『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 (2016) ケネス・ロナーガン監督

Sun, January 22, 2017 11:11:23 Theme: 洋画 マ行

 

ボストンでアパート用務員として生計を立てていたリー(ケイシー・アフレック)は、兄(カイル・チャンドラー)の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻らざるを得なくなり、16歳の甥のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく。

 

リーの時間は、過去の忌まわしい出来事以来完全に止まっている。全てを失った責任は彼にあるのだが、誰よりも彼を責めているのは彼自身だった。社会から自ら孤立し、ただ生きている彼だったが、多感な年頃の甥と一緒に生活をするうちに、彼の閉ざされた心は果たして開くのか、という展開。

 

彼の抱えた十字架の重さがストーリーの鍵。それが何であるかが分かった瞬間、観客は息を飲むだろう。

 

過去と現在を映像が行き来し、最初若干戸惑ったが、状況が飲み込めてくるにつれ違和感はなくなった。

 

ベン・アフレックの実弟ケイシー・アフレックは、これまでそれほど目立った印象はなかった。ベン・アフレックが監督した『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で主役を務めたくらいか。しかし、この映画での彼の演技は素晴らしい。オスカーに一番近いのではないだろうか。当初、配役にはマット・デイモンが予定されていたが、彼はプロデューサーに留まり、ケイシー・アフレックに役を譲ったと言われる。観終わって、マット・デイモンの選択は正しかったと感じた。

 

冬のマンチェスター・バイ・ザ・シーの景色が美しい。行き詰った人生を描く陰鬱さが、その景色の美しさに救われる。また、甥のパトリックとのやり取りで思わず笑うシーンもあり、それもちょっとした変化になっていた。

 

比較的淡々とした語り口で、事態が急展開することもなく、ストーリーは進んでいく。そして、しみじみと心に染みてくる。とてもいい映画。観て損はない。

 

★★★★★★★ (7/10)

 

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編

 

 

 

 

 

 

AD
いいね!した人  |  Comments(0)  |  リブログ(0)

はったさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Comments

[Publish Your Comment]

Add your comment

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。