がんばろうね-今年も湯治をしてきました。 | あ~ぁ、白血病になっちゃった

がんばろうね-今年も湯治をしてきました。

私の場合は寛解となったとはいえ、グリベックによって抑え込んでいる可能性がある。

少しでも再発のリスクが低くなるようにと、両親が息子達の面倒をみていてくれるから、嫁さんと二人で湯治に行ってきなさいとすすめてくれました。

一週間我慢してくれた息子達。安心して行けるようにしてくれた両親、そして付き合ってくれた嫁さんに感謝です。


もう既にご存知だと思いますが、今年も秋田の玉川温泉に7泊8日で湯治に行ってまいりました温泉



ここでの湯治の要領は昨年と同じ 押なので、今回は看護師さんの指導は受けませんでした。


その人のその日の体調や天気等によって湯治の仕方は人それぞれなのですが、私の場合は

1.岩盤浴(40分~60分)

2.北投石 押によるラジウム浴(20分~30分)


3.温泉に入浴(30分)


この1から3を1クールとして、1日3セットしました。

「湯治」というとのんびりできていいなぁ。と、思われる方が多いと思いますが、ここでの湯治は1クールをやるだけでも結構疲れますしょぼん

これを3クールこなすには慣れるまで結構ハードですあせる

人によってですが大体の人は2~3クールをこなしています。



日本全国それも北海道から沖縄まで、今回もいろんな病気と向き合っている患者さんとその患者さんを支える家族と出会いました。不思議なことに何故か愛知県から来ている方が結構多い。

◎前立腺がんの方。

毎年3回来ているんだそうです。「ここに来ると調子がいいんだよなぁ」って言っていました。

◎乳がんの方。

転移しやすい所にがんができたそうです。手術の後に抗がん剤を投与していたそうですが、その抗がん剤が嫌で、抗がん剤を途中でやめて、ここに13年通い続けて、再発&転移はないそうです。

◎肺がんの方。

やれる治療は全部やったけれど効果がなく余命宣告され、このまま何もしないまま死を迎えたくないと思い通っているとのこと。「余命宣告されたけど、こうやってまだ生きているだろう(笑)」って笑っていました。

◎膀胱がんの方。

この方も余命宣告されたそうです。最近まで食事ができなくて痩せてきていたんだけれど、ここに来てから食欲が出てきて2キロ体重が増えたそうです。旦那さんは「集中!連続!でここに通い、医者をビックリさせてやるんだ」って言っていました。


その他にも子宮がんや胃がん、大腸がん、悪性リンパ腫の方々がいました。



こうやって書くと、とっても効果がありそうに思われがちですが、岩盤浴でこんな会話がありました。

「ここで病気を治した方がいっぱいいるから、私もここで頑張って治そうビックリマーク」と前向きに話していた人がいたのですが、

「そんなに一生懸命やったって、やっぱり人によって合う・合わないがあるんだよ。俺の知っている人はここにきて1週間で亡くなったよ。」だって…。

なにも前向きになっている人に対して水を差すようなことを言わなくてもいいのにって思いながらも、やっぱり何にでも「合う・合わないがあるんだよなぁ」と思った。

それでも、少しでも望みがあるのならと点滴を受けながらやっている人や、中には服の上からでも腹水がとっても溜まっているんだろうなぁとわかるようなお父さんがいました。

そのお父さんには高校生か大学生ぐらいの息子さんがずっとつきっきりで、お父さんの介護をしていました。その姿には、みんな涙を浮かべて少しでも良くなりますようにと応援していました。



脳内出血で左半身麻痺している方や乳がんの方が言っていたんだけど、「いろんな温泉に今まで行ってきたけれど、ここの温泉が一番いい。だって、私だけじゃなく他の人たちも色んな病気を持っていて、それに前向きに取り組んでいて元気をもらえる。」って口をそろえるように言っていました。


今回私が出会った人たちはみんな「がんばろうね」が合言葉でした。

闘病中の人には禁句になりがちな言葉ですが、みんな闘病中もしくは患者を支える家族の方が多いからか、みんな自然に使っていました。

みんながんばろうねビックリマーク

そして、またいつかどこかでお会いしましょう。



長くなったので続く…。