2008年10月21日

陶板名画の庭

テーマ:京都フォト
陶板名画の庭

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2008年10月19日

フジヤマプリン

テーマ:カレー・エスニック料理

甘いもんと辛いもん。甘いもんを食べたあとは辛いもんが食べたくなり、辛いもんを食べたあとは甘いもんが食べたくなる。この、ヒトとしてプリミティブに持つ嗜好を、ひとつの店で完結させてくれるカレー屋さん「フジヤマプリン」。店名に「プリン」と銘打っておきながら、その実、主役はカレーというトリッキーなセンスがなかなか素敵。「大学翻訳センター」のくせに化粧品や健康食品を売っているDHCと手法が酷似している(いや違う)。ひっきりなしに車が往来する片側一車線の天神川通りに面する微妙なロケーションながら、春には一変、桜並木と化する天神川を眺めながらの食事は趣があっていいかも……などと想像してみたりする元・右京区民、ここにひとり。カレー臭(加齢臭)漂う店内は、チープな表現で済ますならば「ロハス」な雰囲気。ウッディーで明るくて清潔で、小物や雑貨類の配置にしても抜け目がなく、食器類のチョイスもいい感じ。地に足がついていない形骸で取って付けたような店作りではなく、さりげなく、でもしっかりと、筋が一本通っている絶妙なセンスでもって、決して大きくはない店内が満たされている。これはこじゃれている。店周辺の雰囲気との乖離こそが唯一のネックと言えるかも。肝心のカレーは、喫茶店のおばあちゃんから製法を引き継いだという伝説のカレーらしく、やや甘口な風味ながらもしみじみ美味い。フェミニンでこじゃれたボリュームなのが玉に瑕で、すっきり味のプリンを食して口の中のカレー臭が雲散霧消したあと、またもやカレーを食いたくなるという衝動。食いしん坊さんは予め大盛りを注文して、このスパイラルに陥らないよう、ご注意をば。

フジヤマプリン (カレーライス / 西京極)
★★★★ 4.0

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2008年10月14日

藤崎奈々子は豚骨ラーメン

テーマ:ラーメン

芸能人の名を冠する飲食店に初めて入店。その名も「藤崎奈々子は豚骨ラーメン」。身も蓋もない直球勝負な店名に物怖じしたら負け……いや、ある意味勝ちかも。店内には、当然ながら奈々子はいない。どこを見回してみても、いない。あるのは、奈々子の顔写真と共に掲示されたメニュー類。さらに、切り盛りする店員はメンズオンリーという、半ば悪意に満ちているとも言える意外性。入口で靴を脱いで、下駄箱に靴を入れて、鍵を取って、素足で入店するという、前代未聞な店構え。低予算なのか、確信犯なのか、改装具合がとても中途半端で、居酒屋としての趣そのままにラーメンをずるずるとすする姿は甚だ滑稽。肝心のラーメン自体はスープといい、麺といい、「凡庸」という言葉以外に表現が思いあたらない。「豚骨ラーメン」という言葉から万人が想像する、まさにステレオタイプな、最大公約数な風味の豚骨ラーメン。このラーメン店のプロデュースに、奈々子がどのくらい関わっているのか、事実は知り得ない。だけど、とにかく言えるのは全てにおいて中途半端だということ。どうせ奈々子の名を借りた「だけ」のラーメン店ならば、もっと割り切って店内に等身大人形とはいかないまでも、等身大ポップを置くだとか、液晶テレビで奈々子のムービーを流すだとか、店内放送で奈々子の肉声アナウンスを延々流し続けるだとか、それくらいのあざとさがあってもいいんじゃないかと。個人的には775円ぽっきりの775(ななこ)定食が無かった時点で幻滅だ。さらに言えば看板の奈々子の写真は発色がなんだか薄暗いし、箸ですくったラーメンを見つめる真剣な横顔のアングルも意図するところが謎。スープの味見をしている写真にしてみても、毒物騒ぎの食品を記者会見で敢えて頬張る某大臣を彷彿とさせるようで形骸な絵面。旬を過ぎたアイドルという理由があるにせよ、「焼肉小倉優子」のような胸キュン☆ビジュアルで勝負するくらいのあざとさがもっとあってもいいんじゃないかと。もちろん、メニューの立案自体に奈々子が参画するほうが好ましいのは言うまでもない。「奈々子が有名店で3日間だけ修行してなんとか作ってみたラーメン」だとか、「見よう見まねで餃子を作ってみたらできあがってしまった餃子っぽいもの」でもいいじゃないか。所詮いちアイドルに過ぎないのだから、背伸びをする必要は毛頭無し。等身大の奈々子で勝負と来たら、ソウルを感じるし、いくら不味くても私は食う。それはそれでハッピーだし、インパクト大だ。そういう割り切りが無い、中途半端なスタンスの芸能人店ならハッキリ言って存在価値が無い。最後に一応、私は藤崎奈々子のファンでも、興味があるわけでも、全く、無い、ほんとに。

藤崎奈々子は豚骨ラーメン 新堀川横大路 (ラーメン / 中書島)
★★★☆☆ 3.0

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2008年10月11日

あきひで

テーマ:ラーメン

現時点で京都で一番美味いと、大仰ではなく素直に思えるラーメン。こってり風味の極北ながらも、短絡的で合理的な後付けのくどさはなく、あくまでもスタンスは実直、それも、ほぼ「愚直」の域に達しそうな実直さ。骨だけをただひたすらに煮込んだスープ。舌の柔突起の上を、微細な骨の粒子がさらさらっとかすめていく、この感触、この名状し難い異物感。舌で味わい、鼻で嗅ぎ、脳味噌に刻まれるこの確固たる存在感は、誤解を恐れずに言えば、既に唯我独尊の、ひとつのアートだ。のちに登場した割節ラーメンは、魚系のダシが追加された新機軸。世に蔓延る「Wスープ」なる低俗で恣意的な表現を駆逐するぐらいの、実直な「和」がここにある。しみじみ、でもがっつり美味い。こいつは和食だ、日本だ、うーん、イッツ・ジャポーン。不定休という点が「あきひで」の唯一のウィークポイント。かくいう私も何度もフラれた。意気揚々と一乗寺へ赴き、店の前で茫然自失で立ち尽くしたあの日。何度もフラれた結果、休店の場合を想定して「高安」「鶴はし」「夢を語れ」等、別候補を想定しつつの一乗寺行脚。しかし世はネット。灯台もと暗し。営業情報を掲載する公式サイトの存在に気付くのが遅すぎた。でも、今でもそれは敢えて見ない。これからも実直にいく。意固地とはまた違う。営業日にたまたま出会えた僥倖、その高揚を大切にしたいから。愚直だな、いやいや、これは馬鹿以外の何者でもない。

らーめんや亜喜英 (あきひで) (ラーメン / 一乗寺)
★★★★★ 5.0

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