他のところでコッソリ見つからないように書いていましたが、ちょこっと書き直し&引っ越しを機に、外に出てきてみました。
あり得ない設定の人物たちが都合よく話を展開する、昔懐かしい少女漫画風ストーリーです。

きっと、つっこみどころも山のようにあります…… 苦笑


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2012-02-15 16:19:17

Happiness 2

テーマ:II-13 Happiness
「よう、エド!久しぶりだな」
日曜のお昼近く、STEP INのロッカールームに入るとケニーが声をかけてきた。
「2週間ぶりくらいじゃないか?」
「そうだね。……何だか随分来なかった気がするよ」
ロッカーの扉を開けながらエドが答えた。
「よくウォーミングアップしろよ。あまり動いてないんだろ?」
「ああ。でも先週から、基礎クラスを何回かは受けたよ」
エドはそう言うと、少しためらいながらバッグの中の稽古着を引っ張りだした。
「そりゃ、賢い選択だ。……で、彼女は?」
「一緒だよ。ただ……」
そう言ってエドは、少しばかり困った顔をした。
「ただ、何だ?」
「彼女は、僕がクラシックをやっていたことを知らないんだよ。彼女は僕が踊るなんて夢にも思っちゃいない。今朝も、君に会うならクラスが終わる頃に行けばいいんじゃない?って言うし。だから、どうせSTEP INまで行くならクラスを受けたらって連れて来たんだ。彼女は僕がクラスが終わるまで見学してるか、ロビーでお茶でも飲んでると思ってる」
その言葉に、ケニーが目を丸くして
「えっ?どうして自分も踊るって言わないんだ?」と聞いた。
「……言い辛くてね。彼女と出会ったのはダンススタジオだったけど、……僕はそこを運営している会社のコンサルタントとして出会っていたから」
「だからって、どうして言えなかったんだ?」
「……彼女はプロだし。……僕は自分がそう上手いとは思っていなくて、だから」
分かってくれよ、という表情でエドが言うと、ケニーはゲラゲラと笑い出した。
「何だ、エド!お前、もしかして彼女に“カッコ悪い自分”を見せたくなかったからなのか?」
エドは、少しふて腐れるように
「……僕にだって見栄はあるよ」と言った。
「まあ、でも、ここまで来ちゃゴマかせないだろ。迷ってないで、さっさと着替えろよ」
ケニーがそう言って背中を叩くと、諦めたようにエドは上着を脱いだ。
「心配ないさ。俺だってお前を初めて見た時、現役のダンサーだって疑わなかったんだから」

ロッカールームを出て、スタジオの前へ行くと、既に着替えを終えたレイが廊下に取り付けられたバーで体を伸ばしていた。レイは、エドの方へ視線を向けたが、気付かなかったようにすぐに体を後ろに反らせた。そして、ぴたりと動きを止めたと思うと体を起こし、再び稽古着を着たエドの方へ視線を戻した。
「……えっ?……エド、あなたなの?」
目を真ん丸くしてレイが聞くと、エドはケニーの方を向いて
「ほら、言った通りだろ?」と苦笑いした。
「……もしかして、一緒にクラスを受ける、とか?」
レイが『冗談でしょ?』と言わんばかりに聞くと、エドは決まりが悪そうに笑った。
その様子を隣で見ていたケニーは、思わずぷっと吹き出した。
「ケニー、笑うところじゃないよ」
エドが咎めるように言うと、ケニーはくっくと笑いながら
「だって、エド、俺には面白くて……」
と言ったあと、レイの方を向き
「ローラ先生、心配しなくても大丈夫。彼はロイヤル・バレエスクール出身の王子様だよ」
と少しおどけながら言った。
「えっ?」
レイが、聞き間違えたのかと言う表情でケニーを見た。
ちょうどその時、前のクラスが終わり、スタジオからどやどやとダンサーたちが出てきた。
「さ、とりあえず中へ行こう」
ケニーはスタジオに入り、バーの場所を確保すると、床に座って体を伸ばした。
エドは、ため息をつきながらケニーの横に来ると、タオルをバーに掛けた。
「おい、エド腐るなよ。これからだぞ」
ケニーがからかうように言った。
「別に、腐っていないよ……」
そう言いながらエドは、まだぽかんとした表情でいるレイを見た。
レイは、ためらいながらエドのすぐ右隣にバーの場所を取ると
「RBSって本当なの?」と聞いた。
「……ああ、中等部までだけどね」
「全然、知らなかったわ……。そりゃ、私も隠し事ばかりだったけど……」
レイはそう言いながら、バーに脚を乗せると
「エド、無理しないでね……。出来なければ見ていたっていいんだから。あと、よくストレッチしておかないと怪我をするわよ」と言った。
すると、それを聞いていたケニーがまたおかしそうに笑った。
「エド、いいのか?お前、本当に初心者だと思われてるぞ」
エドは、ケニーの方を向くと、苦笑いしながら床に座った。そして、脚を左右に開くと上体をぴたりと床につけた。
しばらくすると、そのクラスを担当するランディがスタジオに入ってきた。
彼は、エドの姿を見つけると
「やあ、エド。久しぶりだな」と声をかけた。
レイは、彼がこのクラスをいつも受けていたのだと知ってまた驚いた顔をした。
「さあ、バーについて!プリエから」
ランディがパンパンと手を叩きながら言うと、ダンサーたちが一斉にバーについた。
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2012-02-02 17:13:24

Happiness 1

テーマ:II-13 Happiness


レイがエドのアパートに来て一週間と少しが経とうとしていた。
あんなに不安定で別人のようだったレイも、すっかり落ち着いた様子になっていた。
来週にはシティホールで結婚の手続きをする事になっているし、その日にはジェイと千夏も日本からやってくる。

レイは、自分が今、不思議なくらい穏やかで暖かい気持ちで、10日前までの自分がまるで別人のように感じられた。

水曜の朝、エドがダイニングの椅子で新聞に目を通していると、コーヒーポットを手にしたレイが
「ねえエド、レッスンに出ていい?」と聞いた。
「レッスン?」
「ええ、来年早々からまたBDSで教えなくちゃならないし……」
「いいけど、無理はしちゃダメだよ」
「ええ。とりあえずSTEP INの初級クラスで調整しようと思って」
マグカップにコーヒーを注ぎながらレイが言った。
「わかったよ。君にじっとしていろって言う方が無理だからね」
エドは苦笑いしながら言った。
「大丈夫よ。体調もいいし、無理はしないわ」
「夜のクラスに?」
「いいえ、午後のクラスに行くつもりよ。……仕事が始まったら、嫌でも夜にでなきゃならないし」
「レイ、無理をして仕事をしなくても、自分のレッスンだけしていてもいいんだよ」
新聞を折り畳みながらエドが言った。
「無理なんかしてないわ。教えるのは好きだもの。……だだ、今はあなたが帰って来る時に家にいたいと思っただけよ」
レイがそう答えると、エドは優しい笑みを浮かべながら
「僕が待つ部屋へ帰って来るのも悪くないと思うけど」
と言ったあと、ふと思い出したように
「ああ、そうだ。土曜、出かけられる?」と聞いた。
「土曜?」
「ああ。色々と力になってくれたケニーが、君に会いたいって言うから……。多分、BDSで君のクラスを受けた事があると思うけど。プロのブロードウェイダンサーだから、初心者クラスではやたら目立っていたとはずだよ
「……ああ、じゃあ、きっと彼ね。ブロンドのくせっ毛でしょ?確か……2、3度来たかしら?」
レイが記憶をたぐり寄せるようにしながら答えた。
「土曜のSTEP INのクラスに出てるから、君を連れてこいって」
「……いけど、ケニーと知り合いだなんて知らなかったわ。どこで知り合ったの?」
「まあ、色々とね……」
エドは曖昧に答えると、「ああ、時間だ。そろそろ出ないと」と言って上着を取り上げた。レイを見つけるためには、自分がクラシックをやっていた事を知られることなど、どうでもいいと思っていたが、イザとなると言い出し辛くてごまかしてしまった。
2012-01-25 14:20:29

Tokyo 3

テーマ:II-14 Tokyo
翌日の朝8時を過ぎた頃、ジェイがコーヒーを入れていると家の電話が鳴った。
「ハイ、メイヤーです」
「ジェイ、僕だ。朝早くにすまない」
「ああ、エド。大丈夫よ。もうこっちは8時を過ぎてるし」
「色々、心配をかけてすまなかった」
「いいわよ、もう。あなたたちが一緒にいるなら、それでいいわ。……正直、もうあの子はずっと見つからないんじゃないかって、ね。少しそう思っていたから」
「……僕だって、同じだよ。もうダメなんじゃないかって。でも、そう思い始めた時にケニーが、彼女の手がかりを見つけてくれて。でも、あの日、パトリックに会わなければ、僕は彼女を永遠に失っていたかもしれない」
エドはそこまで言うと、レイが自殺未遂を起こした事を仄めかしてしまった気がしたが、ジェイは気づかない様子で
「まあ、じゃあパトリックには一生頭が上がらないわね」とからかうように言った。
そして、今度は真剣な声で
「で、エド、レイとは、どうするの?」と聞いた。
「どうって?」
「だから……、この先よ。お互いに色々と難しいとは思うけど……、結婚とか……」
少し歯がゆそうにジェイが聞いた。
「それなら、長い間心配をかけたけど、もう大丈夫だよ」
エドが柔らかな声で言うと、ジェイは少し驚いたて
「……それは、レイと結婚するって事?本当に?」
と聞き返した。
「もう、プロポーズして、返事も貰ったよ」
電話の向こうで、ジェイは驚きと嬉しさでしばらく言葉を失った。
「……ああ、……よかった!本当に!今日はなんて素敵な日なのかしら。あなたからそんなことが聞けるなんて。私、ずっと、ずっとこんな日を待っていたのよ」
ジェイの声は少し涙声になっていた。
「……それにしても、再会して1週間足らずでもうプロポーズなんて、あなたにしては手際が良すぎるわね」
ジェイが少し鼻をすすり上げながら言うと、エドは苦笑いしながら
「彼女と結婚しようと決めたのはもう2年も前だからね。手際がいいってわけじゃないよ」と言った。
「ああ、そうだったわね。……あの子がアメリカに戻る前に言っていたわね。そういえば。……でも、よく、イギリスのご両親を説得したわね」
ジェイが聞くと、エドは
「まさか!」と笑った。
「イギリスの家はもう僕にとっては無関係だよ。僕はアメリカで暮らすし、望んだ相手と結婚する」
「じゃあ、あっちには何も?」
「ああ、もちろん。わざわざ向こうが騒ぎ立てそうな事を報告する必要はないよ」
エドがそう答えると、ジェイは少し沈黙した後
「……エド、あなた変わったわね。強硬手段に出るなんて、以前のあなたからは考えられないわ」と言った。
「何が一番大切か、今の僕にはよく分かっているからね……」
「で、いつ結婚するの?早々に?」
「そうだね。出来るだけ早く。多分再来週には」
エドが即答すると、ジェイは
「善は急げ、ね」と安堵したように笑った。
そして、少しの間ジェイは考えるように沈黙すると
「ね、来週末にならそっちに行けるわよ。証人が必要でしょ?」
と言った。

2012-01-21 14:08:16

Tokyo 2

テーマ:II-14 Tokyo
電話の向こうでは何やらやり取りをしている声が聞こえてくるが、はっきりとは聞き取れない。
「ちょっとエド!黙ってないでなんとか言いなさいよ!」
思い切り受話器に向かって叫ぶと、少しの沈黙の後
「……ジェイ?ジェイなの?」
と先ほどの女性の声が言った。
「えっ?」
それは聞き覚えのある声だったが、ジェイはすぐにそれが誰か理解できず、黙ってしまった。
「……私よ、ジェイ。……連絡もしなくてごめんなさい」
なぜ分からなかったのか、その声とアクセントは、紛れもなくレイのものだった。
ジェイは予想すらしなかった展開に目をまん丸くして、言葉を失った。
「ジェイ?」
レイの問いかけに我に返ると、まだ信じられないといった様子で
「……レイ?あなたなの?」と聞いた。
「ええ。私よ」
その答えを聞いた瞬間、ジェイの目から涙がぼろぼろとこぼれた。
「……ああ、レイ。ずっと、ずっと心配していたのよ。本当に……、どうしてたのよ?」
「ごめんなさい……」
電話のやり取りを聞いていた千夏は、少し混乱した様子で
「レイって……レイってどういうこと?エドに電話したんじゃなかったの?!」
と小声で言った。
ジェイはその言葉に、またハッとすると、涙を手の甲で拭い
「ちょっとレイ、今、あなたどこにいるの」
と聞いた。
「どこって……、ニューヨーク……」
「そうじゃなくて……。私は、一体どこに電話したのか、ちょっと分からなくなってるんだけど……」
混乱気味にジェイが言う。
「……エドのアパートよ。あなたが電話したのはエドの番号」
「そうよね、レイ。あなたに電話したくても、私は番号すら知らなかったのを忘れそうになったわ」
その言葉にレイは苦笑いすると
「……エドに、代わるわ。用事があったんでしょう?」と言い、受話器をエドに渡した。
「ジェイ、驚かせて済まなかった……。君にはすぐに連絡すべきだったんだけど……」
ジェイはため息をつくと
「まったく、驚かせてくれるわね。あんたたちは……。心臓が止まるかと思ったわよ」
と言った。
「で、こんな朝っぱらからレイがあなたの家の電話に出るってことは、一緒に暮らしてるってこと?」
「ああ」
「……そう、ならいいのよ。いいんだけど、どうしてすぐに連絡をよこさないのよ。私たちだって心配してたんだから」
「すまない……。彼女とは、まだ再会して1週間くらいで色々と……」
「1週間?!」
「ああ」
「……あなたにしては手際がいいわね」
感心と驚きが混じったようにジェイが言った。       
「ジェイ、すまないけど時間が……。また夜に電話するよ」
「ああ、そうね。そっちは朝だものね。レイによろしくね」
そう言ってジェイは電話を切った。
ジェイは、まだ少し信じられないという表情をしている。
「レイは?あの子、彼と一緒なの?」
「そう。まだ一週間前に会えたばかりだって。で、もう一緒に暮らしてるそうよ。驚いたわ」
「手際がいいって、そう言う事だったの」
「でもまあ、これでやっとひと安心だわ」
「本当ね。やっと収まるべきところに収まったって感じ」
「また夜に電話するって言っていたから、今度はこっちが朝っぱらから電話で起こされるわね」
やれやれ、と言う調子でジェイが言った。
「じゃ、私はそろそろ帰るわ」
千夏はそう言ってドアに向かった。そしてドアノブに手を掛けながら、ジェイの方を振り返って言った。
「あ、そうだ。レイのアドレス、聞いておいてくれる?」
「オーケイ。分かったら連絡するわ」
ジェイがそう言うと、千夏は「じゃ、おやすみ」といってドアの外に滑り出た。

2012-01-14 12:37:20

Tokyo 1

テーマ:II-14 Tokyo

もう、11月が終ろうとしていた。
エドがレイを追ってニューヨークに移って半年以上が過ぎようとしていた。
デジタル•ウェーブ•インターナショナルのスタジオ事業部では、PCの前でニューヨークの舞台やダンススタジオの情報をチェックしている千夏の姿があった。レイが去って以来、時間さえあれば、レイの手がかりがないかを捜すのが習慣になってしまっていた。
あのレイが、踊る事をやめるなど考えられない。どこかで踊っているか、教師をしているはずだと思っていた。そして、ある記事を目に留めた。
それは、2週間前に行われたシカゴのジョージ•スター・バレエ団の舞台評だった。
パトリックが所属するバレエ団の舞台評だったので読み始めたのだが、数行読んだところで、千夏は視線を止めた。
そして、固唾をのむようにしてその記事に目を凝らすと、突然席を立ち、携帯電話をつかんでエントランスへ飛び出した。
「もしもし、ジェイ?!レイの……、レイの居所が分かったわ!」

仕事を終えると、千夏はKINGSへ直行した。
店は休みで『CLOSED』の札が掛かっていたが、ジェイは入り口のロックを解いて彼女が来るのを待っていた。
千夏は、カウンターのスツールに腰掛けるなり
「もう驚いたのなんのって……」
と言いながら、バッグの中からプリントアウトした記事を差し出した。
「ほら、ここ。ローラ•バークレーって」
ジェイは、身を乗り出すようにしてその記事を読んだ。
「本当……、レイだわ、これ」
「パトリックったら……、どうして教えてくれなかったのかしら」
悔しそうに千夏が言った。
「多分、レイが口止めしたのよ」
そう言ってジェイはグラスにビールを注いだ。
「そうよね……。でなきゃ、あのパトリックが黙っているはずないわね」
「でも、とりあえず一安心だわ」
ジェイは少し安堵した様な口調でそう言うと、千夏の前にビールのグラスを置いた。
「エドは知っているのかしら?ニューヨークでしょ?彼」
「わからないわ。彼がこの手のサイトまで目を通していれば知っているだろうけど、何の連絡もないって事は知らない確率の方が高いわね」
「ジョージ•スターの公演に出てるってことはシカゴにいるのかしら?」
「どうかしらねぇ。公演自体はニューヨークだから、ニューヨークってこともあり得るわね」
「とりあえず、帰ったらパトリックにメールしてみるわ」
「えっと、今10時前ね……。ちょうどあっちは朝の7時……。起きてる頃ね」
壁にかかった時計を見てそう言うと、ジェイは電話の子機をとった。
「電話するの?」
「もちろん」
ジェイはエドの番号を手早く押した。
しばらく呼び出し音が続いた後、受話器が取られた。
「Hello?」
わずかなノイズ混じりのそれは、エドの声ではなく女性の声だった。
ジェイは驚いて一瞬言葉を詰まらせ、番号を間違えてしまったのかと
「エドワード•オークリッジの番号では?」と聞いた。
「ええ、そうですが。どなた?」
そう答える女性の背後でエドの声が聞こえた。
「……電話?」
「……ええ、あなたによ」
「……誰から?代わるよ」
そんな短いやり取りをジェイは信じられない様子で聞いていたが、やがてふつふつと怒りの感情がこみ上げて来た。
レイを捜すと言っていたのに!ニューヨークに行って1年もしないうちに別の女といるなんて!
「Hello?」
エドが電話に出ると、ジェイは
「ちょっと!エド!何なのよ、今の女は!」と叫んだ。
ジェイの向かいにいる千夏が、驚いて「えっ?女?!」と言った。
「あなた、レイを捜すって言ったじゃない!あの子以外考えられないって」
まくしたてるようにジェイが言う。
電話の向こうのエドは、その口調に戸惑った様子で
「ジェイ、ちょっと待ってくれよ」と答えた。
「待てないわよ!どういう事なの?!ちゃんと説明しなさいっ!」
興奮気味にジェイが叫んだ。


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