現場を信じることからイノベーションは生まれる。 | Work , Journey & Beautiful

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オルタナティブな学びを探求する

「どうせ現場に工夫を考えさせようとしてもろくなアイデアは出てこない。(だから何か新しいことを考えてよ)」

「これまでずっとこのやり方でやってきた。でも時代とともにやり方は変わるべきだったんだ。根本的にやり方を見直したい。(だから何かうまいやり方を教えてくれないか?)」




仕事をしていると、たまにこういったお客さんと出会う。



変革する。
抜本的に見直す。
根本から考え直す。
全面的に一新する。




それらの言葉は、口にするのは簡単で、とてもインパクトがありそうだ。つい口にしてしまう気持ちも分からないではない。

だけれど、イノベーションは現状を全否定することからは生まれない。現状の全否定は現場の疲弊を生むだけで、結果的にプラスの変化は生まない。残るのは疲弊と閉塞感と混沌だけだ。

なんとか現状を打破したい。そういう辛く、苦しい局面だからこそ、まずはこれまでのやり方の中から価値のあるもの=残すべきものと捨てるものとに整理するところから始めなくてはならない。残すべきものは、本当に今徹底できているのか?を自問自答しなくてはならない。

その上で、捨てるべきやり方に変わる新たなやり方や工夫は、必ず現場に眠っている。それを組織として引き出せるか否か、が問題であり、現場の個々人のマインドやスキルの問題ではない。

少なくとも、冒頭の様な発言に出会うと思う。組織が現場を信じられないならば、その現場からイノベーションは生まれない。まずは、そこから変えていかなければいけない。


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