面での展開
テーマ:ブログ昨日スイスの鉄道について触れましたが、スイスの鉄道が現在の知名度を得るために最も重要な役目を果たしたのが国家的なバックアップです。
スイスの観光の一番の肝は、点ではなく面で訴求していることにあると思います。観光客の旅行のストーリーがある程度はっきりしていると言ってもいいかも知れません。
「スイスに行ったら、氷河特急でツェルマットに行って、マッターホルンを見て、登山鉄道でユングフラウヨッホの展望台に行って、夜はレストランでチーズとワインで…」というのがモデルケースで、おそらく多くの観光客がこのパターンでしょう。
他の国でも「この国に行ったら絶対ここははずせない」という観光地はありますが、あくまで点(単独の観光地)の話で、連続する面としてそういったイメージを持てる国はそうそうないのではないでしょうか。
そもそもスイスは九州程度の国土面積しかなく人口も700万人程度と小さな国家です。それ故昔から観光に力を入れている国家ですが、この決して大きくない国土と適度な人口というのが結果としてプラスに働いていると思います。
というのも、これ以上規模が大きくなると全体最適よりも部分最適を追求してしまい、面での展開が難しくなるからです。
国家規模が数百万人程度で収まっていれば、国家として統制を取りやすく機動的に動けますし(シンガポールも観光・ビジネスにおいて非常に成功している国家ですが人口は500万人程度です)、九州程度の国土面積であれば1週間程度である程度周遊することが可能です。
日本の観光産業は、県単位あるいは国家単位(Visit Japanのような)によってマーケティングがなされていますが、県単位では観光資源が少なすぎ、国家単位では規模が多すぎて面として展開しづらいという一面があります。
そう考えると、道州制を導入し、北海道・九州・四国・西日本・東日本という単位で面での観光誘致を行った方が良いのかもしれません。
北海道が訪日外国人の誘致に成功しているのも、その観光資源と規模がある程度影響しているからかもしれないと思うわけです。





