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2010-01-12 22:17:56 テーマ:転職&天職で輝く女性インタビュー

【転職&天職で輝く女性に学ぶ】キャリア・インタビューVol.12大前みどりさん後編

こんにちは。コーチ&キャリアカウンセラーの小田美奈子です。
キャリア・インタビュー企画をお届けします。

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■ 「転職&天職で輝く女性に学ぶ~幸せキャリアのレシピ」
キャリア・インタビュー Vol.12
  映像制作、出版プロデューサー 大前みどりさん 前編
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このキャリア・インタビュー企画は、転職など様々な転機を経て、自分らしく幸せに働いている女性の道のりをたどることで、自分に合った仕事を見つけるため、仕事での充実感をより感じるための"幸せなキャリアのヒント"を学ぼうというものです。

第12回は、出版プロデューサーであり、企業のビジョンムービーの制作も手掛けている大前みどりさんにご協力いただきました。

■ 大前 みどりさん(おおまえ みどり)プロフィール

30代女性のプラチナキャリア~幸せ転職・天職のレシピ

1972年生まれ。印刷会社の制作部門での英文、和文テクニカルライターを経て、(株)アントレプレナーセンターに転職。これまで20万人への講演や数千 人の起業家育成をしてきた福島正伸氏の秘書を務める傍ら、氏の書籍をプロデュースし、累計23万部のベストセラーを生み出す。また、会社案内の「感動ムー ビー」制作では、大手企業からの依頼が相次ぎ、1年待ちという状態に。

2009年4月独立。イーファイブ・プランニング代表として、出版プロデュースや映像制作を行っている。その他ライフワークとして、人を幸せにする経営の研究、個の可能性を発揮できるような対話の場づくりなどの活動をしている。
2009年11月、心を開き、聴いて語る、対話の文化を広めるための「ワールド・カフェ・ウィーク2009」において実行委員会の代表を務める。趣味は読書で、本に埋もれながら暮らすことが何よりの幸せ。
TOEIC935点、産業カウンセラー、男児2児の母。

サイト:想いを形にする「イーファイブ・プランニング」
http://efive.jp/
ブログ:大前みどりの「フローに生きる技術」
http://ameblo.jp/quotations/
日経IT Pro「ヤマト運輸、全員参加の経営理念研修に感動体験ムービー導入」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20090828/336163/?ST=cio
ワールド・カフェ・ウィーク 公式WEBサイト
http://world-cafe.net/


前号では、大前さんが様々な仕事や出会いを経て、現在の仕事にたどり着くまでのキャリアストーリーを伺いました。インタビューの前編はこちら
http://ameblo.jp/tencafe/entry-10426593903.html

今回の後編では、身につけておくとよいスキルやこれからの夢、やりたいことについて伺いました。

↓後編はこちらから

Q:小田 美奈子
A:大前 みどりさん

◆ 英語でセルフイメージが上がる

Q:これまでで役に立ったスキルについて教えてください。

A:英語は、テクニカルライターの仕事で役に立ちましたが、それ以上にセルフイメージがすごく上がったことがよかったです。今まで資格を一つも持っていなかったので、自分は何もできないと思っていましたが、とりあえず社会的な基準になるものを一つでも持っていると、自信にもなります。TOEICは何回か挑戦して、935点で受けるのをやめました。

この体験で、自分が苦手なことにも取り組もうと思うようになりました。何もできないと、「どうせ私なんて…」と思ったりもしますが、ちょっと頑張ればできるという成功体験を一回積んでいるので。


◆ 誰かの思いを伝える「通訳」の仕事

Q:通訳になりたいという夢は、今はいかがですか?

A:まだあきらめていないですが、通訳といっても同時通訳という形だけではないと最近思っています。感動ムービーは、だれかの体験を短いエピソードに編集してメッセージを伝える方法なので、誰かの気持ちや思いを伝えること、つまり通訳に近い仕事はもうできているなと、先日気づきました。

福島さんのお手伝いをしていたときは、同僚が私の仕事を「翻訳」と呼んでいましたが、福島さんがこうしたいという荒削りの原型があって、それをどう伝えるか、どう届けたらいいのかなどメッセージを発する人の手助けをすることが自分の仕事だったと思っているので、それも大きくとらえたら通訳だと思っています。
つまり、誰かの媒介役をすることが、私自身のやりたいことだったのではないかと、後付けですが思っています。


◆ 相手と同じ世界を共有する

Q:英語以外で身につけてよかったスキルはありますか?

A:鮒谷さんや福島さんのお手伝いをしていたときなどに特に意識していたことなのですが、どうしたら相手に近づけるかと考えました。同じものを共有するには、似たような体験をすることが一番ですが、似ている体験がなかったら、体験に近いものをインプットする必要がある。

なので、相手が読んでいる本や影響を受けたという本をお聞きし、それらを読むことで、少しでも考えに近づきたいなあと思っていました。その人の語彙は、独自に編み出しているものではなく、これまでの体験や知識から出てくるものなので、そこを共有するには、自分もその人に近い経験をするか、知識を入れるかしかない。経験はすぐにできなくても、本はすぐに手にとれますからね。

そうやって本を読んでいくと、相手の方が自分の話についてきてくれると思って、さらにたくさん話してくれるようになります。自分が教えてあげた本をすぐに読むという行為は、上の人からみると嬉しいと思ってもらえるようで、次々に色々なことを教えてくれます。もちろん、見返りを求めてやっているわけではありませんが、そうやって相手の見てきた世界を少しでも見ようとすることが大切なのではないかと思います。これをスキルと言ってよいのかはわかりませんが。


◆ ブログで「フロー」を発信

Q:勉強になりますね。相手と同じ世界を共有する力というのでしょうか。

A:今年(2009年)に入ってからの大きな変化のきっかけは、ブログに「フローに生きることをしていきたい」と書いたことです。「フロー」というのは心理学博士のチクセントミハイ氏が提唱している理論で、時間や自我の感覚を忘れ行為に没頭している状態のことです。

仕事もこうやって没頭してできたら、仕事がやりがいのある楽しいものでしかなくなるのではないかと思い2年くらい個人的に研究をしていました。この「フロー」という言葉をブログに出した瞬間に、フローに興味がある、関係する人と不思議とつながっていくようになりました。

2009年の頭に独立すると決めたとき、自分はこれから何をやっていきたいのだろうととことん考えました。まずは自分自身がフローに生きたいし、フローに生きられる人が増えていったらいいと思いました。そこで、とりあえずフローの本をブログに載せて、私の座右の書ですと書くことにしました。

それに興味を持っている人が、たまたまブログを見た時に、大前さんはフローに興味がある人なんだと目をとめてくれて、それに関連する会に誘ってもらえるようになりました。

2年間は一人で勝手に思っていただけなんです。でも自分一人で「フロー、フロー」と思っていても、周りの人はわからないですもんね(笑)。ブログで本を紹介した途端、すごいスピードで人とつながっていき、フロー研究会という会も始めました。

経営者やコンサルタントの方々で集まって「人と幸せにする経営」についてディスカッションをし、それを実際に現場で活かしていくという勉強会です。その他にも、フローな状態をいつでも再現できるように各々のフロー体験をシェアしながら、それらをビジネスの現場にどう活かしていくかというHEROESプロジェクトでは、小田さんとご一緒させていただいていますよね。


◆ フロー~座右の書との出会い

Q:HEROESプロジェクトは、大前さんのおかげでありがたい出会いと学びの時間をいただいています。そもそも、そのフローの本に出会ったのは?

A:こちらも4~5年前だったかと思いますが、アタッカーズ・ビジネス・スクールの運営会社が「アゴリア」というSNSを提供し始め、SNS内のコミュニティを活発化するために、色々なプロジェクトが立ち上がりました。私は「輪読会」というコミュニティを立ち上げたのですが、その一回目の課題図書がダニエル・ピンクの『ハイコンセプト』で、その中の「生きがい」という章で、『フロー体験 喜びの現象学』(M.チクセントミハイ 著、今村 浩明 訳)が紹介されていました。

『フロー体験 喜びの現象学』読んだ時、うわーと思って。自分のこれまで本当に夢中になって仕事をしていたときの体験がこれで説明できると思いました。それが文字になって言い表してあったので。何とも言えない喜びを感じました。本を読んでいること自体が喜びでした。


Q:まさに「フロー」な体験、今の大前さんをつくった運命的な出会いですね。ブログで書こうと思ったのは、どんなきっかけですか?

A: 30歳の時は将来が不安だったので、これからやっていきたいこととこれまでずっとやってきたことは何だろう?と考えて、英語というキーワードが出てきました。そこでまず英語を勉強したことが、その後のキャリアにつながっていきました。

2009年に独立をすると決めた時も、将来の不安、これからやりたいこと、これまでやってきたことは何だろうと集中して考えました。どんな事業になるのか形はわからないけれど、自分はずっとフローに生きていきたいし、フローに生きていく人が増えることが、自分が他の人の役に立てることだと思ったので、明確なビジョンはないままですが、とりあえずフローについて発信をしていこうと思い、ブログに書いていくことにしました。


◆ 生きている喜びを実感する

Q:そうしたら思わぬ出会いにつながっていったんですね。
では、改めてこれからやりたいことについてお聞かせください。

A:自分なりに定義しているのは、フローに生きるというのは、いつも充実感ややりがいを感じながら、ライフワークバランスとか関係なく、仕事でもプライベートでも、生きている喜びを実感していることだと思うんですね。

生きている喜びって言葉で言うと簡単ですが、結構自分の深いところに向き合ったり、目標に向かって努力したり、人間関係をよくしたりといった、たくさんの意味が含まれています。何か特別なことが必要なのではなく、本当に本人次第なのですが、今はまだあまり実感できていないという人のために、そのためのステップを「こういうプロセスがあるよ、頑張ってね」と紹介するのがやりたいことです。抽象的ですね(笑)


◆ フローのモデルを作りたい

Q:フローへのステップ、たくさんありそうですね。まさに翻訳することですね。

A:産業カウンセラーの資格はとりましたが、一人一人のコーチングやカウンセリングをするのではなくて、こうなるとフローな社会、つまり一人ひとりがいきいきと暮らしている社会だよねというのを一人ではなく、色々な人の力を合わせてつくりたいと思っています。その取り組みが先ほどお話したフロー研究会だったり、HEROESプロジェクトです。

今は、自分としっかり向き合って自分の使命に従って活動する人が増えているので、明治維新みたいなことが起こっていると思います。そういう人たちの流れが、しっかりつながっていくように、その部分、部分で活動していけたらいいなと。結果的に完成形というか、人がいきいきと暮らしている社会や組織のモデルができればいいなと思っています。それももちろんゴールではなく、時代が流れていく中でのプロセスの一点でしかないですが、私はその一点で満たされると思うのです。


◆ 何か一つを頑張ること

Q:流れをつなげる人。フローには流れという意味もありますね。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。

A:自分の体験ですが、何か一つをすごく頑張ることをおすすめします。成果が出るというよりは、自分で自分を頑張ったと思えると、セルフイメージが上がり、もっと上の挑戦ができます。
ただ、自分一人でやっていてもそうは思えなくて、私は何かを頑張るときは、この人に認められたいという人がいました。英語をやっていたときは、TOEIC満点(990点)の友人がいて、こまめに報告をしながら勉強を進めていました。その友人から頑張ったねと言われると頑張れました。そういうモデルになる人がいるといいと思います。

ただ、こういう人になりたいと思っても、逆になれていない自分を責めることがあります。そういうときは、人と自分を比べるのではなく、この人のこの部分に近づきたい!と思ってそこに集中して、他が全然できていなくても、落ち込まないことが大切です。

私が女性として尊敬するのは、アル・ゴアの『不都合な真実』の翻訳などを手掛けた枝廣淳子さんです。枝廣さんはご主人の都合でアメリカに住んでいる2年間で通訳になろうと、小さなお子さんを育てながら英語の勉強をされ、現在は同時通訳や翻訳、環境ジャーナリストとして活躍をされています。自分は小さな子どもがいるのは一緒だけど、他は何もないと思っている状態で普通に比べてしまうと落ち込みますよね(笑)

なので、現実の自分のできていないところに意識を向けるのではなく、この人のどんなところがすごいと思うんだろう?どんな部分で近づきたいんだろう?と、その近づきたい部分だけを見るようにしています。

あと、スティーブ・ジョブズ(※1)のスピーチを聞いた時は、自分のキャリアは自分で決めてつくっていっていいんだと、勇気をもらいました。ぜひスピーチを聞いてみてください。

※1:アップルコンピュータCEO、スティーブ・ジョブズが、2005年6月に行われたスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ
http://www.youtube.com/watch?v=DE8HrWmnLwA


Q:これは私もお気に入りです。素敵なお話をありがとうございました。

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★★ 大前みどりさんから学ぶ、幸せキャリアのレシピ ★★
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(レシピ56)レシピ:相手と同じ世界を共有する

大前さんは相手と同じ世界を共有するために、相手と近い経験をするか、知識を入れるかのいずれかを考えました。大前さんは、自分が好きなことでもある、相手と同じ本を読むことで、相手からより多くの知識を教えてもらえるという流れができていました。
同じ本を読むことは、その人と同じ世界を共有することになりますね。そしてすぐに実行するフットワークの軽さも大切と改めて思いました。

(レシピ57)レシピ:今日を一生懸命生きると、明日につながる

大前さんの好きな言葉の一つとして、下記を紹介していただきました。

"You are younger today than you will ever be again. Make use of it for the sake of tomorrow." ―Norman Cousins, editor

大前さんのキャリアは、明確な目標があって目指していったのではなく、目の前に起こっていることに集中して取り組んだ結果、現在の仕事にたどり着きました。その中でも、自分がこうしたいという意図、憧れの人に近づくのはどうしたらよいかという思いを持って歩んでいます。
思いを持って今に集中して生きる、フローな生き方をすることが、充実感ややりがいにつながっていると思います。

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インタビューは、大前さんの活動拠点である新丸ビル「東京21cクラブ」で行われました。大前さんのお話は、共感することが多く、とても心豊かな時間を過ごすことができました。
ご多忙の中、この企画のためにお時間を作っていただいた大前さんに改めて感謝申し上げます。

今回のインタビューを通じて、大前さんのメッセージが多くの方に伝わることを願っています。


<ご感想のご紹介>

yikuko-coachさんより、大前みどりさんのキャリアインタビュー前編のご感想をいただきました。
掲載の許可をいただきましたので、ご紹介します。

【今号のメールマガジン面白かったです!
 大前さんのインタビューで、
 手探りのキャリアづくりからスペシャリストになっていく様子…
 その道筋が、メルマガとか起業塾とか、福島さんとの出会いとか
 具体的に示されていて
 「私も大前さんのようになりたい!」
 という意欲をかきたてられました。
 インタビュー後半も楽しみにしてます!】

yikuko-coachさんのブログ
「これから生きる時間の話をしよう」コーチングブログ
http://ameblo.jp/yikuko-coach/

1/5のブログでは、このメルマガについても紹介いただきました。
http://ameblo.jp/yikuko-coach/entry-10427210197.html

素敵なご紹介、ありがとうございました。


★ インタビューのご感想、大前さんへのメッセージはこちらまでお寄せください。
nakocafe @ nifty.com

2010-01-04 16:16:21 テーマ:転職&天職で輝く女性インタビュー

【転職&天職で輝く女性に学ぶ】キャリア・インタビュー Vol.12~大前みどりさん前編

 こんにちは。コーチ&キャリアカウンセラーの小田美奈子です。
キャリア・インタビュー企画をお届けします。

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■ 「転職&天職で輝く女性に学ぶ~幸せキャリアのレシピ」
  キャリア・インタビュー Vol.12
  映像制作、出版プロデューサー 大前みどりさん 前編
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このキャリア・インタビュー企画は、転職など様々な転機を経て、自分らしく幸せに働いている女性の道のりをたどることで、自分に合った仕事を見つけるため、仕事での充実感をより感じるための"幸せなキャリアのヒント"を学ぼうというものです。

第12回は、出版プロデューサーであり、企業のビジョンムービーの制作も手掛けている大前みどりさんにご協力いただきました。

大前さんとは、この春、ある勉強会でメールのやりとりをし、その後セミナーでお目にかかりました。メールでの第一印象と同じく、細やかな気配りをされる素敵な女性だなと思いました。現在は大前さんが主宰する「フロー」の勉強会やコミュニティなどでご一緒しています。いつも絶妙な立ち位置でリーダーシップを発揮されている姿に、惹き付けられます。

今回、大前さんのキャリアストーリーを伺い、今に集中して生きる姿に大いに学びました。大前さんのキャリア・インタビューから、幸せなキャリアへのヒントをつかんでいただけると幸いです。

■ 大前 みどりさん(おおまえ みどり)プロフィール

30代女性のプラチナキャリア~幸せ転職・天職のレシピ

1972年生まれ。印刷会社の制作部門での英文、和文テクニカルライターを経て、(株)アントレプレナーセンターに転職。これまで20万人への講演や数千人の起業家育成をしてきた福島正伸氏の秘書を務める傍ら、氏の書籍をプロデュースし、累計23万部のベストセラーを生み出す。また、会社案内の「感動ムービー」制作では、大手企業からの依頼が相次ぎ、1年待ちという状態に。

2009年4月独立。イーファイブ・プランニング代表として、出版プロデュースや映像制作を行っている。その他ライフワークとして、人を幸せにする経営の研究、個の可能性を発揮できるような対話の場づくりなどの活動をしている。
2009年11月、心を開き、聴いて語る、対話の文化を広めるための「ワールド・カフェ・ウィーク2009」において実行委員会の代表を務める。趣味は読書で、本に埋もれながら暮らすことが何よりの幸せ。
TOEIC935点、産業カウンセラー、男児2児の母。

サイト:想いを形にする「イーファイブ・プランニング」
http://efive.jp/
ブログ:大前みどりの「フローに生きる技術」
http://ameblo.jp/quotations/
日経IT Pro「ヤマト運輸、全員参加の経営理念研修に感動体験ムービー導入」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/JIREI/20090828/336163/?ST=cio
ワールド・カフェ・ウィーク 公式WEBサイト
http://world-cafe.net/

下記、大前さんにQ&A方式でお話を伺いました。

Q:小田 美奈子
A:大前 みどりさん

◆ 感動ムービー制作の日々

Q:現在の仕事内容についてお聞かせください。

A:今はフリーの個人事業主として、感動ムービーの制作を主に企業から請け負って作っています。感動ムービーというのは、現場で働いている社員の仕事を通しての感動体験を集め、その中からいくつかのエピソードを選んで写真と組み合わせ、動画に編集したものです。仕事紹介や会社案内で使われています。

この感動ムービーは、感動体験をそのままお伝えしているだけですが、自然と仕事の意義や価値が浮かび上がってくるような映像です。現場の社員の方々に、もう一度仕事の意義を思い出してもらってやる気を高めたり、新卒の学生さんに現場の雰囲気を感じてもらうことができます。

今の時代、日々の忙しさや目の前の仕事に翻弄されていると、何のために働いているのか、自分が誰のためにどう役立っているのかがわからなくなっている人が多い、という現状があります。本当は一人一人ちゃんと誰かの役に立っていて、意味のある仕事をしているのに、それが見えなくなってしまっています。

それでも、日々の仕事の中に根ざした感動体験を思い返すことで、自分はこのために働いているんだと再認識できるような機会になればと思いながらいつも作っています。5分や10分位の映像ですが、見る前と見た後では明らかに視点が変わります。


Q:私も感動ムービーを拝見しましたが、シンプルな映像の中に、何か心の深いところに訴えかけてくるものがありますね。
今の仕事のやりがいはどんなところにありますか?

A:私自身、やりがいはとても感じていて、自分がいい仕事をさせてもらっていると心の底から思えるんですね。私自身、仕事や将来に不安を抱えて、転職をしていた時代があって、いったい自分は何をやったらいいんだろうとずっと迷っていました。お給料がどうとか、社会的な評価がどうとかではなくて、今、自分がこの仕事をやっていてよかったと思えることが、すごく幸せなんです。


Q:まさに「天職」という感じでしょうか?

A:そうですね。まだ明確な形ではないんですが、ずっとこういうことをやりたいなというものに出会えたという感じはしています。
そこから考えると、スティーブズ・ジョブズのスピーチ(※1)のように、自分が今までやってきたこと、それこそ点と点がつながったと思います。

※1:アップルコンピュータCEO、スティーブ・ジョブズが、2005年6月のスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ


◆ アルバイトから営業事務へ

Q:今の仕事はやりたくてついたというより、流れの中で出会ったということですね。では、これまでの仕事について教えてください。

A: 29歳で二人目の子供が生まれた時に、子供が二人いることは、成人になるまで自分が育てなくてはいけないという責任があるので、もし旦那さんがいなくなったら、自分一人で経済的に育てられるかという不安がすごくありました。

また“30歳”を目前にして、30歳はとても大きな壁のような気がしていました。このままでいいのだろうかと、30を目前にすごく焦っていましたね。出産後の入院中もベッドでどうしようと焦っていた位です(笑)

その時は車の免許も持っていなくて、資格も何も持っていなかったので、資格をとるか、何か技術を身につけてお金を稼げるようにならなくてはいけないと思っていました。なので二人目の子供が生まれて首がすわるようになったらすぐに、教習所に通って、そのまま0歳で保育園に預けて仕事を探したんですね。
ただ履歴書に書けるようなことがなく、仕事が全然みつからなくて、本屋さんの面接で落ちた時にすごく自分を否定された気がしました。

結局、ITベンチャーでのの営業事務のパートの仕事を見つけ、毎日エンジニアの履歴書を整理する仕事をしていました。その時に、資格欄を気になって見ていたら、IT系の資格の他に、TOEICや英検などの英語の資格がよく書かれていました。企業からこういうプロジェクトでこういう人材がほしいと言われた時に派遣する仕事もしていたので、その条件を見ていると、TOEIC700点以上とか、英語の条件が多かったんです。

当時はITの開発の技術を身につけようと思っていたのですが、よくよく考えてみると、興味はあるものの、一生それでやっていきたいかというと何か違うなと思ったんです。
その代わり自分がずっと子供の時からやり続けていること、好きなことって何だろう?何があってもやめないと思うことは何だろう?と考えた時に、自分にとっては本を読むことと英語に関わることだったんですね。


◆ 好きな英語の勉強に集中

本は保育園のときから読むのが好きでした。あと、子供の時は通訳になりたいと思っていました。きっかけは父親と将来何になりたいかを話していた時に、父親が「通訳ってかっこいいよな」と言ったのが、すとんと入ってきて、ただそれだけの理由で通訳になりたいと思ってました。なので高校も大学も英文科に進学したんです。社会人になってからも毎日のように映画を観たりと、いつも英語には触れていました。

ずっと続けていたことっていうのはそれくらいなので、自分は本に関することや英語に関することに縁があるのかもしれないと思って、ITの資格より英語の資格を取ろうと思い、TOEICと英検を受けることにしました。

「TOEICは何点だとすごいんですか」と当時の上司に聞いたら、この業界(IT業界)だと、800点以上だとどこに行っても英語ができる人と認められると聞いたので、まずは800点以上をとろうと思いました。子供が生後半年だったの
で、仕事をしながら家のこともやって、電車の中と仕事が終わってから保育園にお迎えに行くまでの1時間を勉強する時間にあてて、子供をお風呂に入れてもらっている間も勉強して、初めて受けたTOEICで875点とれたんです。


◆ 英語を活かしてテクニカルライターへ転身

このスコアがあれば、もう少し英語を使った仕事をしてキャリアアップできるのでは?と考えて、英語を使える仕事がないかと探した時に、たまたま家の近くの印刷会社の事業所で英文のオペレータを募集していたんですね。そこで英語できますと言って応募したら、採用してもらって、最初はオペレータとして半年位働きました。その後、制作部門でテクニカルライターが不足しているという話があり、自動車のマニュアルを作る仕事を2年半位やっていました。

テクニカルライターは重労働で、自動車の発売日が決まっていて、それに合わせて研究所の開発、設計、工場、輸出入の関係業者からディーラーまで、何千人という人が動いているので、絶対に納期に遅れてはいけないものなのです。

車は秋の発売が多いので、夏場は特に忙しく、毎日終電が当たり前でした。時には徹夜もありました。職場はほとんどが男性で、子供がいるから早く帰るというのはなかなか通用しない状況でした。ただ私は保育園にお迎えに行ったり、子供をお風呂に入れたり、ご飯を食べさせたりしなくてはいけないので、いったん定時で帰宅し、子供を寝かせたら会社に戻って仕事をするという生活でした。自宅が自転車で5分くらいの距離だからできたことです。

当時は他の人に負けたくないというか、仕事の内容は変わらないのに、早く帰っているだけで評価が低くなるのは悔しかったので、普通の人よりもっといい成果を出そうと頑張っていました。


◆ 女性起業塾との出会い

ただ、夜中や休日出勤で会社にいると、むなしくなってきて、私は何のために働いているんだろうと思っていた時に、たまたま女性起業塾のサイトに出会いました。自己啓発やビジネスの勉強をしていなくて、起業なんて考えたこともないけれど、自分で仕事をしていたら、こんなに会社に拘束されないで、家のことをしながら自由に働けるんじゃないかと思って、勇気を出して女性起業塾に申し込みました。

その時は自由に時間が使えるという位しか動機がなかったので、社会のことやビジネスについて自分があまりにも何も知らないことを痛感しました。なので、起業塾の講座の日は毎回打ちひしがれて帰っていました(笑)

仕事では説明書の文章を書いていましたが、自分の考えや感じたことを書くことは全くしていなかったので、この頃からビジネス書を読んだり、ブログを書いたりするようになり、セミナーにも行くようになったんです。


◆ 大きな転機~ある起業家との出会い

一番大きな転機となったのは、「平成・進化論。」というメルマガを出している鮒谷周史さんに出会ったことです。今から5年くらい前です。当時、仕事がつらいなあと思ったときに鮒谷さんのメルマガを読みながら、自分をいつも鼓
舞していたんですね。鮒谷さんは勤務していた会社が倒産して、そこから自分一人で色々と考えて、メルマガというメディアを使って、読者30万人という日本一の個人メディアを作りそこからいくつものビジネスモデルを作った方です。本当に読書家でもあり、文章の表現力もすごいなと思っていつも見ていました。

ある時、鮒谷さんがプロジェクトを手伝ってくれる人を募集しているとメルマガに書いていて、私はこういうことができますと書いてすぐに送ったんです。
一週間後に連絡が来て、「突然ですが、今日時間がありますか?」と。何度かお会いして、お手伝いしているうちに、鮒谷さんがどういう考えでどんなふうに歩んできたかというお話を聞かせてもらいました。

その時に、セミナーに行ったらいいことを聞いた、で終わらせるのではなくて、何か一つでも自分の行動を変えることとか、自分の記憶に残すために、必ず質問をするという考え方などを知りました。そこでもっと上の勉強をしてみようと思って、アタッカーズビジネススクールに申し込み、本もこれまで読んでいたやさしいビジネス書ではなくて、マーケティングの本とか経営の本など、読む範囲が広がっていきました。


◆ 環境をリセット、福島正伸さんとの出会い

鮒谷さんと出会ったことで、自分一人だけで勉強していたのが、ばーっと世界が広がったんです。そのときも自分のあまりの物の知らなさにいつも泣きそうになっていましたが(笑)、そこでこのまま今の環境でやるよりは、いったんとことん勉強してみようと思って、将来の何か明確な目的や目標があるわけではなかったのですが、いったん退職しました。自分の人生を整理しよう、立て直そうと。一年近くはアルバイト的に何人かのお手伝いをしたり、フリーターのような形で働いていました。

その中で、アタッカーズビジネススクールの担当者から依頼されて、福島正伸さんの講座のコースファシリテーター(講座期間中にWebでのディスカッションをファシリテートする仕事)を2~5期までやっていました。
その時に、福島さんの前の秘書さんが退職することになって、受講生をサポートすることを見ていた福島さんが、声をかけてくれました。


◆ 「ドリプラ」の立ち上げを任される

Q: 節目節目に出会いがあったんですね。

A:プランがあったわけではないですが。最初は、福島さんも秘書としてしか意図していなかったと思いますが、スケジュール調整や資料の準備など秘書的業務をやりつつ、ホームページや本、イベントなど、福島さんが「こういうのをやりたい」ということを少しずつ形にしていくようになりました。そのうちの一つが「ドリプラ」<=夢(ドリーム)プラン・プレゼンテーション>の立ち上げでした。(2007年)

最初は、福島さんが地方でビジネスプランの発表会をやっていたのですが、ずっと全国大会をやりたかったそうで、私が入社したことでそろそろできるかなと思ったらしく、統括を任されました。あとはお祭りなどの大きなイベントを経験している女性と、アルバイトの男性とで、実質は3人で準備しました。

まずはこのイベントを通してどういう意味を伝えるのか、どうやって収益を出したりスタッフを集めたりするのかなど、相談しながら手作りで進めました。第1回目の大会が成功してそのやり方が全国に広がっていき、2010年は日本全国で、さらに海外でも開催されます。


◆ 出版のプロデュースを手掛ける

Q:秘書業務にとどまらなくなっていますね。

A:イベントの他にも、福島さんの中でこういう本を出版したいというアイデアはあっても、毎日の仕事が忙しく、優先順位が後になっていました。私は本が大好きなので、出版社の人と話せるだけでも嬉しくて、次第に福島さんの本の企画を全部管理するようになり、2年間で8冊、累計23万部の出版に関わりました。

そのときはただ本を出すだけでなくて、プロモーションをして、たくさんの人に知ってもらえるような活動をしました。Webサイトを用意して、ムービーをつくって、ネットとリアルの両方で広く福島さんの本を知ってもらうための活
動をしました。秘書をやりながら、ドリプラをやって、出版に関することをやって、感動ムービーを作って、一人何役をやっているんだろう?という感じでした。


◆ 感動ムービーとの出会い

Q:感動ムービーの仕事はどのようにスタートしたのですか?

A:以前、福島さんがある企業のコンサルティングをしていた時に、その会社の社員の方が会社紹介のムービーを作って評判になりました。私も拝見しましたが、胸がウッとあつくなり、涙が出てくるようなエピソードがありました。

その後、福島さんがヤクルトさんで講演をする機会があり、ヤクルト版のムービーを作ったらどうかと福島さんから言われたのが始まりです。平日は秘書の仕事があったので、土日に出勤してムービーを作っていました。

講演会当日は、司会の方やヤクルトレディの方がムービーに感動してくれて、その後もいろいろなところで見ていただいて、どんどん評判になりました。もともと私は、子供たちが通う保育園で先生たちがつくってくれた子供の成長の記録ムービーを見て、それが心に深く残っていました。

アタッカーズ・ビジネス・スクールでコースファシリテーターをしていたときは、期をまたいでみんなをつなぐハブのような動きをしていたので、その時もそんなムービーを作ったらみなさん感動してくれました。

なので映像の持つ力というのは保育園とアタッカーズで肌で感じていたのですが、ヤクルトさんや「駐車場のおじさん」(『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』)のムービーをつくったときには、想像以上のよいフィードバックが返
ってきました。

福島さんが「これは感性で、誰もが作れるわけではないから、大前さんは感動ムービーと出版などの制作に専念し、そちらに力を使ったほうがいい」と言ってくれました。その後は、集中して制作できる環境になり、しばらくして独立することにしました。


◆「こうしたい」「近づきたい」がエネルギーに

Q:お話を聞いていると、一貫して自分の得意なことをやっている感じがします。

A:全部、自分で目標を持ってやってきたのではなく、目の前で起こっていることをやってきました。具体的なビジョンを作るのは苦手なんです。きちんと目標を立てても、その通りにならないんですよね。

ただ、「こうしたい」という想いのようなものはありました。英語の勉強をしている時も、このままではいやだと思い、「自分の価値を高めたい」というのがあって、それがエネルギーになりました。鮒谷さんのお手伝いをさせていた
だいた時も、「少しでもそういう人に近づきたい」という想いがありました。

女性起業塾に通っているときも、自分のできなさを知れば知るほど、それでいいやと逃げてしまうのではなくて、「近づくにはどうしたらよいか」というのが源泉にはありました。

福島さんは、成功している人を応援しているのではなくて、どん底にいる人やレールから外れている人を特に応援していました。なぜかというと、そういう人が成功すると、みんなが勇気をもらえるからだそうです。なので、私も成功のレールに乗っているわけではないので、そのレールの外から頑張って、それなりのことができたら、以前の私のような、自信をなくしてしまっている人や将来に漠然とした不安を抱いている方にも勇気を与えられるかもしれないと思ったのです。その部分では一貫しているかもしれません。

<後編に続く>

※ 前編、いかがだったでしょうか?

大前さんが様々な仕事や出会いを経て、現在の仕事にたどり着くまでのキャリアストーリーを伺いました。

次号の後編では、身につけておくとよいスキルやこれからの夢、やりたいことについて伺いました。どうぞお楽しみに!

※ インタビューのご感想をいただけると嬉しいです。こちらまでお寄せください。
nakocafe@nifty.com

2009-11-19 14:48:08 テーマ:おすすめのキャリア本

【おすすめ本】『四つの約束』ドン・ミゲル・ルイス著

こんにちは。コーチ&キャリアカウンセラーの小田美奈子です。

このコーナーでは、キャリアを考える時やビジネスで役立つ本を厳選してお届けします。

今回ご紹介するのは

『四つの約束』ドン・ミゲル・ルイス(著)、松永 太郎(訳)
コスモス・ライブラリー
http://tinyurl.com/yjp8v9r

最近読んだ本で最も影響を受けたものです。

「四つの約束」はこちら

【最初の約束:正しい言葉を使うこと
 第二の約束:なにごとも個人的に受け取らないこと
 第三の約束:思い込みをしないこと
 第四の約束:つねにベストを尽くすこと】

これらを実行することで、人生の充実感が増す感じがしています。

特に、「第二の約束:なにごとも個人的に受け取らないこと」は、
人から言われたことや人の評価を気にしすぎてしまう方におすすめです。

私も日々実践中ですが、この考え方を知るだけで、楽になる感じです。

装丁も美しく、☆5つでおすすめ!

『四つの約束』ドン・ミゲル・ルイス(著)、松永 太郎(訳)
http://tinyurl.com/yjp8v9r

「コスモス・ライブラリー」での紹介
http://www.kosmos-lby.com/books/shosai011.html

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