WAIT FOR YOU ~Premium Edition~/エリオット・ヤミン
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このアルバムを手に入れて聴いてみた
これがデビューアルバム?
こんな才能がついこの前まで埋もれていたなんて・・・
アメリカのスケールの大きさということなのか
それとも才能があっても芽が出ない者がどれだけいるのかという証明か

それにしても彼の魅力
それは歌のうまさを誇張することなく、歌そのものを伝えていること
それは木山裕策に通じるもの

わかったぞ
歌が上手いから売れたんじゃなくって
歌を伝えたい心があるから売れたのだ
ただ上手い人ははいて捨てるほどいるが
本当に伝える歌を歌える人は少ないのだ

だから、私たちは感動するのだろう

エリオット
木山さんに

WAIT FOR YOU~今の僕にできること~(DVD付)/木山裕策
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さて、ヤミンさんのこのアルバム。内容に触れてみよう。
木山さんの「home」のカバーを目当てで買ったのだが、やはりデビュー曲であり1曲目に位置する
「Wait For You」の楽曲の素晴らしさ、ボーカルの説得力には感動させられる。
歌の意味をしっかりと伝えるボーカルだ。
3曲目にシングルカットされた「One Word」。素晴らしい曲だ。
4曲目まで素直に聴ける。そして5曲目の「Movin' On」。
これこれ!この歌唱だよ。アメリカン・アイドルで披露して絶賛されたスティービー・ワンダーばりの
テクニックとグルーブ溢れる歌いまわし。リズムの乗り方が優れていて、鳥肌モノ。
こいつ、何で今までアマチュアだったんだ・・・?

7曲目のドラムがいいなぁ~と思ってライナーを見ると、氷室京介も起用しているJosh Freeseだった。
氷室のアルバムでは主にヘビーかつスピーディーなドラムを叩くJoshだが、こういう歌モノの
バッキングも上手いね。スネアの音とか、モロおいらの好み。

そして12曲目はダニー・ハサウェイのカバー「A Song For You」
レオン・ラッセルの手によるこの楽曲だが、恥ずかしながらここで聴くまで知らなかった。

I've been so many places in my life and time
I've sung a lot of songs and I've made some bad rhymes
I've acted out my life on stages with ten thousand people watching
But we're alone now
and I'm singing this song to you

いままでの人生 いろいろな場所に行ってきた
いろんな歌を歌い いろんな間違いもやってきた
1万人が見る前で 人生をさらけ出したこともある
でも今は君と二人きりで この歌を君に歌っている

この歌い出しからして、彼のたどってきた人生そのものである。
歌にこれ以上ないほど魂が込められている。
彼自身のテーマ曲のようだ。

But now I'm so much better
and if my words don't come together listen to the melody
Because my love is in there hiding

でも今は前よりずっと良くなったよ
この言葉が信じられないなら、このメロディを聴いて
そこに愛が隠れているから

このフレーズ、ぐっと胸に来た。
エリオットが歌うと、こんなにも説得力がある。
そうだよね。病気に負けそうになって自暴自棄になった時期もあるんだよね。
でも、それを乗り越えたからこそ、この歌が歌えるんだよね。
1万人の前でも、たった一人の愛する人の前でも。

あかん、書いてて泣きそう。
実際この曲を車で聴いてて泣いてしもうた。
こんな歌を歌える人、なかなかいないよ。

人生を込めた歌を歌うエリオット。
そして木山裕策さん。
この二人のコラボは必然だったような気がする。
最初は「いかにも」という感じで戦略的な香りを感じていたけど、実際にモノを聴いて考えが
180度変わった。
音楽を売るために仕掛けることはいろいろあるけれど、その仕掛けの中に人の心を込めることが
できるんだ。この二人を結びつけたエイベックスの現場の方に、敬意を表したい。



笑顔のコラボ



蛇足:エリオットのアルバム、Premium Editionに入っている
    プロコル・ハルムの「A Winter Shade of Pale」。
    このドラムはおいらの方がもっとグルービー&エモーショナルに叩けるぜ!



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ELTON JOHN LENNON

テーマ:
Elton John
Here and There

エルトン・ジョンがジョン・レノンと共演していたことを知っている人は多いのか少ないのかよくわからない。

しかしエルトンはレノンにとって救いの神だった。


このアルバムのディスク2には1974年に行われたMadison Square Garden公演の様子が収録されている。

このライブで、ジョン・レノンは特別ゲストとして参加し、3曲を演奏している。

・Whatever Gets You Thru The Night

・Lucy In The Sky With Diamond

・I Saw Her Standing There


Whatever~は同年発表されたジョン・レノン名義のシングル。その頃ジョンはヨーコと別居し、ヨーコ公認の愛人(不思議な表現だが事実)であり秘書の中国人メイ・パンとロスで暮らしていた。

ジョンはヨーコに事実上「捨てられた」状態であり、彼はこの頃非常にすさんだ生活をしていた。

すさんだ、というよりは放蕩した、という方が正しいだろう。

The Whoのキース・ムーン、盟友リンゴ・スター、ビートルズ時代から親交のあったウェストコースのシンガーソングライター ハリー・ニルソンと連夜酒びたりの生活を続けていた。

その間、ジョンならびにその遊び仲間たちはそれぞれトラブルを抱えていった。

ジョンは自身のアルバム「Rock'n'Roll」をフィル・スペクターのプロデュースのもと製作していたが、フィルはミュージシャンを威嚇するためにスタジオで実弾を発砲するなど、奇行が目立っていた。

しかも製作中にフィルがマスターテープを持ち逃げするという信じられない事態が起こった。

結局フィル抜きでアルバムは完成したものの、マスターテープを預けたレーベルが勝手に「Roots」というタイトルで海賊盤もどきのアルバムを発表してしまうなど、このレコーディングにはトラブルがインナースリーブとして収録されたかのようだった。


リンゴはアル中になり、キース・ムーンは死を迎えた。

ハリー・ニルソンは美声を台無しにした。

ハリーはジョンにアルバムのプロデュースを依頼した。

ジョンにとって、それがいい影響を及ぼしたようだ。

なぜなら「プロデューサーとしての責任を感じ、しらふでいなければいけないと気づいたんだ」と本人が後に語ったように、いつまでもこの生活を続けていてはいけないと気づくきっかけになったからである。


ジョンはRock'n'Roll以外にも、アルバム『Walls and Bridges』を製作している。

John Lennon
Walls and Bridges

アルバムは別離しているヨーコへの悲痛なメッセージが込められている。

ジョン本人は「何のインスピレーションも無く作ったアルバム」と酷評しているが、ソフトなサウンドを好む人も多い。

その中で異色なのが、エルトン・ジョンと共演した曲「Whatever Gets You Thru The Night」である。

レコーディング時、エルトンは「この曲は絶対ナンバー1になる」と言った。

レノンはこれをいぶかり、「もしナンバー1になったら君のステージに出てやるよ」ということになった。


話題性豊富かつ久しぶりにジョン・レノンらしいストレートなロックナンバーであったため、この曲は大ヒット。

そういうわけで、エルトンの晴れの舞台にジョンは出演することに・・・


ああ、書いててどっちのジョンかややこしくなる!!


ともかく、舞台はニューヨークはMadison Square Garden。エルトンはジョンに内緒でヨーコを招待していた。

熱狂的にオーディエンスに迎えられ3曲を熱演したジョンは、コンサート終了後の楽屋でヨーコと再開する。

別居を解消したのはその直後だった。



音楽に話を戻すと、このライブ盤はLPの時にはわずか8曲の収録であったが、私は高校生の頃聴いて非常に気に入っていた。

エルトンは押しも押されもせぬ旬なスターであり、喉の手術をする前でもあり、歌も演奏も素晴らしい。

なにしろ曲が最高。Crocodile RockやBenny and the Jetsなどのロックナンバーが目白押し。

その中でRocket ManやYour Songなどのスローナンバーを織り交ぜ、聴く者に多様な音楽性を味わわせる。


ジョンとの共演曲で秀逸なのが、何と言っても「Lucy In The Sky With Diamonds」。

ビートルズのアルバム『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』収録のこの曲は、エルトンがカバーして

原曲のサイケデリックな音像とはまた違った、ファンタジックなアレンジでスマッシュヒットしていた。

(そのシングルでもジョンと共演していた)


エルトン・ジョンとジョン・レノン。

二人合わせてエルトン・ジョン・レノン。

これは私の寒いギャグではなく、LPの日本盤が確かこんなタイトルだったのだ。

エルトン本人は同性結婚をするらしい。

同性だけど同姓ではなく、でも同姓同名のような名前の妙である。

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