条文のメモ書き(民法の解説、説明、判例、過去問等)

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第187条(占有の承継)
1 占有者の承継人は、その選択に従い、自己の占有のみを主張し、又は自己の占有に前の占有者の占有を併せて主張することができる。
2 前の占有者の占有を併せて主張する場合には、その瑕疵をも承継する。

重要度:4

メモ書き:
(1)占有がA、Bと承継された。Bが取得時効を主張する場合は、Bのみの占有を主張しても良いし、Bの占有にAの占有を合わせて主張することもできる。但し、その場合は、占有の瑕疵も承継する。

(2)判例

1. 前主が数人あるときは、特定の前主以下の前主の占有を併せて主張することがでる。また、一度すべての前主の占有を併せ主張したときでも、これを変更できるし、自己の占有だけを主張することもできる。(大判大6・11・8)[12-11-3]
2. 本条一項は相続のごとき包括承継にも適用される。(最判昭37・5・18)[59-23-5, 4-20]

(3)過去問の番号:[12-11-1, 12-11-2, 12-11-3, 59-11-4, 59-23-5, 4-20]

(4)過去問

1. 甲建物に居住して善意・無過失の自主占有を8年間続けたAから甲建物を買い受けた善意・無過失のBは,その買受けと同時に甲建物をAに賃貸し,Aが甲建物に引き続き居住して更に2年間が経過した。Bは,甲建物について取得時効を主張することができる。
→○[12-11-1]

2. 甲建物に居住して悪意の自主占有を3年間続けたAは,甲建物をBに賃貸して引き渡した。Aは,その5年後に,甲建物を善意・無過失のCに譲渡し,Cの承諾を得て,Bに譲渡の事実を通知し,その後,更に10年間が経過した。Cは,甲建物について取得時効を主張することができる。
→○[12-11-2]

3. 被相続人を甲,相続人を乙とする相続に関して、甲が丙所有の土地を所有の意思をもって占有していたが,その占有の開始時に悪意であった場合でも,善意で占有を承継した乙は取得時効を援用するにあたり,自己の占有だけを主張することができる。
→○[59-23-5]
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