ロビン・フッド』ロビン・ | tiophemeagvieのブログ

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オッサンとオバハンの年齢不相応の色恋沙汰をジィさんが撮った、既視感だらけの時代活劇. これって正直どうなん? という感想しか出てこない映画でした. 本当にリドリー・スコット監督も脚本ブライアン・ヘルゲランドもいつの間にこんなヌルい映画を撮るようになってしまったのでしょうか. 個人的にはリドリー・スコット監督作品史上最低の映画でした. 悪代官を倒し美女と民衆を救うというヒーロー活劇のケビン・コスナー版『ロビン・フッド』とは違い、ロビン・ロングストライドという一人の男が伝説の「無法者」になるまでを描いたこの映画. まずイングランドのジョン王だの、フランスのフィリップ王だの、裏切り者のゴドフリーだの、自由の憲章だのと政治的展開の渦中にロビンを放り込んでいるのは面白いのですが、その大きく広げた風呂敷の畳み方が結構雑すぎます. 例えばジョン王は心を入れ替えたのかと思わせておきながら結局ロビン人気に嫉妬して暴君に戻ってしまってますし、フィリップ王に関しては黒幕のくせにとっとと帰国する始末. さらに宿敵ゴドフリーに関しては宿敵のくせしてクライマックスでは大した見せ場なし. ケビン・コスナー版『ロビン・フッド』でかつて映画史に残る悪役ベスト10にも選ばれたアラン・リックマンと比べても悪役に十分な魅力がないためか、それとも獅子心王リチャード指揮下でフランスの城を攻め落とすOPが面白すぎたせいか、どうも映画として尻すぼみに見えてしまうんですよね. またラッセル・クロウとケイト・ブランシェットの色恋沙汰も「大人の恋愛」風ではなく「若者の恋愛」風に描いているので絵的にキツいこと. しかもこのオッサンとオバハンの若者風恋愛劇をリドリー・スコットというジィさんが「GOOD KNIHT(いい騎士)」と「GOOD NIGHT(濃密な夜)」という下ネタオヤジギャグを挟みながら撮っているんですよ. もうそれって中年女性にもセクハラをするエロジジィのセンスですやん! おじいちゃんもいい歳をして何してるの! って叱られますよ. そしてクライマックスの一つにまとまったイングランドとフランスとの合戦も既視感だらけで全く熱くなれず. 兵を鼓舞するロビンは 『ブレイブハート』 のメル・ギブソン、風を切って突撃するロビンは 『ラスト・サムライ』 のトム・クルーズのようでしたし、そもそもラッセル・クロウの雰囲気が『グラディエーター』そのまんまなんですよね. さらにマリアンが引き連れた少年盗賊団や蜂蜜神父などの混成軍団までもが活躍する 『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』 みたいな展開はどやねん! 結局「戦う男の物語」として一貫してくれればよかったものを、なまじ歳不相応な恋愛シーンを入れてしまったせいか、何か最後はこれまでに登場した全員を活躍させましょうみたいなヌルいものを感じてしまいましたよ. ブライアン・ヘルゲランドってそんな脚本を書く人ではなかったはずなのに、あの登場人物が多くても全く観客を混乱させずに見せ切った『L.A.コンフィデンシャル』の頃の実力はどこへ行ってしまったのでしょう. てな訳でリドリー・スコットもクリント・イーストウッドやスティーブン・スピルバーグのようにあと何本映画を撮れるかを考えながら良作を生み出してほしいと切に願いたくなる映画でしたが、世間では評判がそこそこよろしいようで. ということは私が邪推しすぎなのかな? ナイキ エアマックス おっちゃんもいい歳して何を考えているの! って叱られそうな気がしてきました. マビノギ英雄伝』エピソード7"ANOTH 深夜らじお@の映画館 もそこそこいい歳をしてます. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう! ■ 【シネマグランプリ】 受付は12/23まで.