■GKB47■
テーマ:■ブログ■国会で松浦大悟議員が、内閣府が自殺対策のキャッチフレーズを「GKB47」としたことについて、若い人やネットの言葉で「GKB」は「ゴキブリ」という意味にとれると指摘した。ネーミングはさておき、我が国では平成18年6月21日に「自殺対策基本法」が公布されているが、年間の自殺者数が3万人を超える状況が続いている。
なかでも我が地元・秋田県では、長年全国一の自殺者数・自殺率が続いていた。私が知事だった当時、この状況をなんとかしたく、秋田県が行政として全国に先駆けて、自殺をタブー視せず、皆で自殺を社会の問題として話し合おうと、平成12年7月に「いのちの尊さを考えるシンポジウム」を県医師会と共同で開催したのを皮切りに対策に乗り出した。
自殺は、個人の最大のプライバシーであり、当時、踏み込むには大変な勇気が要った。正直なところを吐露すれば、これを政策に掲げて良いのだろうかと思うと、怖ろしさも感じていた。
病気で苦しんでいる人、経済的に困っている人、失恋や人間関係で悩んでいる人、年配者で家族や周囲からの疎外感を感じている人・・・自殺の原因は多様である。対策のために色々と調べていくうちに、自ら命を絶つ人には、自分を追い込んで周りの人から離れていく傾向がみられる。
まず一部の市町村をモデルケースに決めて対策を始めたところ、確実に自殺は減少した。ふきのとうホットラインと名付けた自殺予防のための相談ネットワークを作り、NPO法人の秋田いのちの電話や蜘蛛の糸をはじめとした民間団体も立ち上がってくれた。たくさんの方々の支えにより、秋田県における自殺は年々減少傾向にある。
こうした経験からも、私たち皆が、自らのことのように考え、支え合う心を持てば、自殺という、本人のみならず周囲の人間にとっても、辛く悲しい状況をかなり防ぐことができると思う。
「GKB47」という言葉は、国だけでなく、47都道府県挙げて自殺対策に取り組もうという意図であった。その後、内閣府は「あなたもゲートキーパー宣言!」に変更したが、せっかくの働きがきちんと伝わらない言葉を安易に用いたことは残念だ。
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