2009-05-29 22:44:08

(5/29)TEZZOモノブロックブレーキキャリパー開発ストーリーその①~太田さんインタビュー

テーマ:Alfa159/Brera/Spider

TEZZOモノブロックブレーキキャリパー開発ストーリー

その①~太田さんインタビュー


注目を集めているTEZZOモノブロックキャリパーのリリース。

きょうからその開発過程や太田選手のインタビューなど連載を

お届けします。

第一回は太田選手にインタビューを行いました。

そもそもキャリパーの重要性とは何なのか? 

太田選手がレースを通じて得たキャリパーの本質を語ります。


太田さんがレースシーンで感じたキャリパーの重要性


-太田さんは、16年間プロのレーシングドライバーとしてキャリアを積んできましたが、

そのなかで、とくにキャリパーの重要性を感じていましたか?
太田●それが、キャリパーについてはそんなに考えていなかった。
-どういうことでしょうか?
太田●レースカーには最初から高性能なキャリパーがついているからね。

だから、キャリパーの大切さを知ったのはむしろ最近のことなんだ。

2年前、ゴルフGTIカップに参戦するチームを設立し、エントラントして参戦した。

ゴルフGTIカップはワンメイクレースで、大きな改造が許されていないから

ブレーキキャリパーもノーマルのものを使うことになっていたんだよね。
-なるほど。そのレースで、ノーマルキャリパーの限界を知ったのでしょうか?
太田●そう。GTIカップカーは、2ピースのキャリパーで、その限界を感じたんだよね。

激しいブレーキングで、キャリパーが開いてきてしまう。

なかにはワンレースごとにキャリパーを新品に代えている人もいた。

さすがにうちのチームはそこまでしなかったけど、

それでもレース毎のオーバーホールは欠かせなかった。


2ピースの欠点を補うモノブロックの耐久性


-2ピースでは、性能の面で劣ってしまうんでしょうか?
太田●特に耐久性だね。チューニングの世界では、

お手軽なF50やF40用量産キャリパーを流用するケースが多いよね。

効きに関しては申し分ないだろうと思う。でも耐久性については、

やっぱり2ピースでは…。
-そこで、TEZZOではモノブロックを採用したわけですね。
太田●モノブロックが優れているのは、何より耐久性。

市販車ではそんなにしょっちゅうブレーキをオーバーホールすることはできない。

だからといってブレンボのレース用モノブロックとなれば片側で数十万の値段となる。

どうしたものかと考えていたとき、ひょんなことでアメリカの自動車メーカーにOE製品を

作っている会社の技術者と出会ったんだ。

すでにモノブロックのキャリパーの試験研究開発を始めていて、

共同製作をすることになった。
-実際、モノブロック製のキャリパー試作を159 2.2デモカーに装着して

走ってみて、どうでしたか? 太田さんのインプレッションが気になります。
太田●街中で踏んでみたけど、ノーマルは踏んだ瞬間は効きが甘くて、

ずーっと踏んでいった先で効き始める。

モノブロックは踏んだ瞬間から効き始めるんだ。
-効き方が違うんですね。
太田●ノーマルでも効くことは効くけど、効き方がモノブロックだとめちゃリニアなんだよね。

それに、耐久性を考えるとモノブロックは一生モノだから。


このTEZZOモノブロック・キャリパーは、その後何度も打ち合わせを重ねて、
なんとか安い値段で出せる方法はないかと考えて、

ある解決方法が浮かんだとき製品化の目処がついたのだった。


(続く)

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