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2012年02月23日(木)

■GKB47■

テーマ:■ブログ■

 国会で松浦大悟議員が、内閣府が自殺対策のキャッチフレーズを「GKB47」としたことについて、若い人やネットの言葉で「GKB」は「ゴキブリ」という意味にとれると指摘した。ネーミングはさておき、我が国では平成18年6月21日に「自殺対策基本法」が公布されているが、年間の自殺者数が3万人を超える状況が続いている。


 なかでも我が地元・秋田県では、長年全国一の自殺者数・自殺率が続いていた。私が知事だった当時、この状況をなんとかしたく、秋田県が行政として全国に先駆けて、自殺をタブー視せず、皆で自殺を社会の問題として話し合おうと、平成12年7月に「いのちの尊さを考えるシンポジウム」を県医師会と共同で開催したのを皮切りに対策に乗り出した。


 自殺は、個人の最大のプライバシーであり、当時、踏み込むには大変な勇気が要った。正直なところを吐露すれば、これを政策に掲げて良いのだろうかと思うと、怖ろしさも感じていた。


 病気で苦しんでいる人、経済的に困っている人、失恋や人間関係で悩んでいる人、年配者で家族や周囲からの疎外感を感じている人・・・自殺の原因は多様である。対策のために色々と調べていくうちに、自ら命を絶つ人には、自分を追い込んで周りの人から離れていく傾向がみられる。


 まず一部の市町村をモデルケースに決めて対策を始めたところ、確実に自殺は減少した。ふきのとうホットラインと名付けた自殺予防のための相談ネットワークを作り、NPO法人の秋田いのちの電話や蜘蛛の糸をはじめとした民間団体も立ち上がってくれた。たくさんの方々の支えにより、秋田県における自殺は年々減少傾向にある。


 こうした経験からも、私たち皆が、自らのことのように考え、支え合う心を持てば、自殺という、本人のみならず周囲の人間にとっても、辛く悲しい状況をかなり防ぐことができると思う。


 「GKB47」という言葉は、国だけでなく、47都道府県挙げて自殺対策に取り組もうという意図であった。その後、内閣府は「あなたもゲートキーパー宣言!」に変更したが、せっかくの働きがきちんと伝わらない言葉を安易に用いたことは残念だ。


2012年02月22日(水)

国内視察報告(豪雪被害、新潟・秋田)

テーマ:秘書便り

今冬期の豪雪被害は、ゲリラ豪雪とも言える突発的かつ集中的な降雪により、日本海側を中心として、山間部・平野部を問わず極めて広範な地域で発生している。それぞれの地域でどのような問題が起きているのか、今後、豪雪に対してどのような対応が求められるのかを確認するために、新潟県と秋田県とで豪雪被害の現状視察と関係各者との意見交換をおこなった。


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2月17日、新潟県南魚沼市と長岡市山古志地区(旧・山古志村)を訪問した。南魚沼市での積雪量は2m40cm。これでも、ここ数日続いた温暖な天候によって減ってきたと言う。


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同地の積雪は他と比べても重量があり(雪密度0.3g/立方cm。本州の平均0.1g/立方cm)、道路脇には人の身長をはるかに超えて電線の高さにまで到達するほどの雪の壁が延々と続いている。


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それぞれの家庭では、今年に入ってから屋根の雪下ろしを3~4回はおこなっているとのこと。しかしその一方で、スキー産業が華やかなりしころに建てられ、その後の衰退により空き家になっているペンションや、家主が亡くなった後に相続がなされず、そのままの形で放置されている民家では、膨大な雪が屋根に残っている。


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近隣住民のボランティアにより雪下ろしをおこなっているとのことだが、今後もこうした危険家屋が増えていくであろう状況を考えれば、自治体側で取り壊し等も含めた強制措置ができるような法制度の整備も必要であろう。


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2月20日、秋田県の横手市を訪問した。地元でもあり、状況は十分理解していたものの、やはり今年の積雪は例年とくらべてもかなり多い。もともと横手市は全国有数の豪雪地として知られているが、市街地の状況と郊外の状況とでは大きく様子が異なっている。


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郊外では排雪場所が十分に確保されているため、道路や住宅敷地内はきれいに除雪されているが、市街地では排雪場所が少なく、家屋間が隣接していることから、住宅周りに雪が堆積し、まさに家が埋もれている状況にある。また排雪場所がなければ、住宅敷地内に残された雪が道路にも浸食していくため、道路幅が狭くなり、緊急車両の通行等にも支障をきたしかねない。


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市内道路の3割超が幅4m未満の狭い道路であり、限られた予算の中で除雪すべき道路の優先順位をつけていかなければならないなか、今年度は4m道路でも最低2回は排雪をおこなっているとのことである。


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南魚沼市、横手市、それぞれとの意見交換では、国に対する要望として除雪対策費に関する財政支援が挙げられた。すでに政府では、昨日21日に開催された大雪に関する関係閣僚会議で「平成24年大雪対策」をとりまとめ、豪雪被害が出ている市町村に対し財政支援をおこなう旨を公表している。関係する各府省が可能な限り迅速に対応することを強く期待したい。


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また、今回視察をおこなった双方の自治体では、地元消防団や社会福祉協議会・民生委員と連携しながらの除雪体制を確立しており、効果的・効率的に除雪作業をおこなっているということも確認することができた。2月8日の総務委員会 でも取り上げているが、国は財政支援に留まるのではなく、こうした現場での経験やノウハウを全国規模に広げていくことも必要であろうと考える。

                          【東京秘書・秋田秘書】

☆各画像はクリックすると拡大表示できます。

2012年02月21日(火)

■あど…雪 ごめんしてけれ■

テーマ:■ブログ■

 雪国では冬になると「雪囲い」をする。屋根から下ろす雪で家が壊れないようにするためだ。そして、屋根の雪下ろしを、年によっては3~4回もする。下ろした雪に囲まれた家の中は、昼でも夜のように薄暗い。その中に3カ月も閉じ込められる生活だ。


 今年はことのほか雪が多い。豪雪地帯の人々の暮らしの厳しさ、苦しさはいかほどであろうか。おじいちゃん、おばあちゃんも含め、一家総出で雪と闘う毎日。その厳しさは体験した者にしか理解できないと思う。


 私は雪国・秋田の生まれであるが、改めて実態を知るために、日本有数の豪雪地帯・新潟の南魚沼市、旧・山古志村を視察してきた。驚いたのは、延々続く雪の壁で景色が見えないことだ。雪の中に埋もれている住宅、見通しの効かない道路。消雪パイプで雪を融かしたり、流雪溝で排雪できる地域は比較的周りの雪が少ない。だが、それら設備の無い地域は雪の中に埋もれて暮らさざるを得ない。


 かまくらで知られる、ふるさと・横手市の雪害状況も視察した。流雪溝のない地域や市街地域は新潟同様、雪に埋もれて家が見えない状況だ。里山にはリンゴ畑、ブドウ畑。大量の雪で枝が折れる被害が出ている。


 このような厳しさの中でも生活するというのは、故郷に対する強い思い入れもあると思う。しかし、雪と闘っていかなければ、雪に潰されてしまう。雪と闘い、暮らしを守っている人々がいてくれることで故郷が成り立っている。なかでも、じいちゃん・ばぁちゃんだけの世帯などは本当に大変だと思う。怪我などに気をつけて頑張っていただきたい。


 もう少しで春の陽ざしが訪れる。人は繰り返し季節を生きるが、春が来て、雪が融けてしまうと、不思議と雪の苦労を忘れ去る。土の中ではふきのとうが芽吹きを待っている。


 春よ、早く来い。



  ※「あど…雪ごめんしてけれ」 とは、秋田の言葉で

    「もう、雪は勘弁してください」という意味。

    降り続く雪に対し、雨乞いの逆のような、神頼みにも
    似た気持ちでつぶやく言葉である。


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