高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。


テーマ:
芦安にてバスを待っている間も、止むことを知らないように降り続ける雨。
駐車場目で来た2台の車が、登山を諦めて引き返してゆくのを見ていました。

僅かな希望を持って乗り合いタクシーに乗り込む。
広河原へは50分ほど掛ります。
車窓から見える谷は、すこしずつ明るくなって霧も上がって行くような状況でした。
広河原に着いた時は雨は止み、気持ちも徐々に盛り上がって来るようでした。

スタートした頃は雨気分も無くなり、コースを再確認するように、昨年を思い出して歩き出しました。

沢の水量も目立って変化はないことを見て、このまま行けるのではないかと思う。

歩き出して20分程で、下山して来る男性お二人の姿が目に入りました。


「あれ! 高橋さん。」
「こんにちは!」
谷川岳へ先月ご案内した方々でした。

今回は2人で北岳を登ってこられたということ。

元気な姿でした。
「お気をつけて!」
「有難うございます!」
頼もしい限りです。


尾根ルートを登り1時間ほどで休憩をしようとしたところ・・・
ポツポツ・・・と雨が降って来ました。
来たか~

仕方なく雨具を着用してまた登り始める。

今回は3泊4日のコースであり、参加された方々の足並みは揃って順調でした。
でも、これからどんなことが待ち受けているか分かりません。


時々後ろを振り返っては、隊列の乱れが無いか確認しながら2時間。
尾根道は左に折れトラバース道となるところで小休止をとります。


「順調に来ています。あと30分程度です。」


木の根をまたいだり、鉄の橋を渡って暫く歩くと・・・
発電機の音がしたと思ったら、白根御池小屋が目に入って来ました。
見慣れた小屋です。

此処はテラスが設置され、雨具を脱ぎ着するのにとても都合よく設計された小屋です。
そして鉄パイプにて作られた自炊小屋もあり便利な施設です。


小屋ヘ入ると乾燥室で火が焚かれてあり、こんな日はとても有り難いものですね。
通された部屋も広く使用できて、ゆっくりとした睡眠が確保できそうです。


お客様の中には顔見知りの方も何人か居らっしゃり、毎年元気に登山を楽しんでいる様子でした。
明日の天気予報は予想通りの雨を告げています。
夜中に起きてテラスまで来ると、シトシト雨が降っていました。

明日も元気に頑張るしかないな!



9月2日 雨

4時半頃、恐る恐る外へ出てを見ると・・・
やっぱり雨が降っています。

せっかく乾いた雨具を着て、靴ひもを固く締めて出発です。

時計を見ると6時01分。

林の中は、風は無かったが、ひんやりとした世界でした。
左下方にあるマルバタケブキの群生エリアには、まだ2~3花が残っています。

なるべく靴を濡らさないように歩いて二股まで来る。

誰も居ません。
少し立ち止まって、意味も無く周囲を見渡して再度出発します。

ジグザグの道周辺は幾つか花が残っていましたが、いずれも雨にやられて花弁も下向きに成っています。

2度程休憩を入れて、小太郎尾根の分岐近くにやって来ました。

これから稜線に出て風が強いことを考える。

雨の中、やえに赤い実を付けたナナカマドが元気よく見えました。


7~8mの風は吹いているのだろうな!

稜線上は案の条 風と雨が自由に吹き荒れていました。
この辺は甲斐駒と仙丈ケ岳が見えて、足を止めて写真撮影する場所!
向こうから逃げるように下山して来る人が見えました。

視界は20mくらいです。
何も言葉を交わさず先を急ぎます。

手すりを付けたようなロープと鎖の岩場は、歩幅も大きくなり息も上がり気味となります。
想いっきり鎖を引き、体を持ち上げて登ります。
後方の皆様も、冷たい鎖をしっかりと掴んで登って来ます。


雨か~
仕方ないな~。


風雨の中、私よりずっと年上の方もびしょ濡れになって登って来ます。
カラフルの雨具の全員がびしょ濡れでした。


もうすぐ肩の小屋だ。
あそこで冷えた体を温めて早お昼としよう。
気持ちも体も温めてから出発したい。

小屋で土間をお借りして、暖かなミルクやココアなど飲んで昼食となりました。
冷たい弁当を食べると体が冷えてくるのを感じるようです。
せめてストーブに火が入ってくれるといいのですが・・・。

「体が冷えて来ました。 ・・・そろそろ出発しませんか。」

この状態では当然のお言葉。

苦笑いをして、だるまストーブを指さす人も居ました。

弁当の空き箱をザックに仕舞って、また雨の中へ出発です。

山頂直下は風が強く、雨具のフードをしっかりと締め付けての登山となりました。


ヨツバシオガマやイワベンケイは見る影もありません。
彼らの華やいだ期間はほんの一時。
これが現実ですね。


それにしても手が冷たいなァ~。
素手のお客様も少なくありません。
みんなも冷たいんだろうな!


登山の大敵は・・・
冷え・濡れ・そして風
複数が該当して来ると考えないといけないです。
誰もの雨具の中は汗でぬれています。
背中はザックが有るから、温度が保たれていることでしょう。
ストックを持っている人は、肘まで雨が伝わってきているに違いありません。

そんなことを思っていると・・・
山頂です。

北岳と間の岳の標高が変わったなどという言葉を交わし、記念の写真を撮ってすぐ出発です。
この状況で長居は禁物です。


言葉は交わしませんが、誰もが同じことを思っていたことでしょう。


「小屋まであと1時間ほどです。ゆっくりと下りましょう。」

慎重に一歩一歩足を出して下ります。

何を思って下っているのでしょうか。
シッカリと一歩一歩下ってください。
転倒など無いことを願うだけです。

3000mの稜線は、非情なほど私達を叩いて来ます。
これでもか!
これでもかと・・!


誰もうずくまったりしないでください。
もうすぐ小屋ですから・・・

・・・。

長く感じた1時間でした。

傾斜が落ちた登山道の左に見えた小屋です。

見えた瞬間に・・・

「小屋で~す。」  

・・・と後方の方が、皆様へ伝える声が聞こえました。

「小屋へ着きました~。」

・・・また後方で声がしました。

要塞の様な玄関口ですね。
見る度にいつもそう思います。

玄関左に乾燥室が新設されてありました。
有り難い。
雨具などを干したり、荷物整理が終了した頃、山荘の窓に富士山のすそ野がチラッと見えて来ました。
此処まで何も見えないまま雨の中を登ってこられた皆さんは、その言葉に驚いたように窓に近寄って・・・

「見えてる。」
「もう少しですね。」


私も外へ出るとすこしずつ明るくなってきた感じがしました。
夕食前にもう一度外へ出ると・・・

見えてました。

お聞きしたら北海道や沖縄から来られている方々もいらっしゃいました。

良かった~!

楽しい夕食は一層賑やかになった感じでした。


9月2日 雨

朝食前に外へ得ると霧で雨は感じないほどでした。
ネットの天気予報は午前が好状況期待できないものの、午後は悪くなさそうでした。
今日は3000m峰の稜線が長いコースです。


「風さえ出てくれなければ・・・。」

その思いもむなしく出発時外へ出ると雨と風でした。

登山の大敵である濡れ・冷え・風、そんな言葉を心中に抱きながら出発です。
なだらかな尾根を登る最中、皆様は風と雨により不安をかき乱しているに違いありません。

写真を撮って次へ向かいます。


間の岳への道のりは決して近いものではありません。
幾つか頂上と思えるような所を通り過ぎ・・・
後を振り返ると、一列になって右からの風を避けるようにして登って来ます。
トイレタイム・小休止する頃だ。
山頂近い窪みへ下りて風を避けるようにして


「小休止しましょう。」


稜線を少し下がった窪地は風は弱くて安心です。
自分達の前を歩いていたパーティの方は間の岳ピークハントを済ませて戻って来ます。
相変わらずの雨と風です。

小休止後、少し登ると山頂でしたので、あっけなく到着しました。

風雨の強い山頂でした。

あっと言う間の山頂でした。


次の目的地、農鳥小屋までもう少しです。

風は強くなり、バランスを崩しかねません。
そして視界が良くない時は迷い易いエリアです。

同じような景色が続きます。

ケルンや黄色ペンキの実印は本当に助かりました。
過去に悲しい出来事もあったのでしょうね。


時々後方を振り返りながら、風雨の中を農鳥小屋めを目指します。
見慣れた大岩を過ぎてやっと小屋到着です。


小屋のオーナーさんに挨拶すると・・・
天候のこと心配してました。

「はい。承知してます。」・・・と告げ、庭での行動食とトイレをお借りしました。
いつも通過だけですが、快く貸してくれます。


有難うございました。



15分程休憩してから登りに入ります。
上の路が嫌な場所があることは知っています。
右が谷へ落ち込んでいます。
砂交じりの嫌な場所が7~8m位有ります。


「ハイ松など掴んで通過してください。」
「必ず後方へ申し送りをお願いします。」


相変わらず風雨は強い状況です。


そして・・・

次の嫌な場所は時々出てくるヤセ尾根です。

風が無ければなんでもなく通過できるのですが、こんな日は気が抜けません。
強い風にあおられると終わりです。

「背を低くして、倒れそうになったらハイ松を掴んでください。」

これから何カ所かあります。

1つひとつクリアーして行きます。

簡単な岩場もあり、その向こうは鎖場も有りましたが・・・
今回確認したら崩壊でしょうね。
鎖が見当たりませんでした。
歩きやすく成っていました。
昨年は滑落してきた人を下に居た私は抱き着いて止めた思い出が有ります。
そんな場所も無くなって本当に良かったです。

でも嫌な場所は続きます。

左にはハイ松もありません。
ここもひと吹きで終わりです。
谷底です。

ゴ~という強風・突風が出ないことを願うだけです。

大きな声を出しても、風に消されてしまいます。
「・・・必ず後方へ伝えてください。」・・・とお願いするだけです。


やっと見えて来ました。

最後の人も見えています。

此処までくれば安心だ。


岩の影にて30分の昼食タイムとしました。
女性の方は食が進まない様子の人もいます。
冷たいお弁当のご飯ですから・・・

「小屋到着は4時頃です。 しっかり食べてエネルギー補給お願いします。」

それでも、ほんの少し食べた程度でした。
「・・・。」


風が弱い場所では・・・気が休まります。
皆さんも笑顔がチラホラ!

難所を通過した私もホットする場所でした。
弁当をすべて食べて、しばし休憩!
何事もなくて良かった。
実感でした。



此処からは自然観察などしながら下山です。

チングルマ・ウサギギク・イワベンケイ・イワカガミ、そしてブルーベリーなども試食しながら降りて来ました。
皆様もホッとした表情でした。
良かった、良かった!


下降点の鐘を全員の方が・・・

カン カ~ン  カン カ~ン  と鳴らし、寂しそうな鐘の音でしたが、
称賛の音に聞こえた思いいでした。


「仏壇の鐘の音みたいですね~。」

そんなジョークを言いながら、私達の胸の中に活気が注入されたようでした。

小屋までの道のりが、緊張が緩んだためか少々長く感じました。

昭和の雰囲気がする大門沢小屋は、昨年と同じ様に健在でした。

小屋まで来ても雨は終わりを知らないように降り続けて・・・

外で祝杯を挙げる人も居ませんでした。



9月4日最終日 曇りのち晴れ

「雨具のズボンも穿いた方がいいですか?」
「下草などで濡れることがありますので、履いた方が良いと思います。」




風も雨もない大門沢沿いの道は楽しいものでした。




弛んだロープにテンションを作ったり



ロープの無い所はロープ張ったり



橋もない所は、みんなで石を投げこんで足場を作ったり


楽しいものでした。

フィナーレの吊り橋です。

下山して・・・

カシャリ!

やった~!



見てください、下山したらこの空です!

今回も振り返ってみれば、楽しかったで~す。




皆さん今頃は普段の生活に戻って居ることと思います。
登山は非日常的な世界へ入り込みます。

不安・チャレンジ・危険・達成感・試行錯誤・そのあとに続くものは・・・
今回の課題のクリアーと・・・・

そして自信ですかね!


やった~!



下山後にこんなものを購入しました。

靴の防水性能維持のためです。
ゴアテックス仕様の登山靴のレザー部分や布(テキスタイル)部分の透湿性を損なわず
防水機能保持という代物です。


http://www.collonil.jp/

http://www.collonil.jp/abouts/index.php

http://takadaboueki.com/collonil.html

参考にに覗いてみては如何ですか。



長い文となりました。
見直す元気消失です。
誤字脱字お許しください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。


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テーマ:
雨や台風で気分も少々憂鬱気味でしたここ数日。

先月裏銀座方面を5日間掛けて縦走をお供させて頂いた方から・・・
「剣岳を登頂してきました。」とメールが入りました。
嬉しい知らせでした。

目標として定めた山をご夫婦で揃って登って、写真を見ると本当に嬉しそうな記念の1枚ですよね。
剣を登ったり、日本100名山を登ったり、自分の決めた目標を成し遂げるということは・・・
自分にとって自信や良い思い出が後から追っかけて来るものなのでしょうね。

目標ですか~。
来年の目標・今年の目標・今月の・・・
小さなものから大きな夢に近いような目標と色々ありますが・・・

いつか私も槍ヶ岳に登りたいという夢・・・
そのようなことを夢と思っている人沢山いらっしゃると思います。


漠然とした夢を現実にするためには、それを目標にすると俄然近くなってくると思います。
群馬の山しか登ったことが無かった私が独りで槍に登った時を思い出します。
山頂に立った時は嬉しかったです。
今でも思い出します。
天気が良くて、自分が一番高い山に居る、ようなそんな気分でした。



目標と定めること・・・大切ですね。
夢が現実化する第一歩だと私は持っています。

Kさん
改めて登頂おめでとう御座いました。

次はどこ・・・?
既に決まっているのでしょうね。




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