語環境によって左右されます。

環境に日本語が多くあれば日本語の会話力が発達し、英語が多ければ英語の会話力が発達します。

子どもが3~4歳になりプリスクールに通い始めると、生活の大半が英語環境になりますから、英語の会話力がごく自然に発達していきます。

「プリスクールに入っても英語を全く話しません」と心配される父兄がいますが、それは子どもが「話そうとしない」のであり「話せない」わけではありません。

子どもの気持ちを代弁すれば「おかしな英語を話して友だちに馬鹿にされたくない」のです。

子どもも大人と同じで英語で失敗することを恐れていますから、プレッシャーをかけずに長い目で見守ってあげてください。

英会話力をスムーズに身につけるには

どの子も2~3年英語環境に浸れば、学校で必要なレベルの英会話力を身につけることができます。

3歳からプリスクールに通い始めた子であれば、5、6歳までには問題なくクラスメートや先生とコミュニケーションがとれるようになります。

但し、子どもを英語環境に入れるに当たっては「精神面の準備ができていること」が大切です。

それまで安心して暮らしていた家庭を離れプリスクールに通い始める時、どの子も大きな環境の変化を経験します。

言葉や習慣が全く異なる集団で長時間過ごすのですから、子どもの受けるストレスは甚大です。

この障を乗り越え、新しい環境に適応していくには困難に立ち向かえる強い心、すなわち「自信」が大きく育っていることが望まれます。

「自信」が育っている子どもは、一般的に、明るく積極的な性格をしているので環境適応がスムーズです。

友だちもすぐできるので英会話力の発達も早いのです。

反対に内気で消極的な性格の子どもは環境適応に時間がかかります。

友だち作りも苦手なので英会話力の習得にも多くの時間を要します。

やむを得ない事情により精神面の準備ができていない乳幼児をプリスクールに入れるケースもあるでしょう。

そのような場合は、お母さんが子どもと一緒にいる時間の過ごし方に気を配りましょう。

できるだけ親子のスキンシップを増やし密度の濃い接触を心がけてください。

愛されている実感が自信の源

幼い子どもの自信は「ボクはママから愛されている」「困ったらママが助けてくれる」と実感できる体験によって育ちます。

この体験の豊かさの違いによって自信が大きい子どもと子とそうでない子が分かれていきます。

自信が大きい子どもは「失敗したらどうしよう」とか「うまくいかなかったらどうしよう」という不安感が少ないので何ごとにもチャレンジできる性格に育ちます。

もちろん、大抵の親は子どもを十分愛していると思っています。

しかし大抵の子どもは親から愛されていると「実感できていない」ことを知ってください。

この愛情すれ違いが子育てを難しくしている一番の原因です。

「愛してる」メッセージが子どもに一番伝わるのがスキンシップです。

添い寝、抱きしめ、ほおずり、お風呂に一緒に入るなど、お母さんと子どもの肌のふれ合いが、愛情のインプットには最も効果的です。

お母さんが「大好きよ」と言葉で100回聞かすより、肌をふれ合い抱きしめてあげる方が子どもは何倍も感動します。

お手伝いでやる気を育てる

子どものやる気の原動力は「快感体験」です。

乳幼児期に快感体験が多いほど自立心旺盛でやる気満々の子どもに育ちます。

子どもに簡単なお手伝いを頼み、できたら「助かったわ、ありがとう」と言って抱きしめて感謝をしてください。子どもはお母さんに抱きしめられ感謝されたことで大きな快感体験を得ることができます。

まだ2、3歳の子どもでもどんどんお手伝いを頼みましょう。

ただ、命令や指図で子どもを動かそうとしてはいけません。

ささいなことでも必ず「頼むこと」から始めましょう。

「○○ちゃん悪いけど、ママを助けてね」。

そして「ありがとう、手伝ってくれてママ助かったわ」と言って子どもをギュッと抱きしめる。

これで子どもは自分の働きがお母さんに必要だ、自分は役に立つ人間だと実感することができます。

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2013-10-10 17:40:18

ハワイで実践バイリンガル育児 その91 読み書きをサポートしよう

テーマ:バイリンガル教育
「ハワイに住めば子どもはバイリンガルになりますか?」

答えは「YESでありNOです」

例をあげて説明しましょう。

ハワイで生まれ育ったタロウ君。家庭では日本語を話し、プリスクールとキンダーガーテンでは英語を話す環境で育ちました。

現地の小学校に上がる頃には、日本語も英語も流暢に話すバイリンガルになりました。

二つの言葉を自在に操る我が子を見ると親としては何ともうれしい気持ちになるものです。

そんなタロウ君が小学校に通い始めて1ヶ月ほど経ったある日、担任の先生からお母さんに電話がありました。

「タロウ君ですが、英語力が足りないので授業についていけません。家庭教師をつけることはできませんか?」

お母さんはびっくりして反論します。

「タロウは英語ぺらぺらです。なぜ授業についていけないのですか?」

先生は答えました。「会話力は問題ありませんが、読み書きの力が足りないのです」

キンダーガーテンの1年間が重要

アメリカでは小学校に上がる1年前、キンダーガーテンから義務教育がスタートします。

キンダーガーテンは小学校の教科学習に子どもたちが適応できるように準備をする学年です。

アメリカの学校教育を受ける子どもは、キンダーガーテンの一年間で基礎的な読み書きを身につけなければなりません。

もちろん日本人の子も現地の子と一緒に読み書きを習います。

しかし、日本人の子どもの多くは学校で要求されるレベルの読み書き力を習得することができないのです。

原因は家庭におけるサポート不足です。

子どもが初めて読み書きを習う時は、学校に加えて、家庭でも文字や本に多く触れることが必要です。

親子で絵本を読んだり、文字ゲームや文字カードで遊んだり、言葉遊びをしたり、身の回りにある看板やパッケージを読んだり、家族の名前の読み方を教えたり、文字プリントに取り組んだり、そんな家庭でのサポートによって子どもは文字を読む力を身につけていきます。

日本人の両親の多くは、親の英語力が足りないため、家庭で英語の読み書きを教えることができません。

そのため、文字学習については100%学校任せになるのです。

学校の指導だけで十分な読み書き力が獲得できれば理想なのですが、英語の読み書きの入り口である「フォニックス」はルールが複雑で、5~6歳の子どもにとって難易度が高いのです。

そのため、日本人の子どもは教科学習に必要な読み書き力が定着していない状態で小学校に上がることになります。

読み書きをサポートする方法とは?


「家庭でのサポートが重要なことは分かりました。

でも親が英語を話せない場合、どうやって文字を教えたら良いのでしょうか?」

確かに、英語が苦手という親が子どもにフォニックスを教えたり、絵本を読んであげることは困難です。

経済的に余裕があれば塾や家庭教師の助けを借りることも必要でしょう。

でも、お金をかけずにどの家庭でも簡単に実践できる方法があるのです。

それは「日本語の読み書きを教えること」です。

「エッ!日本語と英語の読み書きは別モノでしょ!」いいえ、別モノではありません。

子どもが初めて読み書きを身につけるプロセスはどの言語でも一緒です。

親から日本語の読み書きを習った子どもは、文字読みのコツが身についており、英語の読み書きもスムーズに獲得することができます。

英語の読み書きで子どもに苦労をかけたくなければ、現地の小学校に上がるまでに家庭で日本語の読み書きを教えてください。

両親が絵本の読み聞かせをし、ひらがなを教え、文字を練習させる。親子のふれ合いによる学習経験を幼児期に豊かに積むことが子どもの学習意欲を高めます。

書く習慣をつけることが大切

幼児期の教育で見落とされがちなのが「書く力」の育成です。

家庭で書く訓練をされずに育った子どもは、小学校に上がった時に、書くことを極端に嫌がるようになり、学習効率が高まりません。

まだ早いと思わずに、2~3歳から書く習慣をつけるように心がけてください。

自由に書かせることから初め、筆圧が育ってきたら、線引き、迷路、ひらがな、などのプリントを与えます。

書く習慣をつけるコツは、子ども一人でやらせない、短時間で切り上げる、できたらほめる、毎日継続することです。

毎日コツコツとプリントに取り組んでいると、集中力が育ち、書く事に苦労を感じなくなります。日本語で育った「書く力」は将来、英語の書く力に発展していきます。

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