「鉄」とはなんだろう?
テーマ:地球文明と鉄先日のシンポジュウムでは「鉄、鉄と言っているうちはこの分野ではシンポがない」などと高言している論者が登場したが、噴飯ものだった。
自分でも気をつけなくちゃ、ああなっちまうんだなーと思わされた。
現在日本の鉄の規格はJISで決められており、JISのハンドブック、鉄だけは分厚い2冊になっている。
数えたことは無いが、鉄の種類は32000種類が掲載されているという。
そんな状態なのに、鉄と言わずに鋼(はがね)と言い換えたからとしても、なにかがどうにかなりわけではない
まあ、大学講師というのはこういうがんばりをするしかないのだろう。
私たちの活動の基本中の基本は「自分でやってみる」ことなので、言葉の空論などは一番避けたいことだ。
なんぼしゃべっても、実際にやってる人には意味を持たない。
ことばの繰り返しで「鉄」でも「はがね」でも造れるのなら、魔法使いというしかないだろう。
純鉄(Fe)をつくるのは非常に難しい。
世界記録でシックスナインくらいだろう。
鉄には、いろんなものがとけ込みやすい。
金属の水というところか。
とけ込ませるのは簡単だが、溶けているものを取り出すのは困難なのは、砂糖水を造るのは簡単だが、砂糖水から砂糖を取り出すのは非常に困難であることとにている。
しかし、鉄は宇宙に特異的に多量に存在する金属であり、したがって地球にもたくさんある。
そうした元素の存在比から発想していくと、鋼などということばは出てこず、鉄という用語になるのはまったく自然なことだ。
まあ、聴衆がばかばっかりで、むずかしいことを言って煙に巻いてやろう方式の「先生」がこれほど生息しているとはちょっと驚きで、私の長かった大学生活のなかでもここまでひどい面々に出会ったことはなかった。気づかなかったが、自分は結構まともな教授たちと働いていたのかもしれないと、少しこころを改めたものだ。
どうやったらうまくつたえられるか。
それには、まず一番最初に、聴衆に感謝を感じることだ。
そのことができない演者は、何も伝えることができないだろう。
肝に命じた。
貴重な体験をすることができたと思う。







