金策は内田良平、さらには明石元二郎大将と同郷である。彼らと非常に翻意にしていたし、彼らから強烈な影響を受け、使命を与えられたのである。
明石大将と言えば日露戦争勝利に大いに貢献した人物である。彼は帝国日本陸軍参謀本部の高級情報将校であった。明石大将は日露戦争後、朝鮮総督府の憲兵司令に就任し、のち台湾の総督にもなった。そしてそれ以前においても抗日パルチザン対策に従事したのである。
金策はそのひとりの要員として抗日パルチザン組織に潜入し、諜報活動に従事していた。
今日の日本ではもはや想像もできないことであろうが、かつての日本人はその国を守るために自らの生命をかけて大陸や朝鮮半島で活動したのである。陸軍中野学校の出身者たちは東アジア地域に留まらず、東南アジア地域においても活動し、大東亜戦争敗北が近づく中、それらの地域独立のために「遺産」として、政治的、軍事的な足跡を残していった。そのことが後に東南アジア諸国がヨーロッパなどから独立するバネとなったのである。

金策の長男がアメリカと北朝鮮の間で様々な調整を行ってきたことが明らかになっている。その結果、クリントン政権末期の2010年末に、当時の国務長官オルブライト(ユダヤ系)が訪朝したのである。
さらに2007年、スイス・ジュネーブに本部を置くロスチャイルド家の世界経済フォーラム(通称ダボス会議と言われている)が夏季ダボス会議を設立し、その後毎年秋、中国の天津と満州の大連で交互にそれが開催されることになったのである。

なぜロスチャイルド家は東アジアを掌中に収めようとしているのか、今後、金正恩を通して朝鮮半島で何をなそうとしているのか、その中において日本はいかなる命運をたどるのであろうか・・・・・
2014年は世界全体、特に東アジアにおける大変動が起きうると思われる。

その意味で12月に明らかにされた北朝鮮の張成沢及びその一派への粛清が始まったことは、次なる時代への大きな布石となっている。

では朝鮮半島における動きが、中国にどのような影響を及ぼすのであろうか。次のポイントが大切である。
なぜ金正恩第一書記が時を移さず張成沢を粛清し、かつ処刑に処し、火炎放射器で焼いたのであろうか。明確にわかることは、彼の残忍性云々ではなく、非常に時が差し迫っていたことを示しているのである。
実は張成沢の背後には中国共産党がいた。言わば「中国は北朝鮮・張成沢一派の最大の支援国」であったことが見えてくるのである。
金正恩は金正日の三男である。もし北朝鮮が儒教国であるならば、三男が家のすべてを継ぐなどということは考えられないことである。しかし、それが起きた。そして長男の金正男は排除され、今北朝鮮に帰れないだけではなく、中国・北京に匿われている。
このことでわかるように、中国共産党は膨大な地下資源を獲得する時が来たとして、張成沢とのつながりを活かしつつ、金正男によるクーデターを起こそうとしていたのである。
金正恩はそのことに気がついた。なぜか。金正日の二男金正哲は、申し合わせによって長きにわたり張成沢をマークし続けてきたのである。そして多くの証拠をつかむことができ、しかも時が迫っているとわかったために、あのような機関銃による死刑事件が発生したのである。

そこにおいては自分の叔父であろうとも国家を守るためとして凶行に及んだのである。

すべてが明らかにされた中国共産党は何をしようとするのであろうか。中国は北朝鮮に対して怒りに燃え、侵攻を開始するのであろうか。それとも経済的締め付けを開始するのか・・・・・日本及びアメリカは今述べてきた金正恩の計画のすべてを知っている。従って中国が北朝鮮に下手に手を出すならば米中戦争が勃発しないとも限らないのである。

ここに至って単なる改革解放路線などと言えるものではなく、朝鮮半島統一が起きようとしているのである。いやそれだけではなく、朝鮮半島の北、かつての満州、そして日本も結びつけて一大勢力圏を実現しようとしている。

これこそが新たな大東亜共栄圏である。かつて安倍総理の祖父・岸信介が満州において夢見、かつ計画し、実行しようとしたことなのである。
その大東亜共栄圏は形を変えつつも時期を経て海面上に姿を現そうとしている。
もう少し中国の軍事事情について述べる。

つづく


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