『てっし録(^▽^)』~書法で人生を豊かに生きよう!

京都・滋賀で書法道場を主宰する師範のブログ


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『てっし録(^▽^)』~法と書で時代を豊かに生き抜こう!
新しい労働社会―雇用システムの再構築へ (岩波新書)/濱口 桂一郎




今日は京都衣笠で講義でした。随分と寒さが和らぎ、なんだかウキウキします。



講義終了後、元Wセミナーのスタッフさんで司法試験受験生の方とコーヒーをご一緒させていただきました(お疲れでしょう、と差し入れまでいただき、Fさん、本当に有難うございました)。



どんな勉強をしているのですか?と尋ねると、付箋だらけの知的財産法の基本書を見せてくださり「1時間30分で6000文字の答案を書く練習をしている」とのことでした。司法試験の過酷さは、旧試験とは形を変えながらも、十分に残っているようです。



それに比べると、自分の勉強がいかに「甘い」か思い知らされます。10年以上労働法の仕事に携わらせてもらっているのに、今更ながら…という基本の欠如が随所に見つかります。



例えば、日本の3大雇用慣行(長期雇用・年功賃金・企業別組合)。この3つを知っているだけで満足してしまい、その根っこにある「何か」を探ろうとはしていませんでした。


また、労働法で「5本の指」に入ると言われる「秋北バス事件」でも、事案の分析が雑なあまり、「企業別組合を卒業した管理職の労働条件のため労働協約の規範的効力が及ばない事例だった」ということを見逃していました。


しかも、それらに気づかせくれたのは、いままで何度もにらめっこしてきた六法や専門書ではなく、「一般人向け」の新書(濱口桂一郎「新しい労働社会」)でした。



大学入試で落ちた学校で法律講座を担当させてもらって10年近く。「自分なんかでいいのかなぁ…」をバネに予習をして挑んでいるつもりですが、そうすると基本の欠如が見つかりますから、ますます「自分なんかでいいのかなぁ…」と思えてきます。


なぜだ
か、来年度の講義のご依頼もいただいています。学生のみなさんの熱意に少しでも応えられるよう、基本とのにらめっこを続けていきたいと思います。



法会話教室「徹志会」



☆労働法講座の受講生のみなさんへ☆


「試用期間」について…

●試用期間中の社員に対する本採用の拒否は簡単にできませんでしたね。試用期間中でも労働契約が成立している以上、「本採用の拒否=解雇」となり、解雇規制(労働契約法16条)を受けることになりますから(三菱樹脂事件・最大判48年12月12日)。


●では、まずは契約の存続期間を定めて雇い、期間満了時に一旦契約を自然消滅させ、その時点で適格性ありと判断すれば正社員(期間の定めのない契約)にする、という方法ではどうでしょう。これについて最高裁、その「存続期間」は労働者の適格性を判断する目的で設けられた以上、特段の事情がない限り「試用期間」と解する、としています(神戸弘陵学園事件・最判平成2年6月5日)。つまり、「お試し期間」のつもりで設定した「契約の期間」は「試用期間」とみなされてしまい、やっぱり簡単には本採用を拒否できない…ということです。
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