こんにちは、NYフードエキスパート、明比 玲子です。

今日は、フレンチフライについて。「えー、おもしろくなーい」などと言わずに、美味しいフレンチフライがいかに大事か、ちょっと聞いて下さい。天ぷらのカルチャーがある日本人には、理解できるはずです。(笑)

日本人には、フレンチフライってあってもなくてもいい物だと思うのですが、アメリカ人にとっては、重要です。サンドウィッチ、ステーキ、ハンバーガーの付け合わせには、必ずと言っていいほどついてきます。

もちろん、こちらでもジャンクフードで、食べない方がいいのは決まっています。最近は、ヘルシー志向で、フレンチフライの付け合わせをサラダに変えてくれたり(ほとんどの場合、追加料金が取られますが)、フレンチフライを付けないでという人も多いです。

でも、普段、わざわざフレンチフライをオーダーしないので、ついてくる分に関しては、まぁ良しとしようとする人がほとんどでしょう。

そして、フレンチフライは大事な割りには、美味しい所が少ないし、美味しいと言われている所でも、「あー、今日のはいまいち!」ってことがたまにあります。でも、本当に美味しいのに当たった時は、幸せです。

とりあえず、健康のことは忘れて食べましょうって感じで、実は、今日、それに当たりました。(笑)これです。


Lafayetteというビストロでクロックマダムを食べていた時のことです。この料理に、フレンチフライがついてくることさえ知らず、でも、目の前にでてきて、フライ物だから、とりあえず一番に食べなくては、と思って一口。


えーっ?これ、むちゃくちゃ美味しいんですけど。私は、クロックマダムはそっちのけで、とりあえず、フレンチフライを飽きるまで口に運び続けました。ちなみに、クロックマダムは、いまひとつだったため、私の食事のメインは、フレンチフライでした。(笑)

NYで、フレンチフライが一番美味しいとされているのは、Sohoにある「Balthazar(バルサザール)」というビストロです。事実、ここのは、本当に美味しいです。これは、みんなが認める事実です!一度だけ、アツアツでないのがでてきて、外れたことがありますが、まず大丈夫です。


ここのフレンチフライは、とても有名で、NYタイムス紙がビデオを作っているほどなのです。毎日、お客の10人に1人は、フレンチフライをオーダーし、そのポテトの量は、300kg近く。それを、全て手で皮を剥き、一つずつ、ポテトスライサーで切っています。

それを一晩水につけて、スターチを除く。次の日、水を切り、オーダーが入る前にさっと揚げておく。そして、オーダーが入ったら、それをもう一度揚げて、クリスピーに仕上げます。油はピーナツオイルで、揚がったらすぐにフランス産のシーソルとをかけて、すぐにサービス!

まぁ、二度揚げしてたら、美味しいのに決まってるという感じですが、ほんと身体には悪いです。。。
http://www.nytimes.com/video/magazine/100000002503099/frites-show.html?action=click>ype=vhs&version=vhs-heading&module=vhs®ion=title-area&t=119&cview=true

それにしても、今日の「Lafayette(ラフィエット)」のフレンチフライは、「Balthazar」のと甲乙付け難かったです。一応、Lafayetteのフレンチフライも有名みたいですが、Balthazarほどは騒がれていません。

私にとって、美味しいフレンチフライの定義は、1)アツアツで出てくること。 2)まわりは、カリッではなくて、サクッとしていて、中はしっとり。3)塩がしっかりきいていること。(揚げ物の塩をする時は、揚げたてにかけないとなじみません)4)願わくば、短くなくて、長いポテトがいいです。こればかりは、いろいろ混ざってくるので運ですが。

ポテトの切り方は、好みだと思いますが、私の定義を満たすのは、普通の太さでなければ無理だと思います。

最後に、「Balthazar」は、フレンチフライだけではなく、NYではあまりにも重要なお店なので、別の日に、もっと詳しく説明したいと思います。

それでは、また。

Lafayette
380 Lafayette St,
New York, NY
TEL: 212-533-3000
http://lafayetteny.com

Balthazar
80 Spring St,
New York, NY
TEL: 212-965-1414
http://balthazarny.com