計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。


テーマ:

去る2017年9月16日-18日、新潟と長野

の両県にまたがる信越高原を舞台として、

信越五岳トレイルランニングレース2017

が開催され、計測工房にてタイム計測を

担当させていただき、私・藤井が計測

ディレクターを務めさせていただきました。

 

 


この大会は新潟県と長野県にまたがる

信越五岳(北信五岳)と呼ばれる5つの

山々、すなわち、斑尾山、妙高山、

黒姫山、戸隠山、そして飯縄山を巡る

100マイル(160km)と110kmの2つの

部門からなるロングのトレランレースです。

 

上記写真は藤井が2013年に山ノ内町

から撮影した信越五岳(北信五岳)。
右から斑尾山(1382m)、妙高山(2454m)、
黒姫山(2053m)、戸隠山(1904m)、
飯縄山(1917m)の五岳。



この大会の特徴は、大きくは3つ。
(以下、公式サイトから抜粋)

トレイルランナー石川弘樹氏がプロデュ

ースした、信越五岳を結ぶ全長160kmにも

及ぶ山岳エリアと信越高原の各地域を

繋いだ壮大なコース設定。

家族や友人が選手にサポートを提供

できるアシスタントポイントの設置、

夜間走行となる選手の安全に配慮した

ぺーサー(伴走者)の同行を許可する

区間の設定など、選手はじめ、沢山の

人々がトレイルランニングの魅力を味わ

えるレーススタイル。

参加者数の制限、大会開催前後のトレ

イルの検証とメンテナンス等、さまざまな

形で自然環境に配慮するとともに、参加費

の一部をコース近隣でトレイルの維持管理

や自然環境保護等を行っているグループ

の活動を支援するために使用。

 

(以上、転載)

 

というコンセプトで2009年に始まり、今回

で9回目の開催です。
(計測工房での計測は2011年から7回目)

 

そして、昨年まで110kmだったコースは、

今年とうとう100マイル(160km)に拡大

されました。大会プロデューサーである

石川弘樹さんは公式サイトで次のように

述べています。

 

 

10年前、この信越高原にそびえる魅力的

な5つの山々が一筆書きの道のりで繋がる

と知り、そのトレイル探しをしていた頃、

私はここで日本初の100mileレースが

できるのではないかと多くの方々と理想を

語り合いました。しかしまだ日本で100km

を越える本格的な大会がなかった時代で

いきなり100mileを走りきれるランナーは

限りなく少ない、大会もいきなり30時間を

越える運営をするのは困難と100mile

レースの開催には至りませんでした。

まずは100kmからスタートし、選手も大会

も成長していくことが理想と考えたのです。

 

開催9年目にしてようやく理想の100mile

レース開催への準備ができました。新しい

コースはこれまで深く踏み入れることの

なかった妙高エリアに50kmもの道筋を

広げ、既存の110kmコースと合わせての

全長約160km。 タイムリミットは32時間と

いうとてもハードルの高さを感じるレース

でもあると思います。ベストを尽くして進み、

走り続けなければ完走ができません。

ただこれまでの「走れる信越五岳」という

特徴は変わらず、新コースも多くのランナー

にとってトレイルを走ることの楽しみや

喜びを与えてくれるはずです。

(以上、転載)

 



写真は2011年の信越五岳で優勝者の

相馬剛選手が石川さんからインタビュー

を受けているところ。相馬選手は、信越

五岳トレイルランニングレースで2009年

の第1回から2011年の第3回まで3連覇。

日本のトップトレイルランナーの1人でした。

しかし2014年の7月にマッターホルンで

遭難され、帰らぬ人となりました。その

相馬選手が生前のブログでこんなコメント

を残していました。
信越五岳は日本のロングレース

方向性を示したepoch-makingなレース。

日本のトレラン界で、ロングの大会と

いえば、2012年から始まり、今では実質的

日本唯一の100マイル(160km)レースで

あるUTMFですが、信越五岳はさらに古い

2009年という黎明期から開催されており、

ロングの草分け的な大会でした。

そして、今年ついに100マイル化されるに

至ったのです。

 

 

しかし、今回は台風18号が日本列島に

接近。信越エリアも荒天は免れようがなく、

大会前日の発表で、コースを短縮しての

開催となることになりました。

100マイル(160km) → 102km

110km → 52km

ともに、コース途中の黒姫エイドステー

ションでの打ち切りという設定になりました。

 

 


大会前日、プロデューサーであるプロ

トレイルランナー石川弘樹さんによる

コースガイダンス。



大会前日は、スタート地点である斑尾

高原スキー場ハイジにてウェルカム

パーティ。(110kmの選手のみです)

 


信越五岳の特徴の1つ、ドロップバッグ

制度。スタート地点で預けた荷物を、

コース途中のエイドで受け取ることが

でき、そのエイドでは不要になった荷物

を再び預けることができます。
160kmの長大なレースでは刻々とコン

ディションが変化。環境に応じた装備品、

ウェアが必要なロングレースならでは

の制度。計測の観点から見るとドロップ

バッグと一緒に計測用チップも預けて

しまうという笑えないトラブルには要注意

ですが・・・。(上記写真は2016年)



スタート地点は斑尾高原スキー場ハイジ。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。


そして、9月16日(土)の19時30分、

いよいよ100マイル(短縮で102km)の

スタートです。夜のスタートというのが

100マイルならでは。

 

 

スタート!

信越五岳では初めての夜間スタート。

 

なお、今大会では参加者の皆さんの

ゼッケンに装着されたICチップによって

タイム計測をおこないました。

 



最初の計測地点は菅川ウォーター
ステーション。地面にはタイム計測用
アンテナマット
が設置してあります。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

夜間計測になります。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

菅川ウォーターステーション風景。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

菅川ウォーターステーションを通過して

いくランナー。(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

次の計測地点は斑尾高原レストランバンフ

エイドステーション。地面にはタイム計測

用アンテナマットを設置。ここではINと

OUTの両方を別々に計測します。こちら

の計測マットはINです。

二見撮影)

 

 

そしてこちらがバンフのOUTの計測

マット。(二見撮影)

 

 

もちろん夜間計測です。(二見撮影)

 

 

バンフを通過するランナー。(二見撮影)

 

 

次の計測地点は赤池エイドステーション。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

夜間はこうです。(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

赤池エイドステーションへ入ってくる

ランナー。(計測工房スタッフU氏撮影)

 

 

赤池エイドステーション風景。

(計測工房スタッフU氏撮影)

 



次の計測地点はアパリゾート妙高

エイドステーション。

地面にはタイム計測用アンテナマット

を設置。ここでもINとOUTの両方を別々

に計測します。こちらの計測マットはIN

です。(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

そしてこちらがアパリゾート妙高エイド

ステーションのOUTの計測マット。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 

 

アパリゾート妙高エイドステーション風景。

(計測工房スタッフK氏撮影)

 


次の計測地点は、国立妙高青少年自然

の家エイドステーション。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置。(計測工房スタッフY氏撮影)

 

 

次の計測地点は、赤倉観光リゾート

エイドステーション。

地面にはタイム計測用アンテナマット

を設置。(計測工房スタッフF氏撮影)

 

 

夜間計測はこのような感じです。

(計測工房スタッフF氏撮影)

 

 


各計測地点の現地では、リアルタイム

に計測するだけでなく、そのデータは

WEB速報・人数管理システムの

TRAIL SEARCH 」にもUPされていき

ます。(二見撮影)

 

 

各計測地点ではワンボックスカー車内

で計測オペレーションをおこない、交代

要員は車内で仮眠を取りました。

(計測工房スタッフF氏撮影)

 




ちょうど、100マイル(短縮されて102km)
の先頭の選手がフィニッシュする少し前、
9月17日(日)の朝5時30分に、斑尾の
スタート地点では、110km(短縮されて
52km)がスタート!(二見撮影)

 

 

そして今回急きょ短縮されたコース

でのフィニッシュ地点は黒姫高原。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 

 

100マイル男子先頭フィニッシュ!

優勝はネパールのサンゲ・シェルパ選手

(右側)でした。

 

 

プロデューサーの石川さんからインタビュー

を受けるシェルパ選手。

 

 

100マイル男子のトップ3。

左から3位小原将寿選手、1位サンゲ・

シェルパ選手、2位野本哲晃選手。

 

 

そして100マイル女子優勝は高島由佳子

選手でした。

 

 

110km男子優勝は山田琢也選手(左側)。

 

 

フィニッシュ地点に設けられた計測テント

にて、各地点の通過情報の管理、記録

集計にあたりました。(二見撮影)

 



今回も「TRAIL SEARCH 」を実施。
TRAIL SEARCH はロングのトレラン向け

に開発した「WEB速報サービス」兼「レース

人数管理機能」が一緒になったシステム
です。今では大会運営に欠かせないシス

テムとしてご利用いただいています。

 

 

今回、フィニッシュ地点のMCさんの前に

PCを設置し、フィニッシュした選手の氏名

が表示されるようにし、MCさんが1人1人

のお名前を読み上げました。

 

 


信越五岳では多くの選手が1人ではなく、

ペーサーと手を取り合ってフィニッシュ

する光景が見られます。信越五岳に

特徴的なペーサー制度。コース途中の

エイドステーションからフィニッシュまで

の後半のレースはペーサーと一緒に
走ることができます。

過去の大会プログラムによると、
(以下抜粋)

・大会プロデューサー石川弘樹氏

トレイルランニングへの深い理解と

愛情によって導入されたペーサー

システムは、160km/110kmに及ぶ

信越エリアの神秘的なトレイルを、

信頼するもう一人のランナーと分かち

合うことができる本大会の魅力的な

特徴である。
(以上、転載)

 

と記載されています。
ペーサーと共に戦うと、完走の喜びも

2倍。全参加者の3割弱にあたる約300人

の選手がペーサー制度を利用しました。

1人では困難な長大な道のりも、ペーサー

との二人三脚なら乗り越えられる場面も

多くあることでしょう。
ペーサー制度は信越五岳トレイルラン

ニングレースに深く根付いています。

 



そして、完走した皆さんには氏名とタイム

が彫られた木彫りの完走証が後日に送付

されます。(写真は2015年に110kmを完走

した計測工房社員二見のもの)



5つの山を駆け巡る100マイル/110km

の信越五岳トレイルランニングレースは、

計測工房にとってはロングのトレラン計測

の原点。2011年当時、ロングのトレランの

ことを何も知らなかった我々は、ロングの

トレラン計測とは何ぞやということをすべて

信越五岳から教わりました。

 

 

我々は、まだトレランをよく知らない状態

でこの信越五岳の仕事を始めましたが、

その後、右肩上がりに他のトレラン計測

の仕事が増えるにつれ、信越五岳がいか

に先鋭的で、エポックメイキングな大会

であるかが実感できています。

 

ペーサー制度、アシスタントポイント制度、

ドロップバッグ制度、そして100マイルに

なっても最後まで走れるコース設定。

 

プロデューサーの石川弘樹さんによる

渾身の力作と呼ぶにふさわしい大会です。

 


今回の100マイル化は、トレラン業界に

とってもビッグニュースであり、事前に

各種のトレラン雑誌やメディアでは、

こぞって信越五岳のことが取り上げられ

ました。石川さんの100マイル化にかける

思いも詳しく紹介されています。

 

今年、悲願の100マイル化も、台風接近

にともなう荒天のため、距離短縮での

開催にならざるを得ず、誰よりも悔しかっ

たのは石川さんご自身に違いありません。

 

信越五岳は来年が節目の10回大会。

10回記念大会こそ、本当の100マイル

レースが開催されるよう心から願います。

今年は、そのための壮大なプロローグ

だったと思います。

 


This is timing man.
We are professional timing man.
Born this way.
This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の
機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がり
ますように。

 

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