桜(バラ科サクラ亜科サクラ属※ウメ、モモ、アンズ、スモモの仲間)
この時期、店頭にはサクラのフレグランス商品が
たくさん並んでおり、春らしく、気分も上がり心が躍りますね。
立ち止まって香りをみると
上品な「和」を感じさせるフローラルな香りで
幸せな気持ちになります。
遠い昔から日本人に愛されてきた桜、
その香りには様々な効果があると言われていますが、
現在の私たちは本当の桜の香りというものを知っているのでしょうか。
今、私たちの目を楽しませてくれている桜は、ほとんどが品種改良によって生まれたソメイヨシノ(染井吉野)です。
その香りは…というと
とても弱くほとんど香りを感じることができません。
桜は世界で400種類以上の品種がありますが
その中でも香りの高い桜を
「匂い桜(ニオイザクラ)」と呼ぶそうです。
大島桜(オオシマザクラ)や山桜(ヤマザクラ)系の桜は
特に香りが高いようで
それは桜の名づけ方にも表れています
香りに着目して名づけたものには
「御座の間匂(ござのまにおい)」「駿河台匂(するがだいにおい)」
「千里香(せんりこう)」などがあります。
匂い桜はソメイヨシノが現れるまで大切に扱われていました。
なんだか、少し寂しく感じますが
「古事記」「日本書紀」に始まり古くから詩歌、絵画、物語の題材にされてきたのは山桜でした。
今、名所で植えられている桜は8割がソメイヨシノですが
もちろん現在に至るまで「匂い桜」を大切に守って来られた方々がいらっしゃいます。
その方々へ敬意を払いつつ、、、
今年は本当の桜の香りを感じにお出かけしてみてはいかがでしょうか。
【匂い桜スポット】
大阪造幣局 (大島桜など)
桜の通り抜け開催期間:2017年4月11日(火)~4月17日(月)
時間:午前10時~午後9時(土、日は午前9時~午後9時まで)
アクセス:
地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋」駅下車、徒歩約15分
~次回は【桜の香りの効果について】です。