金沢21世紀美術館で、
Ron Mueckを見てきました。
とんでもなく精巧な人を、
とんでもない大きさで作ってしまう、
オーストラリア出身の現代アーティストです。
特に、イギリスでサーチのコレクションに加えられたことが、
飛躍のきっかけになったそうです。
そのテクニックと素材、そしてアイデアが高く評価されています。
私には、Ron Mueckのすごさは、「サイズ」も、感覚的なものだということを、
示した点にあるように思いました。
実際、150cmの人であっても、「威圧的」に感じることもあれば、
180cmであっても、「小さく」感じることもある。
物差しでは測れない、人の大きさの尺度、というのを、私たちは瞬間瞬間で持っている気がします。
Mueckはそのことを表現しているように感じました。
新生児の巨大さは、そういう視点でみると、本当に感動的です。
新しい命の重大さ、赤ん坊という弱々しい存在の持つ力強さ。
そして、半分あいた大きな目に映る自分が、この赤ん坊にとって「最初の人間なのだ」
と感じる時の衝撃。
出産間近の人が、この作品を見て泣いたという話を聞きましたが、
私も、いつか、このような存在を宿すのかと思うと、
涙が出そうでした。
そして人は皆、こうして産まれてきたのだと思います。