『Elle (原題)』 (2016) ポール・バーホーベン監督

Thu, February 09, 2017 13:23:50 Theme: 洋画 ア行

 
ポール・バーホーベン監督の2006年の作品『ブラックブック』 は、以前のポール・バーホーベンの作品(『ロボコップ』『トータル・リコール』『氷の微笑』『ショーガール』『スターシップトゥルーパーズ』)とは大きく路線を変えて、本格的なドラマであり、しかもいい出来だったのに驚かされた。そして本作は、オランダ人の彼が、フランスでフランス人クルーと取った初めての作品。主演のイザベル・ユペールはゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞し、作品は外国語映画賞を受賞。
 

ゲーム会社のCEOであるミシェル(イザベル・ユペール)は、ある日自宅で覆面を被った男に襲われる。その後も自分のペースを崩さず日常生活を送るミシェルだったが、その後も犯人は身近にいることを匂わせ、襲われた記憶がフラッシュバックし彼女を蝕み始める。やがてミシェルは、自身に潜んでいた欲望や衝動から、周囲を巻き込み波乱を引き起こす。

 

ポール・バーホーベンがフランスでの撮影を選択したのは、ハリウッド女優へのオファーが全て断られたため(候補には、ニコール・キッドマン、シャロン・ストーン、ジュリアン・ムーア、ダイアン・レインの名前が挙がった)。しかし、それは結果的に吉と出たと思われる。そうでなければ、あまりにもbizarreな展開に拒否感に近い違和感を感じたであろう。フランスの、どこか退廃的なあるいは倒錯的な雰囲気に「あるかも」と感じなければ、受け入れられないほど奇妙なストーリーだった。

 

そして人によっては、強い拒否反応を示すであろう内容。それはハリウッド女優たちが拒否した理由と同じであると思われる。例えば、「レイプを肯定している」や「レイプをブラック・ユーモアにしている」といったものだろう。しかし、自分はそのように感じることはなく、非常に興味深く観ることができた。そして、主人公のサイコパス的な要素は、彼女の忌まわしい過去(父親が大量殺人犯)の影響であることは想像に難くない。

 

これがポール・バーホーベンの撮りたい作品だったと言われれば納得する、彼らしくかつ深化した作品だと感じた。

 

興味は、イザベル・ユペールがゴールデングローブ賞に続いてオスカーも受賞できるか。63歳とは思えない体当たりの演技で、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンと一騎打ちと思われる。

 

決してお上品な作品ではないが、面白いことは請け負える。

 

★★★★★★ (6/10)

 

『Elle』予告編

 

 

 

 

 

 

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