太平洋戦争中に空襲で焼け、戦後に復活した愛知県岡崎市西中町の徳王神社の藤が今年も満開になった。地元の人は「奇跡の復活」を祝って祭りを開いている。しかし5年前から木の一部に傷みが目立ち、中川敬弘宮司(38)は「早く対策を立てて助けたい」と危機感を募らせている。

 徳王神社の前身・琴平神社の藤は、1921年制作の「東海道五十三次 漫画絵巻」で岡崎宿の代表として描かれ、全国に知られた。漫画絵巻は、江戸時代に歌川広重が描いた浮世絵・東海道五十三次の大正時代版として、新聞の漫画家18人が水彩画風に描いた。

 本殿や鳥居など神社の建物はすべて、45年7月20日の大空襲で焼失した。藤棚もほとんど焼けたが藤は根の一部だけがわずかに残り、境内の片隅でつるを少しだけ伸ばした。67年に神社を再建する際、残った藤3株を移植。徐々に成長して75年にようやく花を咲かせ、つるの長さが170センチを超す見事な藤が復活した。現在の藤棚は20メートル四方で高さ約4メートル。87年から毎春、藤祭りを開いている。

 しかし3本のうち1本の木の傷みが目立つように。枝が折れ、空洞ができ、表面がはがれた。つるの長さは約90センチと他の木の半分になった。樹木医からは「すぐに治す方法はない」と言われた。中川宮司は「とても心配。皆さんに大切にされ、復活した藤を守らなければ。関係者と話し合って対策を考えたい」と話す。藤は10日ごろまで楽しめるという。【中村宰和】

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