高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。


テーマ:
 
春の連休を利用して槍ヶ岳へ行ってきました。

昨年は槍の穂先でほんの一瞬、雲間に景色がちらっと見当てだけでしたが、今年は快晴で
360度の展望も楽しむことが出来て仲間も私も景色に圧倒されて来ました。
2泊3日の登山でした。

1日目(5月3日)
新穂高の駐車場から7時に重いザックを背負って歩きだしです。
他のグループも沢山準備中です。
 
リーダーさんはルートの説明などしているのでしょう。

登山届の箱へ投函し、すべて準備完了です。
今日は夏道でコースタイム5時間の飛騨沢を槍平テント場までの行程です。
天気は上々で穂高平小屋まで林道を順調に歩いてきました。 
 
 
 何人も休憩してましたが、我々は先へ進むます。
その辺りから槍の穂先が見えました。
 
 
「槍の穂先だ~。」
「遠いなあ~。」
「あそこまでか~!」
「黒い穂先だね!」

林道を2時間くらい歩いて白出沢を渡ります。
時には渡渉なんてこともある所、今回は何の問題もなく歩けて良かった。

 
 こんな感じの雪道をどんどん、どんどん歩いて行きます。
春ですので雪はしっかり落ち着いてます。
歩きやすい雪道ですが、どんどん、どんどん歩きます。
「今日は7時出発だから6時間掛かったとしてもテント場着は午後1時。」
「まあ、ゆっくり歩こう!」
・・・なんて言っても、前を歩くSMさんは、どんどん歩いて行きます。
今朝6時に朝ごはんを駐車場で食べましたから、お腹が減って来ました。
「今度の休みはパンを食べよう。」・・・なんて思いながら歩いてきました。 

50分おきに小休止でブドウ谷とかチビ谷を越え、3時間ほど歩いたところで、滝谷出合へ着きました。
 
ここはクライマーの聖地とも言うべきところです。
余り目を向けないようにします。
じっと見ていて気持ちが高ぶって来ては大変です。

「ここで小休止。パン食べよう。」
食欲というより、ガソリン補給的な意味でパンを食べます。
後続の人達へ軽く頭を下げて挨拶します。
「つあーす」・・・意味はこんにちはですね。

そんなことでパンを食べて、またエンジン始動して、またどんどん歩きます。
とは言いますが、その辺りから辛い登りが始まります。


そして沢の音は聞こえなくなりました。
雪の下に埋っています。

 
後続の人達も続々と登ってきます。
「大所帯ですね~。」

尾根を越え、林の向こうに小屋がやっと見えました。

「これで、今日はもう歩かなくても良いんだ~。」
そんな思いで林の向こうの槍平小屋を見てました。

小屋の北側から撮影しました。
 
  KANBAさんのザックです。向こうは槍平小屋です。
「この辺りで良いだろう。」
テント場所決定です。


若い小屋番の人がせっせと雪おろししてました。 お疲れ様です。
この小屋は冬季小屋です。
 
  

  水も穴を掘ってくれて用意してくれたのでしょうか。

 「有難い!」

早速水汲みです。
雪ノ下にチョロチョロと流れてます。
雪とかし作業が省けます。

周りにはテントが沢山張ってあります。

みなさん、一生懸命テント設営でしょうか。
 
 「何はともあれ、予定通り到着できて良かった。」
 
シャベルで綺麗に整地してテント設営します。
向こうに見えるのは奥丸山です。
真冬はあのなが~い中崎尾根を延々とラッセルして槍へ登るのですね。
そのルート中の1つの重要な目標なんですね。
それはそれは大変な登山ですね~!

話は戻りますが・・・
テントの中で、まずはコーヒーを1杯です。
やっと休憩らしい休憩です。
5時間半くらい掛かってテント場まで登ってきました。
「まあ、こんなもんでしょう。」
そんな話をしながら、みんなでコッフェルの中の水が温まるのを待ちます。
 
 まだ2時頃です。
お茶を飲んでも十分時間があります。
少し昼寝をして3時半から夕飯準備と決めました。
3人はスヤスヤと暫く黙って横になって午睡です。

「こんな時間は、心地よい時間で~す。」

今回の飯坦はSMさんです。
「夕食は餃子スープとご飯と言ってたけな~。」
「・・・。」
寝ていたのか、起きていたか分からないような時間が過ぎます。
          ~
            ~
              ~
そして、ざわざわと起きだして夕飯作りが始まります。
 
 出来上がり~

野菜もたっぷりです。

美味しくて、楽しい夕げの時間です。

じっとしていて膝が固まるのも忘れて、美味しい夕飯をお腹いっぱい食べました。

外はまだまだ明るいです。
 
 明日は左の長~い尾根でなく、沢筋を進むのです。
長丁場です。
少々不安ですが・・・

テントに戻って作戦会議。
朝3時起床、5時出発決定!

7時半には3人全員寝袋の中で明日のことを考えていました。
外の雪はガチガチに凍ってます。
空は満天の星・・・
天気は期待持てます。


2日目(5月4日) 快晴

予定通り、朝3時に起床です。
「3時で~す。」、SMさんの声で起こされました。

明かりを点けて、まずは1口水を飲んでシュラフを収納します。 
スペースが出来たところで、コーヒーを沸かし、目覚めですね。

「あ~。」
「・・・。」
暖かいコーヒーを飲んでため息が出ます。


外に出たSMさんから・・・「ガチガチに凍ってます。」という言葉が聞こえて来ました。
(夜も雪が凍って歩きにくかったからなァ。   ・・・・。)

そして朝食です。
今回はSMさんが槍の頂上を前にして、我々の定番トラーメン「頂」持参してくれました。
そしてワカメなどを沢山入れて食べます。
こんなことをしながらテントの中で目が覚めてゆきます。

今回は槍の穂先をピストンですので、アタックザックでスピード登山としました。
ザックの中身は昨夜点検済みです。
ロープ・ハーネス類、食糧、ツエルト、エアーマット、防寒着、救急セットなどなど・・・です。

3人は一斉に外へ出ます。

「うわ~いい天気だ~。」
「雲が一つもないや~。」
「北穂の頂上も赤くなっている。」
 
アイゼンを着けて軽快に歩き出します。 朝5時です。
他のパーティの方たちも準備しています。
お先に失礼しま~す。

飛騨沢を30分も歩いてきました。
大喰岳西尾根が目の前です。
今回の計画は西尾根を登る予定でした。
 
しかし、雪の状態がとても良いです。
そのため、ルートを大喰沢へ変更しました。
写真の沢を詰めることにしました。
奥の2俣を左へ登り上げます。
緩やかな傾斜ですが、ここまで嬉しくてどんどん歩いてきましたので、少々失敗です。
中々足が着いて来ません。飛ばしすぎました。

SMさんのペースは変わりません。
KANBAさんと2人で後を追います。
 
槍沢側は太陽が輝いているようです。

SMさんは・・・
「早く 早く~!」 と言っているようです。


「そんなこと言ったって~」
「ハァ~、 ハァ~ 。」

結構登ってきました。
雪崩の走路は若干光って見えます。
 
 ここまで、殆ど上からの落下物は有りません。
我々3人だけです。
独り占めというか、3人の別天地状態です。

 
 中崎尾根もずいぶん下になりました。
「小~休~止 !・・・。」
大岩を指してSMさんに伝えます。

大岩の下には丁度いい雪の口が空いてます。
そこにどっかり腰を降ろして休憩です。
大切なザックを落とさないように、雪面にピッケルを刺して固定します。
これで安心!
 
 真下は飛騨沢です。人が歩いている姿が此処からも何となく見えました。
奥丸山があんなにも下です。
写真で笠や錫杖方面の上が切れてます。何処にも雲は有りません。
・・・ということでもう1枚。
カシャリ!
 
  中崎尾根の斜面に北穂でしょうか、影が映っています。
「しかし、いい天気だね。」
「サイコ-ッスね!」
「気分も体力も、まあ上々だね。」
テルモスの暖かいお湯を頂いて再スタートです。
 
 ルートを定めて登り始めます。
下を向いてどんどん登っていると、思わぬところに出てしまいます。
 
 この800mの雪面はなんと綺麗なことか。

すると・・・KANBAさんが・・・
「太陽で~す。」
 
 我々にも陽が射して来ました。
雪面も照らされて見事に輝いてます。
それからは、もうこんな感じです。
 

中岳も手に取るようです。
   
 アイゼンはがっちり雪を捉えてくれています。
振り返った足跡はチョンチョンチョンとしか見えません。
 
そう言えば4時に朝飯でもうかれこれ3時間以上経ってます。
この辺でエネルギーを補給しましょう。 
岩頭の下で大休止です。
エネルギーが不足すると注意力も散漫になりがちです。
500何キロカロリーと、もう一つ400キロカロリーの菓子パン半分食べて、ラーメン1杯分くらいか。
それだけあれば大丈夫。
滝谷の岩場も恐ろしいほどで・・・そして綺麗です。
誰か今も登っているのでしょう!
 
 もう少しです。
頑張ろう~。
 
 燃料補給が済んだ私はこの変りようです。
 
 大喰岳はご覧のとおりです。
残るは槍の穂先です。
 
 続々と槍沢を登ってきます。
 
 大賑わいですね。
来る人みんな嬉しそうです。

 
 たまにはこんな写真も・・。私です。
 
 表銀座コースですね。


 
 前穂ものこぎりの刃を突き立てています。

写真は切りがありませんね。
富士山はさすがに高い山です。 
 渋滞した穂先を降りて小休止後、一気に飛騨沢を下りました。
大喰西尾根への目印、「宝の木」で小休止。
 
  KANBAさんは飛騨沢をクロールで泳いで下ってきました。
大物です。

宝の木からノンストップで300mほど尻をついて沢底まで下り、テンと場に着いたのは午後2時でした。
肩の小屋から1時間半です。




今回はテントの外でコーヒーを沸かして美味しく頂き、その後はまた午睡。
いや~、楽しかった。

夕飯はでっかい高野豆腐と野菜スープ、そして五目御飯でお腹いっぱい。
しば漬けが美味しかったで~す。

SMさんとKANBAさん、お疲れのようで8時にはおやすみになってました。
私はまだテンションが下がらず、ウトウトしながら夢心地の状態が暫く続いていました。




翌日は小雨の中、濡れねずみになって新穂高まで帰って来ました。

 
 やっぱり山は辛い時もありますが、楽しかった~。






 






 







 
 
 



 



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