船津徹の「世界標準の子育て」

ハワイ・ロサンゼルス・上海で国際人育成を行う船津徹の「世界標準の子育て」ブログです!


テーマ:

こんにちは。

ハワイ、LA、上海のTLC for Kids代表、船津です。

 

算数を日本語で教えるべきか、英語で教えるべきか?

 

海外で子育てをしている親が一度は疑問を抱く問題です。

 

ほとんどの日本人家庭では算数(数字)を日本語で教えます。

 

親が「いち、に、さん」と数字を指差しながら日本語で数字の読み方を教えますね。

 

ところがアメリカの学校に通い始めると、数字を「one, two, three」と教わります。

 

同じ数字「1、2、3」なのに読み方が変わるのです。

 

せっかく日本語で「いち、に、さん」と覚えたのに、アメリカの学校では別の読み方を覚えなければなりません。

 

大人からすれば、日本語と英語で数字の読み方が変わるのは当たり前ですが、子どもは戸惑うのです。

 

 

バイリンガルの子どもは頭の中に日本語と英語、二つの思考回路を持っています。

 

日本語を話す時は日本語で思考し、英語を話す時は英語で思考することができます。

 

バイリンガルは「言語を翻訳しないで理解できる」のが特徴です。

 

ところが!算数(数字)に関してはこの能力が発揮されないことが分かっています。

 

母語(最初に数字を覚えた言葉)に置き換えて理解する作業を行なうのです。

 

たとえば「5+1=」という問題。

 

日本語で算数を習っている子は、頭の中で「ごたすいちはろく」と日本語で計算します。

 

答えは「ろく」だから「six」という翻訳作業をするのです。

 

日本語で「かけ算九九」を覚えた子どもは「4×5=」を見ると「しごにじゅう」が瞬時に頭に浮かびます。

 

アメリカ生活が長く、英語を流暢に操る子でも、かけ算をする時は「しごにじゅう」と日本語でまず考えるのです。

 

そして「にじゅう」を英語に置き換えて「twenty」という答えを導き出します。

 

 

このように頭の中で翻訳作業をするため、どうしても計算ミス、ケアレスミスが多くなります。

 

また分数、少数、図形、単位の換算などを習う小学高学年になると、算数に苦手意識を持つ子が増えてきます。

 

日本とアメリカでは算数の教え方(計算方法を含む)が違いますし、算数用語の意味も微妙に違うのです。

 

たとえば「1/3」は日本語で「さんぶんのいち」ですが、英語では「One third」と言います。

 

分母と分子を読む順番が反対ですし、数字の読み方も「third」に変わってますね。

 

また1万は英語で「ten thousand」、10万は「hundred thousand」、100万は「one million」というように桁の読み方が異なるのも混乱を誘います。

 

さらに!「素数」「整数」「関数」「公約数」「公倍数」「因数分解」など算数用語の定義を、日本語と英語で正しく覚えなければなりません。

 

日本語で算数を教えておけば、英語でも算数が得意になるだろう!と安易に考えてはいけません。

 

算数は簡単にはバイリンガルにならないことを知り、丁寧かつ辛抱強くサポートをしてあげてください。

 

 

海外の学校に通う子どもが、母語への変換なしに算数を英語だけで処理できるようになるには、10年以上「英語で」算数に取り組むことが必要です。

*私の経験によるものです。個人差があります。

 

アメリカで学齢期(高校卒業まで)を過ごすことが決まっている子どもの場合「小学高学年からは」英語オンリーで算数を教えた方が子どもにとって楽です。

 

学校と家庭、2つの言語で学びませんので混乱が少なく、理解しやすいのです。

 

親が英語で教えるのはムリ!という場合は、ネイティブの家庭教師などの力を借りましょう。

 

親が算数が得意で高等数学まで教えられるのであれば、日本語で算数を「先取りさせること」は問題ありません。

 

現地校の授業(英語の算数)が「復習」であればよいのです。

 

但し!日本語で算数を教える時は、丁寧に、細かく、理解を確認しながら教えてあげてくださいね。

 

日本語で高度な算数力が身につけば、それはやがて英語にも応用されます。

 

いけないのが、中途半端に日本語で算数を教えて、難しくなったら学校任せ(子ども任せ)にすることです。

 

子どもが算数でつまずいている時は、すぐに塾や家庭教師などのサポートを与えてください。

 

でないと算数嫌いになってしまいます。

 

・・・・・

 

グローバル社会で生き抜くには家庭で育てておくべき資質があります!その答えを知りたい方は「世界標準の子育て」をご一読ください。

 

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(1)