なんと!朝日新聞で拙ブログ「イギリス教育事情一番乗り」が紹介されました。日本の公立中制服の価格差にスポットをあてた特集シリーズで、イギリスの制服事情を取材に来られたのに協力させていただきました。
日本は公立校でも、学校指定の制服を一通り揃えると3万円~7万円と学校間で開きがあると報告され、階級社会が残るイギリスの制服事情も似た部分があるのかと思いきや、私立は伝統的なスタイルが残るものの、公立向けでは価格破壊が起こっていました。記者さんをいくつかの店にご案内したのですが、その激安ぶりとそれを許す学校側の縛りのゆるさに驚いていらっしゃいました。
最安値店Aldiではシャツ2枚+セーター+スカートがセットで
学校のロゴ入りブレザーや特別なチェック柄のスカートなど指定店でしか買えないものは割高にはなるものの、ベーシックなイギリスの学校制服には競争原理が働きとにかく安いのです。素材も洗濯機で洗えるポリエステル100%。汚れをはじくテフロン加工のものは子供が制服のまま放課後に公園で転げまわっても帰ってから洗えば翌朝には乾くため、共働きが多い家庭からの支持を得ています。
学校はシャツとセーターの色を指定してくるくらいであとはどこで買っても構わないのですから、親たちは品質とデザイン、価格をチェックして毎年のように新しい制服を買い換えるようになっています。イギリスの子供服には20%の消費税はかかってませんが、それにしても他の衣料品に比べても制服の激安ぶりが抜きん出ているのは、スーパーにとって制服ビジネスはファミリー層への宣伝効果が高いということに関係ありそうですね。