信濃国の戦国大名である小笠原氏に家老として仕え、林城の西方を守る支城の一つである犬甘城の城主。小笠原長時が天文17年（1548年）に塩尻峠の戦いで惨敗し、林城へ退却したときには、多くの家臣が武田氏に降伏する中で平瀬氏、二木氏らとともに小笠原氏に節を尽くした。天文19年（1550年）、長時が林城を捨てて平瀬城に移り、後に葛尾城の村上義清を頼ると、林城の支城は次々と自落あるいは降伏したが、犬甘城と平瀬城だけは武田氏に対して頑強に抵抗した。しかし、1月も経たないうちに犬甘城は落城した。伝えられる話では、犬甘城のすぐ南にある深志城の城代となっていた馬場信春が、物見のために苅谷原崎（深志城・犬甘城の北方）まで出てきたところを、村上氏の援軍と勘違いして政徳以下数騎で近寄ってしまい、包囲されて犬甘城に戻ることが出来ずに二木氏の元へ逃亡し、城主不在となった犬甘城は武田氏の攻撃を受けて落城したらしい。この後、政徳は平瀬城の平瀬義兼を頼り、村上義清が砥石城の合戦で武田氏に大勝すると、長時も平瀬城に入った。その後、小笠原氏は武田氏に敗北し、越後国の長尾氏を頼ることとなるが、犬甘氏が小笠原氏に付き従っていた記録は残るものの、政徳自身の記録はない。
以上、Wikiより。
