6号機 ブレーキ更新 後編 | Fiat Panda 30 Life

6号機 ブレーキ更新 後編

ゴールデンウイーク初日の近づく札幌、

幸いにも天候は悪くない、一生懸命に働く皆さんに空がご褒美をくれたような日々が続く。

 

 

中一日置いて引き続きブレーキ更新作業を進める為ガレージへ降りる、

6号機が動かないので公共交通機関と徒歩で仕事を進めるのだがやはり不便だ、

良い天気に加えて気温も上がる予報が出ている、

この時期、日本の都市はどこも過ごしやすい、札幌も朝晩の冷え込みを除けばその例に漏れない

 

早速続きの作業に取り掛かる、

ユニバーサルジョイントは良好な状態だが、表面の錆を除去し防錆剤を塗布する、

なかなか手が入らない部分なのでしっかりと処置したい。

 

ドライブシャフトを取り付けてブレーキ廻りを所定の位置に据え付けてみる、

やはり新品の部品は気持ちがいい。

6号機のその他のパンダと違う部分がもう一か所、 センターナットの下にこんなワッシャーが入る、

これは通常のパンダには無い。

 

パッドも新品、現地取引先から仕入れたLpr製、以前自分のFiatPuntoに装着し、その素直な効き味を覚えていたので今回指定してみた。 

 

減りの警告装置も付属していたので付けてみた、

パッドの残り厚が5㎜を下回るとこちらの真鍮部品がディスクに当たって不快な音を出す仕組み

アナログなシステムだが効果あり。

 

新品パッドは10mm、左右で20mm母材とディスクプレートを含めると40mm以上になる

気持ちのいい厚みだ。

キャリパーはこちらのプレートを介してフローティングマウントされるのでしっかりとグリースアップしたい、

寒冷地では塩カルでこのプレートが固着してしまう場合があるがので要注意。

 

重要部分なのでトルク管理など十分に行っておきたい。

油脂が表面に付着したディスクプレートは脱脂清掃して置く。

 

組み付けが終わったら一旦タイヤを取り付けてる、

未だエア抜き作業が残っているが後ほど助っ人がゲートボールからかえって来るのを待つ、

 

その間にリアブレーキ廻りの点検補修を進める。

この冬にサイドブレーキケーブルが固着する事態になりその時に大まかに保守点検は行っていたのだが

今回は徹底的に作業するつもりなのだ・・・

 

内部洗浄し部品の稼働具合等を調べるが至って良好、

ピストンもスムースに動く、一番心配していたサイドブレーキワイヤー固着により引きずり気味に長期間作動させてしまったブレーキシューとドラムの減り具合も全く問題の無い範囲だった。

ブレーキシューは母材と一緒に計った厚みが新品で6mm、6号機に装着されているものは5,3mm

許容厚みをまだ大きく上回る。

 

ドラムは内部の段付きを心配していたがそれも殆どなく、非常に秀逸な状態だった。

外側にやや錆が浮き始めていたので簡単にワイヤーブラシで除去、その後錆転換剤を塗布する、

錆転換剤が乾燥したら更にその上からシャシーブラックで黒く仕上げる、

鋳鉄製なので特に錆を気にしない人はそのままでもいい、北海道の様な降雪地域でない限りこれはしなくていい作業だろう。

 

パンダリーノに向けて今回施工した秘密兵器、

 

ここへこのようにコイルバネを追加する

パンダリーノ参加の荷物を積み込むといつもリアヘビーとなりリアサスはいつもフルバンプ状態に近くなってしまう、それこそ当時のFiatの工員さんが毎年行ったバカンスの家族と荷物を載せて南イタリアまで2000km超の帰省の旅と同じシチュエーションで現地では対策品がこのように売られていたのだ、やっぱりね。

 

ドラムを取り付けて完成、後は助っ人の帰りを待つのみ、天気が良いのでなかなか帰って来ない。

 

エア抜き作業はマスターシリンダーを交換しているため予めホース内部やキャリパー内部の空気を注射器型のシリンダーで吸い出して置いた、

 

ゲートボールから帰宅のKさん(職業:私の母親)に頼んでブレーキを踏んでもらう、

こればかりは一人ではうまく行かない、

ワンマンブリーダーも使ってみたがエアは上手く抜けきら無い、構造的に無理があると思う。

マスターシリンダーに新鮮なブレーキフルードを満たして近所を一回りする、

効き具合は秀逸、ブレーキを組み替えた直後は当りが出ず、効きが悪かったりするのだが

今回はスリット入りディスクの為か、はたまたLpr製のパッドが良いのか、はじめからしっかりと効く、

嬉しい誤算だ。

ホースの取り付け部分等重点的に液漏れが無いか確認する、

コイルバネを追加したリアサスは流石に固く、無積載状態ではほぼリジットマウント化してしまうが

取りあえず点検の為暫くこの状態で走りまわる事にした。

 

さあ、世間はいよいよゴールデンウイーク突入の様だ。

                                       お終い