計測工房社長・藤井拓也のブログ

マラソン大会などのスポーツイベントのタイム計測のプロフェッショナル、株式会社 計測工房の社長である藤井拓也のブログ。


テーマ:

昨日は、長野県上伊那郡中川村にて

第10回信州なかがわハーフマラソン

が開催され、計測工房でタイム計測を

担当させていただき、緒方が計測ディ

レクターを務めさせていただきました。
私・藤井はサポート役として従事しま

した。



奥に見える残雪の中央アルプス。

手前を流れるのは天竜川。

日本人の心に響く原風景のような光景。

「日本で最も美しい村連合」にも加盟

している中川村です。

今大会の参加人数は3,500人強。
人数だけ見ると、凡庸な中規模の市民

マラソン大会です。しかしアクセスが良

いとはいえない人口5,000人の村での
3,500人強の参加人数はものすごいこ

とです。ちなみに、第1回大会は800人
の参加でした。毎年参加人数が増え、

今年はついにエントリー締切前に定員

の3,500人に達してエントリーを途中で

打ち切りました。

これだけ支持される大会であるには、

理由があります。

なお、この信州なかがわハーフマラソン

の愛称は「ナカハマ」なので、以下の

文中ではナカハマと表現します。



 

 

参加者の皆さんはまずは受付から。

特大フォントがわかりやすい。

 

 

鯉のぼりがお出迎え。(こどもの日)

 



選手受付は当日の混雑を緩和するた

めに、大会前日も受付を実施。選手に

優しい配慮の1つ。

 

最近の市民マラソン界では、ゼッケン

を事前に参加者に送付して、当日の

選手受付をなくす方式が主流になって

きました。
それは参加者側にとっては当日の朝

に行列に並んで受付をしなくてもよい

メリットと、主催者側にとっては受付の

人員配置が不要になるメリットがある

のですが、このナカハマでは、あえて

その逆を行きます。選手受付を、
前日や大会当日の朝、来場してくだ

さった皆さんに、来て下さったことに

対する感謝の気持ちを直接伝える

貴重な時間」と位置付け、受付を大切

にしています。
(大会スタッフブログより抜粋)
ですからゼッケンの事前発送をせずに、

この選手受付の時間を重視しています。

 

何でも合理的・機械的に済ませたがる

現代人にとって、昔ながらの人と人と

のコミュニケーションは本当に大切。

ナカハマが支持される一端が見えます。

 

そして受付での最大の仕掛けが・・・、



受付の後にはハズレなしの抽選会に

そのまま誘導されます。村の特産物が

必ず当たります。受付を済ませたこの

時点で他のマラソン大会では味わえ

ない満足感があります。



遠来者賞、健脚賞、ちびっこ賞の特別

賞もあり、該当者はさらに賞品がもらえ

ます。



大会オフィシャルグッズ販売所では、

一流デザイナーさんデザインで毎年

完売必至のTシャツや、大会オリジナル

デザインのジャムやジュースや日本酒

や饅頭も販売されています。



今大会のロゴ、パンフレット、ポスター、

参加賞バスタオル、そして販売された

グッズ各種のデザインは全て一流の

デザイン会社であるTYPEFACE さん

によるもの。田舎のローカル大会に

ハイクオリティのデザインを融合させる

のもナカハマ自慢の1つ。

 

 

ナカハマでは参加賞は、フィニッシュ後

にかけてもらえるバスタオルですが、

今回は第10回記念ということで特別に

タカラトミー公認の「ナカハマ版人生

ゲーム」が参加賞として配布されました。

内容は「市民マラソンあるある」と

「10年間のナカハマエピソード」になっ

ており、家に帰ってもナカハマが楽しめ

る仕掛けです。




今大会で配布されるゼッケンは1人2枚

ですが、そのうち背中のゼッケンには

写真のように「お住まいの地名」が書い

てあり、応援する側も「●●県から来て

くれてありがとう」という応援ができ、

参加者同士も同郷のランナーを見つけ

て交流するきっかけになれるという

ナカハマ名物です。



また、第1回大会から毎年連続出場さ

れているランナーだけは特別なゴールド

ゼッケンでプレミア感を演出します。

 

 

スタート地点です。

地面にはタイム計測用アンテナマット

設置してあります。

 

 

整列は自己申告タイム別のブロック制。

 



ハーフマラソンの部のスタート。

 

 

ローカル大会には珍しいタイマー付き

先導車まで投入されるのがナカハマ。

 

 

 



コースは伊那谷特有のアップダウン

ばかりのタフなコースでタイムを狙える

コースではなく、それは大会側からも

明言されていますが、この大会はタイ

ムだけのために参加するものでは

ありません。

コース上には、多くのエイドステーショ

ンも設けられていますが、さらに村人の

方の私設エイドステーションもあります。
またハーフマラソンの終盤にはアイス

「ガリガリ君」エイドもあって名物です。

なお私設エイド秘話ですが、
自宅の前を、見たことのないような数

のランナーが走り抜けるのを目の当た

りにして、こりゃ一大事とばかりに玄関

を飛び出して、なにか食べるものを出し

てあげねば、と様々なもてなしを始め

てくださった村の方々が、私設エイド

として自然発生的に誕生」したそうです。
(大会スタッフブログより抜粋)


コース沿道では村人の方が声援を送っ

てくださり、大会プログラムを見ながら、

ゼッケン番号で参加者の名前を調べて

名前を呼んで応援してくれたりします。



フィニッシュ地点です。
地面にはタイム計測用アンテナマット

が設置してあります。なお、今大会では

選手の皆さんのゼッケンに装着された

ICチップでタイム計測をおこないました。
 

 



フィニッシュ前の直線は、これまた名物

のレッドカーペットを走ります。



ハーフマラソン男子で優勝したのは、

地元中川村出身で、山梨学院大学時

代は箱根駅伝も走った桃澤大祐選手

で3連覇でした。

 



そして、フィニッシュでは優勝者だけで

なく、3,000人全ての完走者にフィニッ

シュテープを張ってくれます。

この大会を支えているのはボランティア

スタッフの頑張りがあってこそ。



フィニッシュ後にはボランティアスタッフ

から参加賞のバスタオルをかけてもら

えます。



その後に配布されるのは、特製おに

ぎりの詰まった飲食物。



さらに、その先にはフルーツやリンゴ

ジュースのエイドステーション。

フィニッシュ後には大好評。

 



こちらは完走証発行所です。



フィニッシュした参加者の皆さんには

各自のタイムと順位の印刷された

完走証が発行されました。

前述したようにフィニッシュしてから、

飲食物サービスやエイドを経てから

完走証を受け取りに来る導線のため、

完走証発行で混雑しません。

 

 

完走証は毎年素朴さが好評のデザイン

です。ハーフマラソンはグロスタイムの

他にネットタイム入り。




なお、完走証でもお楽しみがあり、
ラッキー賞として各部門に飛び賞
があります。

 

 

さらに重要な仕掛けが、完走証と一緒

にアンケート用紙を配布していること。

アンケート用紙の記入コーナーがあり、

完走証をもらった後でその場でアンケ

ートに大会の感想を書いてもらいます。

その場で書いてもらうというのが一番

リアルな生の感情をキャッチできます。




アンケートは提出すると粗品がもらえ

ます。こうした得られた参加者の生の

意見を来年以降の大会運営の改善に

役立てています。目に見える仕組化が
素晴らしく、他の大会でも参考にして

欲しい手法です。
 

 


表彰式にも工夫があり、次はどの種目

の表彰をするのかのステータスを看板

に表示しています。25種目もあるので、

小さな工夫ですが助かります。

 



ナカハマにはマスコットキャラクターの
「なかはマン」がいます。人気者で、

開会式では毎年恒例の漫才も披露。

 



お花が植えられたプランターの1つ1つ

にも「なかはマン」のシール。小さな

部分にも心づくしがあり、神は細部に

宿っています。
 

 

今年は第10回大会ということでゲスト

の皆さんをお招きしていました。

右が横溝三郎さん、中央が弘山晴美

さん、左が王華碧さん。

 

横溝三郎さんは、「数年前まで、パナ

ソニック女子陸上部の監督をしながら、

箱根駅伝の解説でおなじみでしたが、

現在は東京国際大学の駅伝部総監督

として、創部4年で学生を箱根駅伝に

導くなど、変わらぬ活躍ぶりで長距離

界の発展に尽力されています。
ナカハマの前身の中川ウォークマラ

ソンの時代にもゲストとして何度も

中川村へいらしてくださっており、

中川村とはとても縁の深い方です。

(大会スタッフブログより抜粋)

 

 

 

紹介が最後になりましたが、フィニッシ

ュ脇のトラック荷台で緒方が計測オペ

レーションをおこないました。

 

 

 

このナカハマは、自治体(行政)が主催

している大会ではありません。

村のランニング愛好家の有志が実行

委員会を構成されています。純然たる

民間の大会。地元の企業や個人の方々

から協賛金や現物協賛を募集し、当日

はさらに約300人ほどのボランティアの

皆さんの協力で運営されています。

中枢の実行委員会メンバーも決して

人数は多くなく、ありとあらゆる作業を

手作りでおこなっています。

 


大会スタッフブログを読み込むと、

大会の神髄を拾うことができます。
ナカハマが、初期の頃から目指して

いる「おもてなし」の姿の究極は、ディ

ズニーランドです。マラソン大会は

テーマパークではありませんが、キャ

ストが来場者に対する姿勢は、見習

うところがたくさんあります。ナカハマ

を立ち上げるにあたって、ディズニー

ランドのおもてなしの本を読んで勉強
させていただきました

(大会スタッフブログより抜粋)


「おもてなし」とは、ただただ物品を

提供することではないと思います。

「感動」というお土産をたくさん持って

帰っていただくことだと思っています
(大会スタッフブログより抜粋)

他大会から学ぶことは非常に多く

ありますが、模倣に終わらせず毎年

新しい気持ちで、新しい企画を必ず

生み出していくことが大切だと考え

ています。 どこまで続けられるかは

分かりませんが、マラソン大会界を

牽引していくことのできるような、

そんな存在感のある大会に育てて

いけたらいいなと思っています
(大会スタッフブログより抜粋)

回を重ねるごとに、この大会は、

参加者のみならず、村内のボラン

ティアの皆さんや、沿道の応援の

皆さん、さらには協賛企業や農産物

を提供くださる皆さんなど、関係する

すべての皆さんのイベントであると

強く思うようになってきました。
「わかちあい」という言葉を新しい

合言葉として掲げることに致しまし

た。感動・感謝・達成感。あらゆる

感情をシェアし、スタッフとランナー

の皆さんの双方向から、「ありが

とう」という言葉が自然に生まれ

てくるような、そんな大会への進化

を目指します
(大会スタッフブログより抜粋)

 

昨日発売の「ランナーズ」誌で、

2016年の大会100撰が発表されま

した。我らがナカハマも、全国の

そうそうたる大会に混じって、今回

も選んでいただくことができました。
ナカハマは、エントリー開始から

瞬時に定員になってしまうような

人気大会ではないので、100撰とは

いえ、まだまだ認知度が高くないの

だと思いますが、全国の人気大会

に見習い、学ぶところは学んで、

これからも頑張っていきたいと思い

ます。全国各地で有名な都市開催の

大会が生まれ続けているので、波に

押されて、ナカハマもいずれ100撰

から消える日もあるかも知れません

が、落ちのないように、当日まで準備

をし続ける気持ちは他の大会には

負けていないと思いますし、ランネット

のコメントや、当日に参加者の皆さん

から頂戴するアンケートを読ませて

いただいても、自称ではありますが、

日本一の楽しい大会なのだと信じて

います。

(大会スタッフブログより抜粋)

 

 

 

ご縁があって計測工房で第1回大会

から関わらせていただいていますが、

とうとう節目の第10回大会を終えま

した。実は計測工房も創業10周年。

ナカハマと歩みを同一にしてきました。

 

10年という時間の中で、ナカハマも

計測工房も変化し、成長してきたと

思います。今私が思うことは、「マラ

ソン大会の運営も、会社の営みも、

終わりなき挑戦である」ということ。

 

ナカハマは本当に少ない人数での

実行委員会の皆さんが努力に努力

を重ねて、たゆまぬ創意工夫でここ

まで来ましたが、どんなに努力しても

少数ですが不平不満意見やクレーム

も出ます。「これで完璧、完成。1人と

して不満やクレームなどない」など

という大会の姿は現実にはありえま

せん。それは会社の営みでも同じで

どんなに努力しても、完璧や完成な

ど程遠いのが現実です。だからと言っ

て努力を放棄してよいということでは

なく、「終わりなき挑戦を続ける」こと

自体に意味があるのだと思うように

なってきました。それを学んだ今回の

第10回信州なかがわハーフマラソン

でした。

 

 


This is timing man.
We are professional timing man.
Born this way.
This is an everlasting journey.


今回も一期一会の貴重な仕事の
機会を頂戴したことに感謝です!
この現場が次の現場に繋がり
ますように。

 

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