【感想】東の海神 西の滄海―十二国記/小野 不由美 | ひねもすのたり

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東の海神(わだつみ) 西の滄海―十二国記 (新潮文庫)/小野 不由美
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十二国記シリーズ3作目です。
「魔性の子」をカウントすると4作目だけど。
「魔性の子」はカウントせずに、「月の影 影の海」を1作目としてカウントしていっていいんだよね?

この辺りの巻は、アニメ化されたのを観ていたから、話は知っています。
終盤の、堤を築いたり切ったりのあたり、どうなるんだ?って観てたの覚えてるわ。

時系列では、1作目の数年前だった2作目よりさらに過去、500年くらい前の話なので、延王・尚隆の治世がその後500年続くことはすでに解っている状態でした。
だから反乱が起きても、麒麟が浚われても、上手く解決するということは解っている状態でしたが。
どうやって解決するかが気になったw

尚隆は一見ダメ王なんだけれど、ちゃんと政策・戦略を練っていて、実はちゃんとしてる人(笑)なんだっていう事が視聴者によく解る話でした。
彩雲国物語と違って(* Ŏ∀Ŏ)・;゙.:';、ブッ

さて、物語ですが。
蓬莱(日本)の戦国時代、瀬戸内の水軍の跡取りとして生まれた小松三郎尚隆が、異世界に行って、雁国の王に即位してから20年後が「現在」の舞台であるお話です。
延麒・六太との出会いなどが、回想シーンで披露されます。

蓬莱で尚隆の国を滅ぼしたのって、村上水軍だったのかwwww
関係ないけど、ちょっと前に話題の本で、村上水軍の本があったな。
村上海賊の娘 上巻/和田 竜
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話題だったけど、面白いのかね?
尚隆ん家の小松氏ってのも、戦国時代に本当に居たらしいっす。
これで毛利(元就)とかアニキ(長曾我部元親)とか、戦国BASARAのキャラが登場してたら神だったけど、時代がちょっと違ったらしい…。

後の犬狼真君である更夜が登場しますが。
アニメのおかげで石田彰の声で再生された(* Ŏ∀Ŏ)・;゙.:';、ブッ
いつものことなんですが、アニメの先入観が結構強いなー。
まあ私の場合、十二国記もアニメから入ったようなもんだしね。
六太のセリフは、当然ウソップ(山口勝平)の声で再生されてる(;´∀`)

同じように捨て子だった六太と更夜。
同じように王(国?)を欲していても、理由も違えばやり方も評判も違う尚隆と斡由。
似ているような、正反対のような、それぞれ二人の対決を描いて、尚隆と六太のキャラクターを浮き彫りにしていったような巻でした。

尚隆に変なあだ名をつけられた雁国の官吏のみなさんも登場して、その後500年続く延王の治世の、最初の基盤が築かれていく様が、大筋としてありました。

まー面白いです。
なんというか…、二次創作が盛り上がってた理由が解るw