オスマン帝国のつづき・・と思ったのだけど、今日はニュースで興味深すぎる♡ものを発見してしまったので・・・


では♡


<キリスト教>ロシア正教会総主教とローマ法王会談・和解へ


毎日新聞 2月5日(金)23時23分配信

フランシスコ・ローマ法王(左)とロシア正教会のキリル総主教=AP

 

【モスクワ真野森作】ロシア正教会は5日、最高位のキリル総主教がフランシスコ・ローマ法王と今月12日にキューバの首都ハバナの空港で会談すると発表した。東方正教会で最大のロシア正教会と、カトリック教会のトップが対面するのは初めて。11世紀に正統性を巡って東西に分裂したキリスト教の両教会は、1000年近くの対立を乗り越え、和解を進めることになる。

 ロシア正教会とローマ法王庁は5日に声明を出し「長い準備をかけた会談は歴史上初となり、双方の関係が重要な段階に至ったことを示すだろう。全ての人にとって希望の兆しとなることを願う」と表明。会談では中東やアフリカで強まるキリスト教徒への迫害対策が主要議題となり、共同宣言に署名する。

 両教会は中東で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」(IS)などに対抗するため、連携に踏み切った。プーチン露政権にとっては、シリア領空爆を通じて中東外交を強化する中、両教会が現地のキリスト教徒迫害阻止をアピールすることはプラスとなりそうだ。

 ロシアでは1991年にソ連が崩壊した後、ロシア正教会の影響力が復興。正教会側には旧ソ連諸国でのカトリックの宣教拡大に対する反発が根強く、関係改善は劇的には進まなかった。現在もウクライナで反露姿勢を強めるカトリックの一派、ユニエイト教会の問題が残る。

 カトリックの総本山・バチカンとロシアは2009年に正式な外交関係を樹立。プーチン露大統領は13年11月と昨年6月にローマ法王庁を訪れ、フランシスコ法王と会談しており、今回の対面へのレールを敷いた。

 ローマ法王庁は第二次大戦後、共産主義勢力を封じ込める狙いなどから、東方正教会との和解に取り組み、1964年にはギリシャ正教総主教との会談を実現。今回はロシア国内で推定7500万人の信徒を抱えるロシア正教会との和解にも乗り出した形だ。

 フランシスコ法王は予定されているメキシコ訪問の途上でキューバに立ち寄る。キリル総主教も今月11~22日に中南米諸国を訪れる予定。会談は2時間程度とされる。

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これ、世界史好きにはタマランナ♡ニュース(〃ノ∇ノ).



が・・・!


世界史もよくわからなければ、日本人的宗教音痴だと、まぁーーーーーーーーなんのこっちゃかよくわからないんじゃないかなぁと。

世界史をやっていても、じーーーっくり読まないと途中でチンプンカンプンになる・・いや、なりました、はい(〃'∇'〃)ゝ

というのも、このニュース、一箇所オカシイのです。



解説してみたいと思います♡



まず・・

このなかに、総主教が二人登場します。

まず、今回の主役の一人、ロシア正教のキリル総主教。

もう一人が、1964年の会談のときのギリシャ正教総主教。



日本人的にはどちらかというとカトリックやらプロテスタントのほうが馴染みがあるかなーと思うんだけど、そもそも正教ってなんやねんということで。



もともと、キリスト教にはローマ帝国時代、五本山というのが存在していました。

ローマ・コンスタンティノープル・アンティオキア・アレクサンドリア・イェルサレム


このうち、シリアのアンティオキア・エジプトのアレクサンドリア・現在のイスラエル(といってしまってよいかは微妙)のイェルサレムは、のちにイスラム勢力下に入ってしまうので、力を持ち続けることになるのがローマとコンスタンティノープル。

はじめは、東ローマ帝国のコンスタンティノープルのほうがローマ帝国を継ぐ形となり、力があった。



一方のローマのほうは、西ローマ帝国が一瞬で滅亡してしてしまったので、後ろ盾がいなく、大変な状態。

しかも、西ヨーロッパにはゲルマン民族がわさわさわさわさと次々と入り込んできて、カオス。

ヴァンダルだ東ゴートだ西ゴートだブルグンドだと・・



そこで教皇が目をつけたのが、なんだかマトモそうなフランク王国。

フランク的にも、ローマ教会と仲良くできるとでかい顔ができるから、その愛を受け入れることに。



世界史上で有名なカールの戴冠

が行われる。


(なんだか、今のイメージからすると、仰々しい場所でうやうやしく戴冠が行われたように思えるんだけど、実は、ローマ教皇が薄暗い中暴漢に襲われて傷だらけのなか、なんとか戴冠した・・という話を聞いたことがあります笑)


しかも、カール的に、戴冠されるとは思ってなかったとか。



このころは東ローマのほうが圧倒的に力があるわけだから、そこからOKもらえないことには・・という。

まぁ、最終的に東ローマも認めるんだけど、でも、「おまえはあくまでフランクの皇帝ね!それ以上でもそれ以下でもないから!正統なのはぼくちんだけだからーーーーー」といった具合。



(となると・・・西ヨーロッパの皇帝史そのものがなんだかとーっても怪しいことに(´艸`)まぁ、正統ってなんなんだということですよ。勝手に人間が決めてるだけだから。皇帝という位に関しては、まことにそういうものです)



世界史は、西欧が中心じゃないとダメなので、そういうストーリー構成になってるけど、日本人がもっと突っ込んでもいいと思うんだけどねー危険かな。ゴニョゴニョ



いずれにしても、これにより、フランク+ローマ=西ヨーロッパの世界が確立していく。

一方で、東ローマ+コンスタンティノープル=東ヨーロッパ(滅んでオスマン帝国に飲み込まれちゃうから西ほどハッキリ言い切れないけど)ができて、この東側の教会がギリシア正教、ということになっていくのです。


で、そのトップがコンスタンティノープルの総主教、ということに。



今はいろんな総主教が存在するけど、その中でも筆頭格が現在のコンスタンティノープル総主教です。



時間がなくなっちゃったので・・



このニュースのどこがおかしいのか、あしたに続きます♡

キリスト教史が終わったら、オスマン帝国に戻ります。