2005-11-20 23:46:16

向井と岸田―――ⅢとNIKKI

テーマ:et cetera
 ここ1週間、ハマりにハマっているアルバムがある。
 ZAZEN BOYZの『Ⅲ』だ。

 完成したようで、送ってもらいました。
 ぶっ飛ぶわ。
 それこそナンバーガール時代から毎回、向井はぶっ飛ばせてくれる。それはメロディから、声から、何よりディストーション・ギターから、そして音楽という名のすべての「間合い」の絶妙な発狂から、彼しか持っていけないやり方でぶっ飛ばせてくれる。
 向井のルーツにプリンスがいるのは有名な話で、彼の金属的なロックに腰の据わったファンクとセクシャルなエッセンスが入るのは多分にそういうところからだ。前作にあたる『Ⅱ』はそのロックとファンクとポップのバランスが異常によいロック・アルバムだった。今回はね、それとも全然違う。あんまバランスは良くないと思うんだ、これ。しかし、バランスを超えた発狂と洗練が詰まっているんだ。発狂はすげえ発狂しているし、洗練されているのはとことん絹のようなアレンジで洗練されまくっている。その極点美というべきなのか、すげえ放熱しているのだ。特に中盤がいい。発狂も洗練も、すべてをバンドのグルーヴが支配していて、今、こんな「猛獣使い」のようなロック・バンドはどこ探してもいないんじゃないか?と震えてくるんだよね。
 このアルバムは、絶対に体験すべきだ。ロックの定めを超えたロック・アルバムだ。

 くるりの『NIKKI』も語りたい。

 僕は、いや、僕以上にいろいろなジャーナリストがくるりとZAZENを、そして岸田と向井を相対させて語る。みんなどういうつもりなんだろうな?
 僕はこの二人の音楽性を真逆なものとして受けとめ、そして楽しんでいる。綺麗なまでに真逆なものとして感じられるのだ。
 向井のところで書いた言葉を使うなら「発狂」と「洗練」のバランスだ。向井は醒めているならではの発狂が大きな世界観を描き出し、その中で自然とポップという名の洗練さがいろいろなものを包んでいく。
 片や岸田は、あまり醒めていないアーティストだと思う。彼は基本的にいつでも無我夢中なアーティストなのだ。無我夢中じゃないときの彼は本当にからっぽで、満タンかガス欠かのどっちかしかないクリエイターだなぁと、個人的に思っている。
 だから岸田はその無我夢中になっているものを何とか形にしようと整理するのが上手だ。だから彼の音楽は発狂というより洗練さが際立っている。洗練された世界のネジを巻くために発狂エキスを降りかける感じ。だから彼の作るくるりのアルバムは毎回、コンセプトがはっきりと聴こえてくる。

『NIKKI』は最初、「なんだかわけがわからんアルバムだなあ」と思っていた。世間が並べる「最高傑作」や「すげえロック・アルバム」という言葉が自分の中では浮いて浮いてまったく共感できなかった。それは多分、これを聴くとすぐに「ボ~っとしてしまう」からだったのだと思う。なんかすごいボーっとするんだ。耳の奥で貝の中から聴こえてくる幻聴のような、そんな感じがしていたのだ。このアルバムを聴いていると、まるで冬の海に大切な人と二人でいるような、「寂しくてしかたがないからこそ感じられる、絶対的な幸福感」が迫ってくるのだった。
 しかし、聴いているうちに幻聴のように感じられたアルバムが、どんどん「超実体」として聴こえてくるようになった。それがくるりの素晴らしいアレンジ能力によるものなのかどうかはわからない。たしかにこのアルバムも今までのアルバムに勝るとも劣らない洗練のレベルが聴こえてくるのだが、その洗練のベクトルは主に「サウンド」に向けられている気がするのだ。
 じゃあ、曲は何なんだ?ということになる。曲はね、「LOVE」だと思うんだ。どしようもなくLOVEしているメロディとハーモニーだと思うんだ。岸田がここまでLOVEを当為なものとしてソング・ライティングしたのは初めてなのではないか? そんな迷いがない無上のメロディが聴こえてくるのだ。洗練させることすらできない、LOVEの純粋さに魅せられたメロディとハーモニー。
 心がしびれるアルバムだ。今、岸田に会うと恋してしまいそうだ。
 みんな、このアルバムを聴くと恋してしまうんじゃないかな。
 切ないほど幸せな、残酷なほど心が魅せられていくあの感じ。
 恋の病が蔓延する、ある意味危険なアルバムだ。ソロになったジョン・レノンをどこかで彷彿とさせるアルバムの気がしてならない。
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初めまして(・∀・)ノィョ-ゥ
遊びにきましたぁ~~(´▽`*)
足跡フミフミしつつコメント残してきまふw
私のブログあいりの事件簿にも
良かったら遊びに来てくらはい(^人^)
来てくれたら( ´・ω・`)_且~~出すのでマッタリして楽しんでってね♪

http://loveypoo0990.blog33.fc2.com/

4 ■猛ダッシュ


明日は猛ダッシュでHMVに行って
予約してたくるりとバンプとチャットモンチーを買いに行く!

試験前だからやばいなとは、思うんだけど
くるりがぁぁぁ…

くるりがおいしいです
身包みはがされる覚悟も
はがす覚悟もあります

ついでに恋をする覚悟も


3 ■はぁぁぁ。

予約したのよ。予約したの。NIKKI。
明日聴けるのよ。明日なのよ。
明日なのに・・・コレのせいでもう死ぬほど聴きたくなっちゃって、今悶えてますよ。
岸田君に恋したいよ。させてくれよ。危険じゃない、いいじゃないか。一方的に恋させてくれよ。メディアストーカーするくらい恋させてくれ。くるりに恋がしたい。
そして鹿野さん。その文章はね、もうアウトだと思います(笑)「今会うと恋しちゃいそう」なんじゃなくて、もう恋しちゃってるよ。残念でした。
くぁー聴きたい。腹へりすぎて胃が痛くなるくらいのレベルで、今聴きたい。

2 ■いいなぁ!

あたしも送ってもらいたい!(笑)
くるりはもうちょいだけんどザゼンは年明けまで聴けないもんな~~~~。
こちらを読んだのでまた楽しみ度がアップです。
あ====早く聴きたいね!!!!

1 ■無題

前から思っていたんですが、
くるりの音楽って首~肩のあたりにくるんです。
実体がはっきり見えなくて後ろからなんかずっと首ねっこ掴まれっぱなしです。
がしっと掴みにかかる曲や、何度も聞いてるうちにじわじわ効く曲や、
もう走り出してしまいたくなる曲も。
今日は待ちに待ったライブに行くのですが、
恋しちゃうんだろうな~危険だな~

リアムのインタビューすごい楽しみにしてます。
やらかしてください。

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