簡保の宿 入札
テーマ:プライベートエクイティ散々批判されていますが、M&Aの世界の手続きでみると、正直、批判している方がおかしいように思えますな。
そもそも、雇用確保前提のディールで清算価値である不動産価値を持ち出すのは素人発想としか思えず・・・。
しかも、ビッドのリストには、ほとんど、国内の主要投資ファンド全部入ってるし・・・。
雇用を全部カットしてよいなら、おっしゃるとおり不動産価格だけど、雇用維持とすると事業価値(営業CF主体
)でないと評価できない、なぜなら、その不動産は売れないから・・・。
正直、高く売りたいなら、人は全部首切りして、不動産だけを売るべきだけど、それは、避けるという政策判断の下、事業継続を前提にビッドしての結果としては、オリックスの価格はおかしいとはいえないような気が。
年間数十億円の赤字垂れ流しでは、黒字化までのスキーム検討しても、100億はなかなかバリエーションできない。宿屋は人件費負担がとても重いし、温泉系は設備更新が5年で1回は必要、しかも数億円単位で・・・。
そうすると、事業として考えると黒字化だけでなく、設備更新費まで稼いで、しかも人を切ってはいけない・・・むしろ、入札したオリックスが株主である海外投資家から猛烈にパッシングされそうですけどね・・・。
無論、1次ビッドから200億円とか出している会社が有るのに関わらずなら、「ビッドが不正だ」と言えるのでしょうが、そもそも、3次ビッドで優良物件がいきなり消えて、その結果、入札候補が降りた、結果、1社入札になったのはおかしいという批判が?
通常、いきなり条件が悪くなって、このダメ案件じゃ入札できん、ゼロ査定だという相手先の黙示の札いれがあり、オリックスの100億円越えに決まったのであるから、むしろ、入札してくれてありがとうだと思う。
今度の件で、政府系の入札は、政策、人気取りですぐにひっくり返ることが明らかになってしまったのは、正直、イタイと思う。DDを初めとする札いれの事前準備には数千万円はかかるのが普通、それが、どこぞの政治家の鶴の一声で白紙に戻るのでは、もう今後、まともな会社は入札に参加しないと思う。
なんか、ロシアのガスプロムが政府の力で、日本の権益をカスみたいな金額で売れと言っているのを見て、ロシア怖いなあと思っていたけど、日本も同レベルなのかも・・・。
もう、いっそ簡保の宿も第三セクター化して政治家関係と総務官僚の天下り先にしたらどうですかね、税金湯水のように使っても、バレなきゃ良いわけですし、多分、票になりますよ~。票が欲しければ、組織票、しかも利益を供与される側が一番、素敵だと思ふ。是非、再入札の折にはどこが入札するか見てみたい。面白いモノが見れそうな気が(笑)
メリルリンチの件も高い、高い言っているけど、M&Aの手数料からみると、手間を考えるとぺイしないと思う。
この業界でどこの会社も使っているレーマン方式だと。
数十箇所の案件を調査して、IM作って、各社に打診して、スケジュール整えて、期日どおりに札入れさせて、
人件費稼げているのか微妙だと思う。
無論、金融は人件費高い、おかしいという議論があるけど、それは需給の関係だと思う。
医者の給与が高い、パイロットの給与が高い、アナウンサーの給与が高い、野球選手の給与が高い、政治家の給与が高い、同じ次元の話だと思う。
逆に、高い給与は将来保証がない、日本という国の外側に出てしまい、もう、日本的価値観、日本的終身雇用の庇護を一切得られないことを考えると決して高くもないと思うし・・・。
今、話題になっている派遣と同じ立場ですからね、しかも、日本では、決して同情や庇護は得られないので、職を失えば、自分の力で職を得るか日本を去るしかないわけですし・・・。
ただ、最近のTVの論調(あんたら、人の事はいえないでしょ、給与も1,500万円以上は優にもらっているのだから)に同調する人の数を見ると、日本はグローバルスタンダードでなくて「鎖国」して、金融マーケットなんか要らない、銀行を頂点とする間接金融だけで十分、皆、終身雇用、実力主義なんて要らない、異分子は日本から出てって欲しい、いや、たたき出す、VB、起業とんでもない、という路線の方が良かったのかもしれないと思う今日この頃・・・運動会で全員一緒に手を繋いでゴールする姿をみてゾッとした私には日本にいる資格はないのかもしれませんな、ええ。
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1 ■無題
初コメントですが、いつも楽しく読ませていただいてます。
この件に関しては、(MAやこの手のDDは耳学問程度の知識しかないんですが)不動産価値やら建設コストのみが論点になっていて、キャッシュフローベースの話がないことに違和感を感じてました。
今回のエントリーはその点についてより深く解説されていて、ようやくすっきりしました。
これからも一読者として勉強させていただきます!